最終更新日
:2025/01/28
been
解説
以下では、動詞「been」について(正確には「be」の過去分詞形としての「been」)できるだけ詳しく説明します。マークダウン表記でまとめてありますので、学習の参考にしてください。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 「been」は be(存在する/〜である)という動詞の「過去分詞形」です。
- 日本語では「(ずっと)〜であった」「〜に行ったことがある」「〜の状態が続いてきた」など、完了形や受動態で使われる表現を作るときに用いられます。
「been」は、単独で意味を持つのではなく、完了形や受動態などの文脈で、「〜である(be)」が過去から現在まで続いている・あるいは結果が今ある、というニュアンスを表します。会話でも文書でも非常によく登場します。
品詞と活用形
- 「been」は、動詞「be」の 過去分詞形 (past participle) です。
- 動詞「be」の活用形(主なもの)
- 原形: be
- 現在形: am, is, are
- 過去形: was, were
- 過去分詞: been
- 現在分詞: being
- 原形: be
※「be」は補助動詞としても、状態動詞(リンク動詞)としても使われます。
他の品詞形の例
- 「be」自体は動詞ですが、そこから派生した形容詞・名詞は存在しません(ただし、「being」という形で名詞・動名詞などの用法はあります: “human being”など)。
- 「being」は現在分詞形で「〜である状態」「存在」という名詞になる場合があります。
CEFRレベルの目安
- 「be」は基礎となる動詞であり、「been」も初期から学ぶため、レベル感としては A1(超初心者)〜A2(初級) からよく登場します。
- ただし、完了形や受動態での用法を深く理解するのは B1(中級) くらいから踏み込んでいくイメージです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「been」は「be + -en」という古い過去分詞形の語形です。「-en」は古英語から続く過去分詞を形成する典型的な接尾語でした(例: “driven”、“taken”など)。
派生語・類縁語
- 「be」が含まれている派生語には「being」(存在・存在すること)があります。
よく使われるコロケーション(10個)
- have been to …(…へ行ったことがある)
- has been done(すでに完了している / なされている)
- have been waiting(ずっと待っている)
- have been working(ずっと働いている / 作業している)
- have been thinking(ずっと考えている)
- have been living(ずっと住んでいる)
- has been canceled(キャンセルされている)
- has been used(使用されてきた)
- have been informed(知らされている)
- had been considering(ずっと検討していた/考えていた)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「be」は、古英語の “bēon” や “wesan” に由来し、「存在する」「〜である」という非常に基本的な概念を表す動詞でした。
- 英語でも最も古い語の一つであり、多くの文法構造の中核を担っています。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「been」は完了形(現在完了形、過去完了形など)や受動態などの形を作るために不可欠です。
- 感情的な響きは特にありませんが、動詞「be」の状態が続いていたり、結果が現在も有効であることを示唆します。
- 口語でも書き言葉でも、フォーマル・カジュアルを問わずに幅広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
完了形での使用
- I have been to Tokyo.(東京に行ったことがある / 東京へ行ってきた)
- She has been studying all day.(彼女は一日中勉強しているところだ)
- I have been to Tokyo.(東京に行ったことがある / 東京へ行ってきた)
受動態での使用
- It has been decided.(それは決定されている)
- The letter had been sent before I arrived.(私が到着する前に手紙は送られていた)
- It has been decided.(それは決定されている)
強調構文の一部として
- It is he who has been working hard.(ずっと頑張っていたのは彼だ)
文法上のポイント
- 「been」は、完了形の助動詞 “have” と一緒に用いるか、受動態で “be” の過去分詞として用いられることが多いです。
- 他動詞・自動詞の区別は、もともとの「be」が自動詞的に使われるか、受動態で使われる物かによって決まりますが、「been」自体はあくまでも過去分詞形なので、単独で他動詞・自動詞にはなりません。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “I’ve been so busy lately. How about you?”
(最近ずっと忙しいんだ。あなたはどう?) - “I’ve never been there, but I’d love to visit someday.”
(そこに行ったことないんだけど、いつか行ってみたいな。) - “It’s been raining all day, so let’s stay indoors.”
(一日中雨だから、家にいようよ。)
ビジネス(ややフォーマル)
- “The sales figures have been steadily increasing this quarter.”
(今期の売上高は着実に増え続けています。) - “Has the report been finalized yet?”
(報告書はもう最終版になっていますか?) - “I have been managing the client’s accounts for over five years.”
(私は5年以上、その顧客のアカウントを管理しています。)
学術的(フォーマル)
- “Several studies have been conducted to verify the hypothesis.”
(その仮説を検証するために複数の研究が実施されてきた。) - “The new theory has been widely accepted in recent publications.”
(新しい理論は、最近の刊行物では広く受け入れられています。) - “It has long been argued that environmental factors play a significant role.”
(環境要因が重要な役割を果たすということは、長らく論じられてきた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
「gone」: 「go」の過去分詞で、「行ってしまった」ニュアンス。 “I have been to Japan” と “I have gone to Japan” の違いで「been」は行って戻ってきた経験を示すが、「gone」は行って今もそこにいる/戻っていない、というニュアンスになります。
「existed」: 「exist」の過去形・過去分詞で、「存在していた」という状態を表すが、be動詞の完了形ほど幅広い用法ではありません。
反意語
- 「未使用(antonym for been?)」「まだ起こっていない」などの直接的な反意語は文法上あまり想定されませんが、文脈によって “not been” の形で「まだ〜していない」という否定を表せます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /biːn/ または /bɪn/
- アメリカ英語では、/bɪn/(「ビン」に近い音)や /biːn/(「ビーン」に近い音)の両方が聞かれますが、会話の中では /bɪn/ が比較的多い傾向にあります。
- イギリス英語では、やや長めに /biːn/(「ビーン」)と発音されることが多いです。
- アクセント(強勢)は特に動詞の語形としてはありませんが、文中で「been」を強調するときは、しっかりと音を伸ばすか、強めに発音する場合があります。
- よくある間違いとして「bean(豆)」とスペルを混同したりするので要注意です(発音はほぼ同じか似ています)。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「been」を「bean(豆)」と書いてしまう混同が多いです。
- 発音揺れ: “I’ve been” を「アイブ ビーン」と言うか「アイブ ビン」と言うか。どちらでも通じますが、地域差あり。
- 完了形と過去形の混同: “I was in London” と “I have been in London” は時制が違います。過去の一時点の状態を言うのか、現在にもつながる経験として言うのかを区別しましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、完了形の時制一致や受動態、間接疑問文などで頻出。例えば、完了形を問う問題や「have you been 〜?」という質問形式などでよく出題されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「been」は「ビーン / ビン」で「昔からずっとそこに‘ビー(リ)’続けている」というイメージを持つと、完了形でのニュアンス(継続や経験)が思い浮かびやすいでしょう。
- スペリングで「a」と「ee」を間違えないよう、発音イメージや例文を沢山声に出して覚えるのも一つの手です(“I have been…” を何度も音読すると定着しやすい)。
- 「I’ve been busy.」は誰かと会った時に「最近どう?」と聞かれたときによく使うフレーズで、定型表現として覚えておくと便利です。
以上が「been」(動詞「be」の過去分詞形)に関する詳細です。完了形や受動態で大活躍する重要な形なので、例文や発音を繰り返し練習して、使い方をしっかり身につけてください。
意味のイメージ

意味(1)
beの過去分飼形
復習用の問題
英和辞書

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