最終更新日
:2025/01/28
head
動詞
…の先頭に立つ, を率いる;…の長である / 《…の方へ》…を向ける《for, toward ...》 / (サッカーで)〈ボール〉を頭で受ける,をヘディングする / 《…に向かって》進む《for, toward ...》
解説
以下では、英単語「head」を動詞として、できるだけ詳しく解説していきます。マークダウン形式でまとめましたので、学習の参考にしてください。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 「to head」
- 「(ある場所・方向などに)向かう、進む」
- 「先導する、率いる、指揮を執る」などの意味を持ちます。
- 「(ある場所・方向などに)向かう、進む」
日本語では、「誰かや何かを先頭に立って導く」といったニュアンスや、「目的地へ向かって移動する」といったニュアンスで使われる動詞です。会話の中では「~へ向かう」「~を率いる」「~を代表する」など、状況に応じて、さまざまなニュアンスを表現できます。
品詞
- 動詞(Verb)
活用形
- 原形:head
- 三人称単数現在形:heads
- 過去形:headed
- 過去分詞形:headed
- 現在分詞形:heading
他の品詞での例
- 名詞(head):頭、先頭、上司、リーダーなど
- 形容詞(headed)は基本的には「~な頭を持った」という表現(厳密には形容詞というより過去分詞形容詞です)。たとえば「big-headed」は「うぬぼれの強い」というイディオム的表現としてあります。
CEFRレベル(目安)
- B1(中級)
「ある程度日常会話ができ、簡単な抽象的話題や経験の説明ができるレベル」というイメージです。
動詞としての「head」は、基本的な単語「go」や「lead」の同意表現のひとつとして認識すると便利です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「head」は語幹となる部分自体が「head」であり、特別な接頭語や接尾語が付いた単語ではありません。
詳細な意味
- (ある場所に)向かう
例:「I’m heading home.」(家に向かうところだよ) - リードする、率いる、指揮を執る
例:「He heads the design team.」(彼はデザインチームを率いている) - (リストなどの)先頭にある、トップに立つ
例:「Their products head the sales rankings.」(彼らの製品は売り上げランキングのトップにある)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- head home → 家に向かう
- head to / head towards → ~へ向かう
- head up a team → チームを率いる
- head off → 出発する / 阻止する(文脈により)
- head in the right direction → 正しい方向に進む
- head something off → 何かを防ぐ、阻止する
- head back → 戻る
- head for trouble → トラブルに向かう(好ましくない結果に向かう)
- head over → (こちら・あちらに)向かう
- keep one’s head → 冷静さを保つ(イディオム的に名詞用法ですが参考までに)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「head」は古英語で「heafod」という言葉に由来します。元々は名詞「頭(かしら)」を指し、その「頭が前にある → 先頭・先行する」というイメージが転じて、動詞として「導く」「進む」という意味を持つようになりました。
ニュアンス
- 「lead(リードする)」よりもカジュアルに「先導する」というイメージがありますが、状況によってはビジネスシーンでもよく使われます。
- 口語的には「go(行く)」を少し堅め・明示的にしたいときに「head(向かう)」を使います。
- カジュアルからフォーマルまで幅広く使われる表現ですが、フォーマル文書では「lead」や「direct」などに置き換えられる場合も多いです。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- head + 前置詞(for/to/towards/over/back/homeなど)
- 例:「We’re heading for/to the station.」(駅に向かっている)
- 例:「We’re heading for/to the station.」(駅に向かっている)
- head + 目的語(チームや組織などを)
- 例:「She heads the committee.」(彼女が委員会を率いている)
イディオム
- head off (something) → 何かを阻止する、または出発するという意味にも。
- head over heels → 「すっかり(恋に)落ちて」(こちらは動詞的ではなくイディオム的な形容表現)
使用シーン
- フォーマル/カジュアル両方で使えます。
- 動詞「head」は他動詞としても自動詞としても使えます。
- 他動詞:He heads the development team.
- 自動詞:We’re heading to the airport.
- 他動詞:He heads the development team.
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
- “I’m going to head out now. See you later!”
(そろそろ出発するよ。また後でね!) - “Let’s head over to the café and grab a coffee.”
(カフェに行ってコーヒーでも飲もうよ。) - “We should head back before it gets dark.”
(暗くなる前に戻ったほうがいいね。)
(B) ビジネスシーンでの例文
- “She will head the marketing campaign for the new product.”
(新製品のマーケティングキャンペーンは彼女が指揮を執ります。) - “I need to head to the main office for a meeting.”
(会議のために本社へ向かわなければなりません。) - “We’re heading towards a crucial deadline, so let’s stay focused.”
(重要な締め切りに向かっているので、集中してやりましょう。)
(C) 学術的な文脈・フォーマルな例文
- “The professor headed a research team investigating climate change.”
(その教授は気候変動を調査する研究チームを率いた。) - “Numerous experts headed to the conference to discuss new findings.”
(多くの専門家が新しい知見を議論するために会議へ向かった。) - “They will head the exploratory committee for international collaboration.”
(国際的な協力に向けた調査委員会を彼らが率いる予定だ。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- go(行く)
- 一般的に「移動する」こと全般を表す。よりカジュアルで広範囲に使える。
- 一般的に「移動する」こと全般を表す。よりカジュアルで広範囲に使える。
- lead(導く、率いる)
- チームや組織を率いる場合は「lead」がフォーマルな印象。
- チームや組織を率いる場合は「lead」がフォーマルな印象。
- move(移動する)
- 単純に「物理的に動く」ことを強調。
- 単純に「物理的に動く」ことを強調。
- direct(指揮する、方向を示す)
- 指揮や管理をするときに使う。ややフォーマル。
- 指揮や管理をするときに使う。ややフォーマル。
反意語(Antonyms)
- follow(ついて行く)
「後ろに付いて行く」という意味で、動詞としての“head”の先導するニュアンスとは正反対。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA
- アメリカ英語: /hɛd/
- イギリス英語: /hɛd/
どちらも基本的に同じ発音です。
- “h” の摩擦音の後に “e” の短い母音、続けて “d” の破裂音。
強勢(アクセント)の位置
- 短い単音節語なので、特別なアクセントの移動はありません。“head”全体をひとつの音節として発音します。
よくある発音の間違い
- 日本語の「ヘッド」と区別するのが難しい場合がありますが、英語では “hɛd” と短く切るイメージです。
- 母音を長く引きずらないよう注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “heed”(注意を払う)とのスペリング混同
- heed: /hiːd/、母音が伸びる
- head: /hɛd/、母音が短い
- heed: /hiːd/、母音が伸びる
- 前置詞の使い方
- head to ~, head for ~, head towards ~ など、いずれも「~へ向かう」ですが、“head for” より “head to”/“head towards” の方がよく使われる場合もあります。ニュアンスはほぼ同じです。
- head to ~, head for ~, head towards ~ など、いずれも「~へ向かう」ですが、“head for” より “head to”/“head towards” の方がよく使われる場合もあります。ニュアンスはほぼ同じです。
- 試験対策
- TOEICや英検では「現場に向かう」「先導する」という動詞の意味が問われたり、イディオム(head off, head backなど)で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「頭(head)が先に行くイメージ」=「先頭に立つ/行き先に向かう」
- 単語自体が短いので、「へぇーど」と短く発音する練習をすると定着しやすいです。
- スペリングは名詞と同じ「head」で、動詞の用法でも全く綴りが変わらないため、一度覚えれば名詞・動詞ともに応用できます。
以上が、動詞「head」の詳細な解説です。この単語の核となるイメージは「先頭に立って動き出す」もしくは「目的地へ向かう」です。日常会話やビジネスシーンまで幅広く活用できる表現なので、前置詞との組み合わせやコロケーションとあわせて覚えると便利です。
意味のイメージ
意味(1)
…の先頭に立つ, を率いる;…の長である
意味(2)
《…の方へ》…を向ける《for, toward ...》
意味(3)
(サッカーで)〈ボール〉を頭で受ける,をヘディングする
意味(4)
《…に向かって》進む《for, toward ...》
復習用の問題
…の先頭に立つ, を率いる;…の長である / 《…の方へ》…を向ける《for, toward ...》 / (サッカーで)〈ボール〉を頭で受ける,をヘディングする / 《…に向かって》進む《for, toward ...》
英語 - 日本語
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