最終更新日 :2025/01/28

before

前置詞

《場所・位置》…の前に,を前にして / 《時》…より前に(earlier than…) / (裁判・審理などのために)…の前に / …の前途に,に用意されて,を待って / (困難・不利など)に直面して / (力・勢いなど)に追われて,押されて,攻撃されて / 《順序・階級・価値など》…よりまさって,に優先して,より重要で / 《優先》…よりむしろ,するくらいなら(rather than)

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解説

以下では、英単語「before」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味


  • 英語: “before”

  • 日本語: 「~の前に」「~の先に」「(時間・順序などが)~より早く」

「before」は「ある出来事や時間より前に」という意味を持つ前置詞です。時間的な順序や空間的な位置が「先にある」「前にある」というニュアンスで使われます。特に日常会話から文章表現まで幅広く使われる重要な単語です。

品詞


  • 前置詞 (Preposition): “I arrived before noon.”(正午より前についた)

  • 接続詞 (Conjunction): “Before you leave, please lock the door.”(出発する前にドアの鍵をかけてください)

  • 副詞 (Adverb): “I’ve never seen this movie before.”(この映画を見たことは今までなかった)

※ここでは主に前置詞としての用法を中心に扱いますが、状況に応じて接続詞や副詞としても使われます。

活用形

前置詞・接続詞・副詞としての「before」は活用形が変化しません。

CEFRレベル(目安)


  • A2(初級)

    日常会話や基本的な読み書きの場面でよく出る頻出単語であり、初級学習者にとっても馴染みやすい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「be-」+「fore」

    「fore」は「前」「先」を意味し、古英語でも前方を表す要素として使われていました。

具体的な意味


  1. 時間的に「~より前に」

    例: “before dinner” → 夕食より前に

  2. 順序・優先度として「~の前に」

    例: “He let me go before him.” → 彼は私を自分より先に行かせた

  3. 場所・位置関係として「~の前に」

    例: “I stood before the mirror.” → 鏡の前に立った

関連語・派生語など


  • “fore” (名詞/形容詞): 「船の前部」または「前の」

  • “beforehand” (副詞): 「あらかじめ」「前もって」

  • “foremost” (形容詞): 「最前の」「第一の」

よく使われるコロケーション(共起表現)やフレーズ(10個)


  1. before breakfast(朝食前に)

  2. before making a decision(決定を下す前に)

  3. the day before yesterday(一昨日)

  4. before it’s too late(手遅れになる前に)

  5. before dawn(夜明け前に)

  6. before someone’s eyes(~の目の前で)

  7. before the meeting(会議の前に)

  8. run before you walk(自分の段階より先に急いで行動しすぎる)

  9. never before(いまだかつてないほど)

  10. come before(~に優先する/~より先に来る)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “beforan” が直接的な由来で、「前に」「~より先に」という意味を持っていました。

歴史的使用


  • 古くから物理的に「前方」を示す意味だけでなく、比喩的に「先立って」「優先して」という意味で使われてきました。

使用時のニュアンスと注意点


  • 時間順序だけでなく、物理的位置関係(空間)や、抽象的な優先度、人間関係における「面前(例:人の前で話す)」など広い使い方があります。

  • 口語でも文章でも頻繁に使われ、フォーマル・カジュアルどちらにも適しています。


4. 文法的な特徴と構文

前置詞として


  • “before + 名詞/代名詞/動名詞”

    例: “We should finish the report before Monday.”

    → 「月曜日より前にレポートを終わらせるべきだ」

接続詞として


  • “before + S + V”

    例: “Turn off the lights before you go out.”

    → 「出かける前に電気を消しなさい」

副詞として


  • 直前に用いられた時間表現を受けて「それ以前に」「今までに」という意味を示す。

    例: “Have you been here before?”

    → 「以前ここに来たことがありますか?」

文法上のポイント


  • 前置詞として使う場合、後ろには名詞や動名詞が続く点に注意。

    × “before to do” → 正しくは “before doing”

  • 時制にも配慮が必要。特に接続詞で使うときは、主節と従属節の時制がずれることがある。


5. 実例と例文

日常会話


  1. “Let’s grab a coffee before class.”

    (授業の前にコーヒーを買おうよ。)

  2. “I have to do my laundry before it gets too late.”

    (遅くなりすぎる前に洗濯をしなきゃ。)

  3. “Did you lock the door before leaving?”

    (出かける前にドアの鍵を閉めた?)

ビジネス


  1. “Please review the documents before the meeting.”

    (会議の前に書類をチェックしてください。)

  2. “We’ll finalize the budget before the end of the quarter.”

    (四半期末前に予算案を確定させます。)

  3. “Make sure to confirm the client’s requirements before proposing a solution.”

    (解決策を提案する前に、クライアントの要件を必ず確認してください。)

学術的な文脈


  1. “It’s essential to conduct thorough research before drawing any conclusions.”

    (結論を出す前に入念なリサーチを行うことが不可欠です。)

  2. “Review the literature before formulating a hypothesis.”

    (仮説を立てる前に文献を精査してください。)

  3. “Students must register for the conference before the deadline.”

    (学生は締め切り前に学会への登録をしなければなりません。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “prior to” → 「~に先立って」


    • よりフォーマルな表現。ビジネス文書や論文でよく使われる。


  2. “earlier than” → 「~より早い」


    • 時間的に比較して使う。


  3. “ahead of” → 「~より先に」「~より前に」


    • 順番や地位、位置関係にも使われる。


反意語


  • “after” → 「~の後に」

    時間的・順序的に反対の意味。

使い分けのポイント


  • “before”は日常会話からビジネス、学術的な文章まで幅広く使える。

  • “prior to”はより書き言葉的で、フォーマルなニュアンスが強い。

  • “ahead of”は順番や地位で「先立つ」「上回る」ニュアンスを強調。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(米国英語): /bɪˈfɔr/

  • IPA(英国英語): /bɪˈfɔː/

アクセント


  • アクセントは “be-FOR” のように、第二音節 “for” に強勢が置かれます。

よくある発音の間違い


  • /bɪ/ の部分を /biː/ と延ばしてしまう、あるいは /fə/ の部分を /foʊ/と発音してしまうケース。

  • しっかり /bɪˈfɔr/ /bɪˈfɔː/ と捉えて、母音の長さと強勢を意識すると正確になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 前置詞 “before” の後ろに動詞を置く場合は必ず動名詞 (~ing) を用いること。

    × “before to eat” → ○ “before eating”

  • 接続詞的に使う場合は“before + 主語 + 動詞”となる。

    × “*He left before we to finish.” → ○ “He left before we finished.”

  • “before”と“ago”を混同しやすい。 “ago”は「今からどれくらい前」を示し、“before”は「ある特定の出来事より前」を示す。

  • TOIECや英検などでも、前後に来る文脈で「単に前置詞」としてか「接続詞としてか」を区別する問題の出題がある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「be + fore(前)」というイメージを持つことで、「前方」「先行」と覚えやすくなります。

  • “before”を見るたびに「前へ」をイメージし、時間なら「前」、場所でも「前」を示すと意識すると定着が早まります。

  • 「before → まだ来ていないことがこれから来る前に」というフレーズで、事前対応をイメージするとビジネスにも応用しやすいです。


上記のポイントを学習や実践に取り入れることで、「before」を使いこなせるようになるはずです。何かの行動や出来事、その順序を伝えたい時に、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
before

復習用の問題

《場所・位置》…の前に,を前にして / 《時》…より前に(earlier than…) / (裁判・審理などのために)…の前に / …の前途に,に用意されて,を待って / (困難・不利など)に直面して / (力・勢いなど)に追われて,押されて,攻撃されて / 《順序・階級・価値など》…よりまさって,に優先して,より重要で / 《優先》…よりむしろ,するくらいなら(rather than)

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