最終更新日
:2025/01/28
run
解説
名詞「run」の解説
1. 基本情報と概要
英語: run (noun)
日本語: 走ること、連続の出来事、一定期間の公演・稼働などを表す名詞
「run」は動詞として「走る」を意味するのが有名ですが、名詞としても「走る行為そのもの」や「ある期間・連続の状態」を指すときに使われます。日常会話やニュース記事などで、多様なニュアンスで登場します。
- 品詞: 名詞 (countable)
- 活用形: 通常は「run (単数) / runs (複数形)」
- 他品詞例:
- 動詞: to run (走る、運営する、動作する など)
- 他の派生名詞: runner (走る人、走行物)
- 形容詞: running (走っている、稼働中の)
- 動詞: to run (走る、運営する、動作する など)
CEFRレベル: B1(中級)
- 「verb: run」は初心者でもよく出会う単語ですが、名詞の用法はもう少し幅広い文脈で理解を要し、中級レベル(B1)あたりと考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「run」は非常に短い語で、接頭語や接尾語がついていません。原型のまま名詞として機能します。
詳細な意味
- 走ること・走行
- 「I went for a run.(走りに行った。)」のように、走る行為そのものを指します。
- 連続・続き・一連
- 「a run of bad luck(不運続き)」のように、物事が続くイメージを表します。
- 公演・上映・連載などの継続期間
- 「the play had a long run(その劇は長期間上演された)」など、一定期間行われる公演や上映の継続を指します。
- 短い移動・旅程
- 「a bus run(バス路線のひと区間)」などのニュアンスもあります。
- (ストッキングなどの)伝線
- 「There's a run in my stockings(ストッキングが伝線している)」のように細長い傷・裂け目を指す用法もあります。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- go for a run(ランニングに行く)
- a run of bad luck(不運が続く)
- test run(試運転、試しの運用)
- a successful run(成功が続くこと)
- a run on the bank(銀行の取り付け騒ぎ)
- daily run(毎日のラン、定期走行)
- long run(長期間の公演、または長距離走)
- production run(生産工程の連続・ロット)
- a short run(短期間の企画、公演など)
- an unbeaten run(連勝や負けなしの連続記録)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 古英語で「流れる、走る」を意味する “rinnan” に由来すると言われています。動詞としての意味が先行しており、その後、名詞として「走る行為」や「継続的な状態」を表すようになりました。
ニュアンスや使用時の注意点:
- 基本的にはカジュアルな文脈でもフォーマルな文脈でも広く使えますが、「a run of good/bad luck(幸運・不運が続く)」のような表現などはややイディオム的で口語よりのニュアンスです。
- 新聞記事やビジネスの現場では「production run (生産の流れ)」のように専門的な使い方もされます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun): a run / runs
- 「go for a run」のように「go for + 名詞」の形は非常によく使われるフレーズです。
- フォーマルな文書中でも「during its initial run(初回の運用期間中)」のように使われます。
- 口語表現の「have a good run(良い調子が続く)」など、イディオム的に使う場合もあります。
5. 実例と例文
日常会話での使用例
- “I usually go for a run every morning to stay healthy.”
(健康のために毎朝ランニングに行っています。) - “She had a run of good luck and won three prizes in a row.”
(彼女は幸運が続いて、続けて3つの賞を獲得しました。) - “There’s a run in my sock; I need to change it.”
(靴下が伝線してる。履き替えないと。)
ビジネスシーンでの使用例
- “Our latest product had a successful run in the market.”
(我々の最新製品は市場で好調な売れ行きを示しました。) - “We need to schedule a test run before finalizing the software.”
(ソフトウェアを完成させる前に試運転を組まないといけません。) - “Let’s analyze the production run to improve efficiency.”
(生産工程の連続過程を分析して効率化を図りましょう。)
学術・専門的な文脈での使用例
- “During the photon run, the researchers collected crucial data.”
(光子を用いた実験の実施期間中、研究者たちは重要なデータを集めました。) - “The theater’s extended run reflects its critical acclaim.”
(その劇場の公演延長は高い評価が得られている証です。) - “A long run in economic terms often indicates potential market stability.”
(経済学での長期的視点は市場の安定性を示すことが多いです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- jog(ジョギング)
- 「軽く走る」という運動レベルでの走行体験を強調したいときに使われる。名詞で “go for a jog” の形もある。
- 「軽く走る」という運動レベルでの走行体験を強調したいときに使われる。名詞で “go for a jog” の形もある。
- dash(突進)
- 「短距離を猛ダッシュする」ときに使われる表現。より急なイメージ。
- 「短距離を猛ダッシュする」ときに使われる表現。より急なイメージ。
- streak(連勝、連続)
- 成功や連勝などが続く場合によく使われ、「a winning streak」のように使われる。
※「run」は「運動としての走り」から「連続した出来事」まで幅が広く、類義語に収まりきらない多義的な単語です。
反意語
- 明確な「反意語」はありませんが、「休止」「停止」を意味する “halt” や “stop” が「動きの終わり」を示す点で対照的なイメージを持ちます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /rʌn/
- アメリカ英語: /rʌn/(「ラ」と「ア」の中間の短い母音 “ʌ”)
- イギリス英語: /rʌn/(同様に “ʌ” の発音。アメリカ英語との差は “r” の発音の違い程度)
- 強勢: 短い単語なので特別な強勢移動はなく、Run 全体をはっきり発音します。
- よくある発音の間違い: 日本語の「ラン」と発音してしまうと “ʌ” を正しく発音できず、少し「ロン」に近く言うと英語に近づきます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 短い単語ですが、ran (過去形) や runn などのタイプミスに気をつけましょう。
- 動詞と名詞の区別: “I run every morning.”(動詞) vs. “I go for a run every morning.”(名詞)
- 同音異義語: とくに英語には “run” と同音異綴語は多くありませんが、単語の意味が多いので文脈把握が大切。
- 試験対策: TOEICや英検では、イディオム “a run of 〜” の形や “test run” などがビジネス文脈で問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「R-U-N」で短い文字数なので、イメージしやすく、動きの速さ・流れを思い浮かべると記憶に残りやすいです。
- 動詞「走る」から派生して、「物事が続く・流れる」ようなイメージもつかんでおくと、さまざまな用法を理解しやすくなります。
- 一連のイベントを「走るように連なる」と連想すると、「a run of successes(成功が続く)」、「a run of performances(公演が続く)」といった意味がつながりやすいでしょう。
以上が名詞「run」の詳細解説です。「走る行為」だけでなく、「連続的な出来事」や「公演の期間」など多様な意味を持つので、文脈に合わせて覚えておくと便利です。
意味のイメージ
復習用の問題
英語 - 日本語
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