right
1. 基本情報と概要
単語: right
品詞: 動詞 (ほかにも形容詞、名詞、副詞としての用法がありますが、ここでは動詞としての用法を中心に解説します)
意味 (英語):
• to correct something or to restore something to a proper or upright position
意味 (日本語):
• 何かを正す、あるいは倒れたり誤った状態になったものをまっすぐ(正しい状態に)戻す
「◯◯を正す」、「◯◯を元に戻す」というニュアンスの動詞で、具体的には「沈んだ船を起こす」、「誤解を解く」などの状況で使われます。フォーマルな文章でも使われますが、会話でも見聞きすることがあります。
活用形 (Conjugation):
• 現在形: right / rights
• 過去形: righted
• 過去分詞形: righted
• 現在分詞形: righting
他の品詞形:
- 形容詞: right (正しい、右の)
- 名詞: right (正しさ、権利、右側)
- 副詞: right (正しく、まっすぐ、すぐに)
CEFR レベル目安: B2 (中上級)
B2: 文脈によって意味を推測しつつ、幅広い表現で使えるようになるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹 (root): right
- 古英語 riht(まっすぐ、正しい)に由来すると言われています。
- 古英語 riht(まっすぐ、正しい)に由来すると言われています。
- 接頭語・接尾語はありませんが、名詞形などで「-ful」(rightful)、「-ness」(rightness) などと組み合わさるケースがあります。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(verb 用法中心)
- right a wrong(誤りを正す)
- right the ship(船を元に戻す、比喩的に「組織や状況を立て直す」)
- right the boat(ボートを正しい向きに戻す)
- right a mistake(失敗を正す)
- right the record(記録を修正する、誤解を解く)
- right oneself(自分の姿勢・態度を正す)
- try to right(何かを正そうとする)
- be righted(正される、立て直される)
- right the balance(バランスを取り戻す)
- help (someone) right a situation(誰かが状況を修正するのを手伝う)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語「riht」(正しい、直線の) に由来し、「正しい状態へ導く」という概念を含んでいます。
歴史的な使われ方:
- 元々は「正しい状態にする」「公正な状態にする」という意味が中心でした。現在は船やテーブルが倒れたときに「起こす」といった具体的な場面から、「誤りを正す」という比喩的な場面まで広くカバーします。
ニュアンス・使用上の注意:
- 「沈んだものや誤った状態を“正しい位置”に戻す」という、多少フォーマルな響きがあります。
- 日常会話でも十分使えますが、文章やスピーチで使うとやや丁寧な印象を与えやすいです。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞 (transitive verb): 多くの場合、目的語を取り、「~を正す」「~を元に戻す」という形で用いられます。
例) He righted the capsized boat.(彼は転覆したボートを元に戻した) - 一般的な構文: S + right + O (主語 + right + 目的語)
- イディオムや表現:
- to right a wrong: 不正・不公平を正す
- to right the ship: 取り返しのつかない状況や組織の流れを修正する(比喩的)
- to right a wrong: 不正・不公平を正す
5. 実例と例文
日常会話
- “Can you help me right this table? It keeps wobbling.”
(このテーブルをちゃんと直すの手伝ってくれない?ぐらついてるんだ。) - “I need to right my posture; my back hurts.”
(姿勢を正さないと。背中が痛いよ。) - “Let’s try to right our misunderstanding before it causes a fight.”
(ケンカになる前に誤解を正そうよ。)
ビジネス
- “We must right the course of our project to meet the deadline.”
(締め切りに間に合うように、プロジェクトの方向性を修正しなければなりません。) - “The manager worked hard to right the situation after the product recall.”
(製品回収の後、マネージャーは状況を立て直すために懸命に働きました。) - “They are trying to right their financial problems by cutting expenses.”
(彼らは経費削減によって財務問題を立て直そうとしています。)
学術的・フォーマル
- “The committee aimed to right a historical injustice through policy reforms.”
(委員会は政策改革を通じて、歴史的不正を正そうとしました。) - “It takes unwavering effort to right long-standing social inequities.”
(長きにわたる社会的不公平を正すには、揺るぎない努力が必要です。) - “Researchers suggested measures to right the current imbalance in resource allocation.”
(研究者たちは、現在の資源配分の不均衡を是正するための対策を提案しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- correct (正す)
- 間違いを修正するという意味でほぼ同義だが、“right”は「元の状態に戻す」ニュアンスが強め。
- 間違いを修正するという意味でほぼ同義だが、“right”は「元の状態に戻す」ニュアンスが強め。
- rectify (修正する)
- よりフォーマルで技術的・公的な文脈で使われることが多い。
- よりフォーマルで技術的・公的な文脈で使われることが多い。
- amend (修正する)
- 書類や法律、文章を改正するニュアンス。
- 書類や法律、文章を改正するニュアンス。
- repair (修理する)
- 物理的な修理に焦点を当てるので、「メンタルな誤りを正す」という意味には通常使わない。
- 物理的な修理に焦点を当てるので、「メンタルな誤りを正す」という意味には通常使わない。
- remedy (改善・救済する)
- 問題点を改善してより良い状態にするニュアンス。
反意語
- wrong (悪化させる、誤る)
- 動詞としてはあまり使われませんが、名詞や形容詞で “正しくない” という点で反対の意味を示します。
- 動詞としてはあまり使われませんが、名詞や形容詞で “正しくない” という点で反対の意味を示します。
- damage (損なう)
- 「直す」の反対で、「ダメにする」ニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /raɪt/
- アクセント: 「right」の一音節で、語末に -ight が続くため、日本人学習者は「ライト」と発音しがちですが /t/ の音をしっかり止める感覚です。
- アメリカ英語 と イギリス英語 ともに大きな違いはなく、/raɪt/ です。
- よくある間違い: write /raɪt/ と同音異綴語(homophone)で混同されやすいです。スペルに注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “wright”(職人・~作り)や “rite”(儀式)など同音異綴語が多いので混乱しがちです。
- 同音異義語との混同: write(書く), rite(儀式), right(正しい)などが同じ発音を持ちます。文脈で判断しましょう。
- TOEIC・英検などの試験対策: 同音異義語を区別させる問題が出ることがあります。動詞としての “right” はビジネス文脈でも出題される可能性がありますので、使い方を押さえておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「right = 正す、ひっくり返ったものを起こす」と覚えると、船を‘立て直す’イメージで覚えやすいです。
- 同音異義語が多いので、スペリングの違いと例文をセットで頭に入れておくとよいです。
- “right a wrong” というよく出るフレーズは「誤りを正す」の定番表現なので丸ごと覚えると便利です。
学習の際には、実際に声に出して /raɪt/ の音を体感し、例文を複数作ってみるのがおすすめです。
《補語にのみ用いて》(道徳的に)正しい,正当な,正義の(just)
(人,人の判断・意見などが)間違いのない,正しい(correct)
(事実に合って)正しい,正確な
適切な,ぴったりの
(精神が)健全な,まともな;(心身が)健康な
表の,正面の
〈U〉(道徳的な)正しさ,正義;正しい行い
〈C〉〈U〉(法律上・道徳上の)権利
〈U〉〈C〉《複数形で》(政治的・社会的な)人権,権利
《話》まっすぐに;まともに(directly)
《話》きっかり,ちょうど(exactly)
正確に,間違いなく(correctly)
(道徳的に)正しく,公正に
すっかり,完全に(completely);ずっと(all the way)
適切に,ふさわしく;都合よく,うまく
《おもに米話》すぐに,ただちに
《特定の称号に付けて》非常に(very)
…‘を'正しい位置(状態)に戻す,立ち直らせる,整とんする
〈誤りなど〉‘を'正す
復習用の問題
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