最終更新日 :2025/01/27

on

前後置詞

《位置・場所》…の上に,の上で,の上の(《文》upon) / 《運動・動作の方向・対象》…に向かって / 《特定の日時》…に / 《状態》…して,…中で,…すると / …について,…に関して / 《目的》…で

このボタンはなに?

本はテーブルの上にあります。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: on

品詞: 前置詞(ときに副詞としても使われる)

主な意味(英語): “on” means positioned above and touching, in contact with, supported by, about, concerning, or at the time of.

主な意味(日本語): 「〜の上に」「〜に接触して」「〜に関して」「〜の日に」のように、場所・時間・話題などを指定するときに使われます。

「テーブルの上に物がある」「月曜日に会う」「そのトピックについて話す」といった場面で使われる、とても基本的な前置詞です。


  • 活用形: 前置詞なので動詞のような時制変化はありません。

  • 他の品詞への変化例:


    • “on” は副詞的に使われることがあります: 例) “He kept walking on.”(彼はそのまま歩き続けた)


CEFRレベル: A1(超初心者)

A1レベルに該当する最も基本的な前置詞の一つで、必ず学習する単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “on” は非常に短い語であり、接頭語や接尾語などのわかりやすい分解はありません。語幹そのものが “on” です。

詳細な意味・使われ方


  1. 場所を表す: “on the table”「テーブルの上に」のように、「接触面の上にある」ことを表す。

  2. 時間を表す: “on Monday”「月曜日に」のように、特定の日付や曜日、特定のイベントの日時を特定するときに使う。

  3. 話題・根拠を表す: “on this topic”「このトピックについて」のように、「〜に関して」「〜に基づいて」という意味で使われる。

  4. 状態・手段を表す: “on foot”「徒歩で」のように、何を使っているか、どんな状態であるかを示す。

  5. 接触・身につけている: “He has no money on him.”「彼は所持金を持っていない(身につけていない)」のように、人や物との直接の接触や所有を表す場合もある。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. on time(時間通りに)

  2. on foot(徒歩で)

  3. on the phone(電話で話している途中で)

  4. on the table(テーブルの上に)

  5. on duty(勤務中で)

  6. on holiday(休暇中で)

  7. on demand(需要があれば、要求に応じて)

  8. on average(平均すると)

  9. on the internet(インターネット上で)

  10. on purpose(わざと、意図的に)


3. 語源とニュアンス

語源

“on” は古英語の “on” に由来し、古ゲルマン語系の語として非常に長い歴史があります。意味の中心は「接触している状態」「すぐ近くにある状態」を表すもので、以来、様々なニュアンスを派生してきました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 物理的に何かの上にあるときは「接触」を強調するニュアンスがあります(in は「中に」、at は「一点」を表す)。

  • 時間を表すときは「特定の日や曜日」に使うため、決まったルールとして覚える必要があります(“in December” なら月全体、“on December 5th” なら特定の日)。

  • “on” は会話でも文章でも頻繁に使われ、フォーマル・カジュアルどちらにも対応。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 場所を示す構文


    • “The book is on the table.”(その本はテーブルの上にあります)

    • 前置詞 “on” + 名詞(場所)の形が基本です。


  2. 時間を示す構文


    • “I’ll see you on Monday.”(月曜日に会いましょう)

    • 前置詞 “on” + 特定の日(曜日、日付、祝日など)。


  3. 話題を示す構文


    • “A book on history.”(歴史に関する本)

    • 前置詞 “on” + 話題やテーマ。


  4. 副詞的用法


    • “Carry on!”(続けなさい!)

    • “on” が単独で、動作が続いている・先に進むことを表すことがあります(この場合も会話でよく使われます)。



  • 可算・不可算の区別: 前置詞なので名詞の可算・不可算は関係なく、あらゆる名詞を後ろに置けます。

  • 他動詞・自動詞: 動詞の形ではないため、この区別はありません。


5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文(3つ)


  1. “I left my keys on the kitchen counter.”

    (台所のカウンターの上に鍵を置いてきちゃった。)


  2. “Are you on Facebook? Let’s connect!”

    (フェイスブックやってる? 繋がろうよ!)


  3. “I’ll call you on Sunday.”

    (日曜日に電話するね。)


5.2 ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We’ll have a meeting on the marketing strategy tomorrow.”

    (明日、マーケティング戦略に関するミーティングがあります。)


  2. “The documents are on your desk.”

    (書類はあなたの机の上にあります。)


  3. “He’s on a business trip until Friday.”

    (金曜日まで彼は出張中です。)


5.3 学術的・専門的文脈での例文(3つ)


  1. “The report presents new findings on climate change.”

    (その報告書は気候変動に関する新たな知見を提示しています。)


  2. “His research focuses mainly on artificial intelligence.”

    (彼の研究は主に人工知能に焦点を当てています。)


  3. “This paper builds on previous work in the field of economics.”

    (この論文は経済学分野におけるこれまでの研究を基にしています。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    • “upon”(〜の上に)

    • より文語的・フォーマルな表現。「〜の上に」を強調する際に用いられる。

    • “about”(〜について)

    • 話題に関して「〜について」と言うときに使われがちだが、特定テーマで議論するときの “on” とはニュアンスが少し異なる。

    • “talk on a subject” (ややフォーマル) vs “talk about a subject” (ややごく一般的)。


  • 反意語(対義表現に近い):


    • “off”

    • “off the table” 「検討対象ではなくなっている・テーブルの上から外される」のように、離脱・取り除きの意味を表す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • イギリス英語: /ɒn/

    • アメリカ英語: /ɑːn/ または /ɔn/


  • 強勢(アクセント)の位置: 短い単語なので、音節がひとつしかなく、アクセントは “on” 全体にかかります。

  • よくある発音の間違い:


    • 日本語の「オン」に引きずられて、母音を “o” (オ) と短く強調しすぎる場合があるので注意。

    • アメリカ英語では“aw”のような音になることもあるため、あまり口をすぼめず少し開き気味で発音すると通じやすいです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “on” は短いため、スペルミスはまれですが “one” と混同しないように注意。

  • 同音異義語との混同: “on” と“own” /oʊn/ は音が似ていませんが、つづりが少し似ているため念のため意識して区別。

  • 前置詞選びの混乱:


    • 時間を表すとき、“in Monday” や “at Monday” と間違えてしまう人が多い。曜日や特定の日を表すときは必ず “on”。

    • 空間での使い分け(on, in, at)も初級学習者が混乱しやすいポイントのひとつ。


  • 試験対策: TOEIC、英検など基本的な前置詞問題で必ず出題されやすい。特に「曜日」「特定の日付」の前置詞として “on” を正しく選択できるかがポイント。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: 「表面で接触している」イメージがベース。

  • 記憶のコツ: “on the table”=「テーブルの上に物がくっついている」イメージを常に思い浮かべると、自然に「表面に接触⇒on」という感覚がつかめます。

  • スペリングのポイント: “o” + “n” の2文字だけなので、シンプルさを意識すればミスもなくなる。

  • 勉強テクニック: 実生活でテーブルの上にあるものや、曜日の前に必ず “on” をつけて声に出して言う練習をすると、体感的に覚えやすいです。


以上が前置詞 “on” の詳細な解説です。 “on” は日常会話からビジネス・学術まで幅広く使われるため、しっかり使いこなせるように反復してみてください。

意味のイメージ
on
意味(1)

(また《文》upon)《運動・動作の方向・対象》…[向かって]

意味(2)

《話》…を身につけて

意味(3)

(また《文》upon)《近接して場所》…の近くに,…に面して,…の側に

意味(4)

《特定の日時》…

意味(5)

《状態》…して,…中で,…すると

意味(6)

(また《文》upon)…について,…に関して

意味(7)

《目的》…,…に

意味(8)

《所属を表して》(委員会・チームなどの)一員で

意味(9)

(また《文》upon)…を軸にして,…で

意味(10)

(また《文》upon)《前後に同じ名詞を並べて》…に加えて,…についで

意味(11)

(また《文》upon)《位置・場所》…の上に,の上で,の上の

意味(12)

(また《文》upon)…に基づいて,…によって,…の支え(助け)で

復習用の問題

《位置・場所》…の上に,の上で,の上の(《文》upon) / 《運動・動作の方向・対象》…に向かって / 《特定の日時》…に / 《状態》…して,…中で,…すると / …について,…に関して / 《目的》…で

正解を見る

本はテーブルの上にあります。

本はテーブルの上にあります。

正解を見る

The book is on the table.

英語 - 日本語

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