最終更新日:2024/06/18

…の先頭に立つ, を率いる;…の長である / 《…の方へ》…を向ける《for, toward ...》 / (サッカーで)〈ボール〉を頭で受ける,をヘディングする / 《…に向かって》進む《for, toward ...》

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元となった辞書の項目

head

動詞

…の先頭に立つ, を率いる;…の長である / 《…の方へ》…を向ける《for, toward ...》 / (サッカーで)〈ボール〉を頭で受ける,をヘディングする / 《…に向かって》進む《for, toward ...》

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彼はいつも試合ごとにチームの先頭に立っています。

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解説

以下では、英単語「head」を動詞として、できるだけ詳しく解説していきます。マークダウン形式でまとめましたので、学習の参考にしてください。


1. 基本情報と概要

意味(英語 / 日本語)


  • 「to head」


    • 「(ある場所・方向などに)向かう、進む」

    • 「先導する、率いる、指揮を執る」などの意味を持ちます。


日本語では、「誰かや何かを先頭に立って導く」といったニュアンスや、「目的地へ向かって移動する」といったニュアンスで使われる動詞です。会話の中では「~へ向かう」「~を率いる」「~を代表する」など、状況に応じて、さまざまなニュアンスを表現できます。

品詞


  • 動詞(Verb)

活用形


  • 原形:head

  • 三人称単数現在形:heads

  • 過去形:headed

  • 過去分詞形:headed

  • 現在分詞形:heading

他の品詞での例


  • 名詞(head):頭、先頭、上司、リーダーなど

  • 形容詞(headed)は基本的には「~な頭を持った」という表現(厳密には形容詞というより過去分詞形容詞です)。たとえば「big-headed」は「うぬぼれの強い」というイディオム的表現としてあります。

CEFRレベル(目安)


  • B1(中級)

    「ある程度日常会話ができ、簡単な抽象的話題や経験の説明ができるレベル」というイメージです。

    動詞としての「head」は、基本的な単語「go」や「lead」の同意表現のひとつとして認識すると便利です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「head」は語幹となる部分自体が「head」であり、特別な接頭語や接尾語が付いた単語ではありません。

詳細な意味


  1. (ある場所に)向かう

    例:「I’m heading home.」(家に向かうところだよ)

  2. リードする、率いる、指揮を執る

    例:「He heads the design team.」(彼はデザインチームを率いている)

  3. (リストなどの)先頭にある、トップに立つ

    例:「Their products head the sales rankings.」(彼らの製品は売り上げランキングのトップにある)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. head home → 家に向かう

  2. head to / head towards → ~へ向かう

  3. head up a team → チームを率いる

  4. head off → 出発する / 阻止する(文脈により)

  5. head in the right direction → 正しい方向に進む

  6. head something off → 何かを防ぐ、阻止する

  7. head back → 戻る

  8. head for trouble → トラブルに向かう(好ましくない結果に向かう)

  9. head over → (こちら・あちらに)向かう

  10. keep one’s head → 冷静さを保つ(イディオム的に名詞用法ですが参考までに)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「head」は古英語で「heafod」という言葉に由来します。元々は名詞「頭(かしら)」を指し、その「頭が前にある → 先頭・先行する」というイメージが転じて、動詞として「導く」「進む」という意味を持つようになりました。

ニュアンス


  • 「lead(リードする)」よりもカジュアルに「先導する」というイメージがありますが、状況によってはビジネスシーンでもよく使われます。

  • 口語的には「go(行く)」を少し堅め・明示的にしたいときに「head(向かう)」を使います。

  • カジュアルからフォーマルまで幅広く使われる表現ですが、フォーマル文書では「lead」や「direct」などに置き換えられる場合も多いです。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  1. head + 前置詞(for/to/towards/over/back/homeなど)


    • 例:「We’re heading for/to the station.」(駅に向かっている)


  2. head + 目的語(チームや組織などを)


  • 例:「She heads the committee.」(彼女が委員会を率いている)

イディオム


  • head off (something) → 何かを阻止する、または出発するという意味にも。

  • head over heels → 「すっかり(恋に)落ちて」(こちらは動詞的ではなくイディオム的な形容表現)

使用シーン


  • フォーマル/カジュアル両方で使えます。

  • 動詞「head」は他動詞としても自動詞としても使えます。


    • 他動詞:He heads the development team.

    • 自動詞:We’re heading to the airport.



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I’m going to head out now. See you later!”

    (そろそろ出発するよ。また後でね!)

  2. “Let’s head over to the café and grab a coffee.”

    (カフェに行ってコーヒーでも飲もうよ。)

  3. “We should head back before it gets dark.”

    (暗くなる前に戻ったほうがいいね。)

(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “She will head the marketing campaign for the new product.”

    (新製品のマーケティングキャンペーンは彼女が指揮を執ります。)

  2. “I need to head to the main office for a meeting.”

    (会議のために本社へ向かわなければなりません。)

  3. “We’re heading towards a crucial deadline, so let’s stay focused.”

    (重要な締め切りに向かっているので、集中してやりましょう。)

(C) 学術的な文脈・フォーマルな例文


  1. “The professor headed a research team investigating climate change.”

    (その教授は気候変動を調査する研究チームを率いた。)

  2. “Numerous experts headed to the conference to discuss new findings.”

    (多くの専門家が新しい知見を議論するために会議へ向かった。)

  3. “They will head the exploratory committee for international collaboration.”

    (国際的な協力に向けた調査委員会を彼らが率いる予定だ。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. go(行く)


    • 一般的に「移動する」こと全般を表す。よりカジュアルで広範囲に使える。


  2. lead(導く、率いる)


    • チームや組織を率いる場合は「lead」がフォーマルな印象。


  3. move(移動する)


    • 単純に「物理的に動く」ことを強調。


  4. direct(指揮する、方向を示す)


    • 指揮や管理をするときに使う。ややフォーマル。


反意語(Antonyms)


  • follow(ついて行く)

    「後ろに付いて行く」という意味で、動詞としての“head”の先導するニュアンスとは正反対。


7. 発音とアクセントの特徴

IPA


  • アメリカ英語: /hɛd/

  • イギリス英語: /hɛd/

どちらも基本的に同じ発音です。


  • “h” の摩擦音の後に “e” の短い母音、続けて “d” の破裂音。

強勢(アクセント)の位置


  • 短い単音節語なので、特別なアクセントの移動はありません。“head”全体をひとつの音節として発音します。

よくある発音の間違い


  • 日本語の「ヘッド」と区別するのが難しい場合がありますが、英語では “hɛd” と短く切るイメージです。

  • 母音を長く引きずらないよう注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “heed”(注意を払う)とのスペリング混同


    • heed: /hiːd/、母音が伸びる

    • head: /hɛd/、母音が短い


  2. 前置詞の使い方


    • head to ~, head for ~, head towards ~ など、いずれも「~へ向かう」ですが、“head for” より “head to”/“head towards” の方がよく使われる場合もあります。ニュアンスはほぼ同じです。


  3. 試験対策


    • TOEICや英検では「現場に向かう」「先導する」という動詞の意味が問われたり、イディオム(head off, head backなど)で出題されることがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「頭(head)が先に行くイメージ」=「先頭に立つ/行き先に向かう」

  • 単語自体が短いので、「へぇーど」と短く発音する練習をすると定着しやすいです。

  • スペリングは名詞と同じ「head」で、動詞の用法でも全く綴りが変わらないため、一度覚えれば名詞・動詞ともに応用できます。


以上が、動詞「head」の詳細な解説です。この単語の核となるイメージは「先頭に立って動き出す」もしくは「目的地へ向かう」です。日常会話やビジネスシーンまで幅広く活用できる表現なので、前置詞との組み合わせやコロケーションとあわせて覚えると便利です。

意味のイメージ
head
意味(1)

…の先頭に立つ, を率いる;…の長である

意味(2)

《…の方へ》…を向ける《for, toward ...》

意味(3)

(サッカーで)〈ボール〉を頭で受ける,をヘディングする

意味(4)

《…に向かって》進む《for, toward ...》

語彙を覚えるための辞書問題

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