no
1. 基本情報と概要
単語: no
品詞: 副詞 (ただし、冠詞や感嘆詞としても使われる場合があります)
意味(英語):
・not at all / not in any degree
意味(日本語):
・全く~ない、少しも~ない、決して~ない、という否定を強調する表現です。
「まったく~ないよ」というニュアンスで、自分の意見や状況を強く否定するときに使います。
活用形:
「no」は副詞としては変化形(活用)がありません。
他の品詞になる例:
- 冠詞(determiner): “I have no money.”(お金がない)
- 感嘆詞(exclamation): “No! I don’t agree.”(いや!賛成できないよ)
CEFRレベルの目安: A1(超初心者)
「no」は非常に基本的な否定を示す語なので、初級レベルからよく目にします。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
「no」は非常に短い語で、特定の接頭語・接尾語はありません。同じ否定を表す語としては “not” が挙げられますが、「no」はより直接的で強い否定や数量の完全な欠如を表すニュアンスがあります。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- no longer → もはや~ない
- We no longer live there.(私たちはもうそこには住んでいない)
- We no longer live there.(私たちはもうそこには住んでいない)
- no more → これ以上~ない
- There is no more time left.(もう時間が残されていない)
- There is no more time left.(もう時間が残されていない)
- no matter what → たとえ何があっても
- I’ll finish it no matter what.(何があってもそれを終わらせるよ)
- I’ll finish it no matter what.(何があってもそれを終わらせるよ)
- no sooner ~ than... → ~するとすぐに…
- No sooner had I arrived than it started to rain.(到着するや否や雨が降り始めた)
- No sooner had I arrived than it started to rain.(到着するや否や雨が降り始めた)
- by no means → 決して~ない
- It’s by no means easy.(それは決して簡単ではない)
- It’s by no means easy.(それは決して簡単ではない)
- in no time → あっという間に
- I’ll get ready in no time.(すぐに準備できるよ)
- I’ll get ready in no time.(すぐに準備できるよ)
- no big deal → 大したことない
- It’s no big deal; don’t worry.(大丈夫、たいしたことないよ)
- It’s no big deal; don’t worry.(大丈夫、たいしたことないよ)
- no offense → 悪気はない
- No offense, but I think you’re mistaken.(気を悪くしないでほしいのだけど、間違ってると思うよ)
- No offense, but I think you’re mistaken.(気を悪くしないでほしいのだけど、間違ってると思うよ)
- no longer necessary → もはや必要ない
- This tool is no longer necessary for this project.(このプロジェクトにはこの道具はもう必要ない)
- This tool is no longer necessary for this project.(このプロジェクトにはこの道具はもう必要ない)
- no exception → 例外ではない
- This rule applies to everyone with no exception.(このルールは全員に適用され、例外はない)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “nā” (意: not, never)に由来し、さらに古くはゲルマン祖語として「否定」を意味する要素を含んでいます。
使用時の微妙なニュアンス
- 「no」は「まったく否定する・量や程度も皆無である」ニュアンスを示すため、強い印象を与えます。
- 口語でも文語でも頻繁に使われます。カジュアルなやり取りからフォーマルな文章まで広く用いられますが、使い方によってはかなり突き放すような印象になることもあるので、トーンや相手との関係に注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
副詞としての用法
- 形容詞や別の副詞を修飾して、強い否定を表します。
例: She is no better than before.(彼女は前より良くなってはいない)
- 形容詞や別の副詞を修飾して、強い否定を表します。
イディオム/句としての用法
- “by no means” や “in no way” のように、ほかの語との組み合わせでさらに強い否定を示します。
可算・不可算の区別
- 副詞として扱う場合は特に数えられる・数えられないという概念はありません。
フォーマル/カジュアルの使い分け
- 「No worries.」(大丈夫)、「No problem.」(問題ない)などはカジュアル寄り。
- ビジネス文書などでも「There is no need to~」などの形で比較的フォーマルに使われます。
- 「No worries.」(大丈夫)、「No problem.」(問題ない)などはカジュアル寄り。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文(3つ)
“There’s no way I’m going out in this rain!”
- こんな大雨の中外に出るなんてありえないよ!
“No problem, I’ll lend you my phone.”
- 問題ないよ、私の携帯を貸してあげる。
“I have no idea what you mean.”
- 何を言っているのか全然わからない。
5.2 ビジネスシーンでの例文(3つ)
“There is no room for error in this project.”
- このプロジェクトではミスの余地は全くありません。
“I have no further questions at this point.”
- 現時点では他に質問はありません。
“We have no intention of changing our pricing strategy.”
- 価格戦略を変更するつもりは全くありません。
5.3 学術的な文脈での例文(3つ)
“There is no significant difference between the two data sets.”
- その2つのデータセット間に有意な差はまったくない。
“We found no evidence to support the initial hypothesis.”
- 初期仮説を裏付ける証拠は何も見つからなかった。
“No statistical correlation was observed in this experiment.”
- この実験では統計的な相関は観察されなかった。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- not at all(全く~ない)
- “I don’t mind at all.”(全く気にしないよ)
- 「not at all」は「no」に比べ、連続する文全体を否定するイメージ。
- “I don’t mind at all.”(全く気にしないよ)
- never(決して~ない)
- “I never go there.”(私はそこに決して行かない)
- 「no」と違い、動詞を直接否定する形が多い。
- “I never go there.”(私はそこに決して行かない)
- none(何も~ない、どれも~ない)
- “None of the answers was correct.”(どの回答も正しくなかった)
- 「no」+名詞の短縮形としても使われる。
- “None of the answers was correct.”(どの回答も正しくなかった)
反意語
- yes(はい)
- 直接的な反意語。「いいえ(no)」と「はい(yes)」は対になる。
- 直接的な反意語。「いいえ(no)」と「はい(yes)」は対になる。
- some(いくつかの)
- 「まったくない(no)」とは反対に「多少ある(some)」を指すときも対比的に使われる。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: noʊ, nəʊ
- 強勢は特に「no」の1音節そのものにかかります。
- アメリカ英語では [oʊ]、イギリス英語では [əʊ] と母音がやや異なります。
- よくある間違いとして [nʌ](「ナ」)になってしまうことがあります。正しくは口をすぼめて “ノウ” もしくは “ノウ(ウ)” とやや伸ばすイメージです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “no” は短いので見落としは少ないですが、同音異義語 “know(知っている)” との混同に注意。
- 読み間違い: “now(今)” と似たスペルなので、早読みで見誤る場合も。
- 試験対策: TOEICなどのリスニングでは、“no” と “know” の発音の聞き分けが重要。また、会話文や設問での否定表現の強さに着目する問題もあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「NO」看板や「NO ENTRY(進入禁止)」の標識などで視覚イメージを結びつけるとわかりやすいです。
- 「ノー!」と日本語でも感嘆詞風に使われるので、意味をすぐイメージしやすいでしょう。
- 短い単語であるため、意識して声に出して覚えると使い方が身に付きやすいです。
- “no problem!”(問題ないよ)などの日常表現とセットで覚えると、自然な会話で使いやすくなります。
以上が、副詞「no」の詳細解説です。短い語ですが否定の度合いを強く表すため、会話や文章を読むときにそのニュアンスをしっかり捉えると、英語理解が深まります。
復習用の問題
(肯定の問いに対して)いいえ;(否定の問いに対して)はい,ええ / 《not, norの前に挿入して》いや,否 / 《形容詞の前に置その形容詞を否定して》…どころではない / 《比較級の前に置いて》ちっとも…でない,…と全く同じ / 《… or no の形で》…であってもなくても / 《驚き・困惑・不信などを表して》とんでもない
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