odds
名詞 “odds” を徹底解説
1. 基本情報と概要
意味(英語)
• odds: the probability or likelihood that a particular event will happen; a ratio in betting or gambling to indicate the chances of something happening or not happening
意味(日本語)
• 「ある出来事が起こる可能性」や「(賭け事などでの)勝ち負けの比率」を意味する単語です。日常会話では「勝算」や「見込み」などを表すことがあります。たとえば「What are the odds?(そんなこと起こる確率ってどれくらい?)」のように使われ、意外性や可能性を尋ねたり強調するニュアンスで使われます。
品詞
• 名詞(常に複数形で使われる)
活用形
• 「odds」は基本的に常に複数形で使います。
- 単数形 “odd” は意味が異なり、「奇数」「変わった」という形容詞として使われることが多いです。
他の品詞への派生例
• odd(形容詞):奇数の、奇妙な
• oddly(副詞):奇妙に、妙に
• oddity(名詞):奇妙なもの、変わった人・物
CEFRレベル
• B2(中上級): 「賭けや確率」というやや専門性を帯びた文脈で頻繁に使われるため、日常英会話では中級以上のレベルでしっかり理解されることが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- odds は特殊な形で、明確な接頭語や接尾語が分かれるわけではありませんが、もともと形容詞 “odd” から派生しています。「odd」は「片方だけの/奇妙な/奇数の」といった意味を持つ単語です。
詳細な意味
- 可能性・確率
- 何かが起こる可能性がどのくらいあるのかを表します。
- 何かが起こる可能性がどのくらいあるのかを表します。
- 賭け率、オッズ
- 競馬やスポーツ賭博などでの配当率や勝ちの見込みを示すために用いられます。
- 競馬やスポーツ賭博などでの配当率や勝ちの見込みを示すために用いられます。
関連語や派生語
- odds-on:ほぼ確実な(形容詞的に使う)
- oddity:奇妙なもの、不思議な出来事
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “the odds are (that) ...” → 「…の可能性が高い」
- “against all odds” → 「多くの困難を乗り越えて」「不利な状況にもかかわらず」
- “What are the odds?” → 「そんなこと起こる確率はどれくらい?」
- “long odds” → 「低い勝算/不利な賭け率」
- “short odds” → 「高い勝算/有利な賭け率」
- “improve the odds” → 「勝算(可能性)を高める」
- “reduce the odds” → 「勝算(可能性)を下げる」
- “stack the odds in one’s favor” → 「自分に有利になるようにする」
- “odds and ends” → 「半端物、がらくた」
- “beat the odds” → 「期待を裏切って成功する」
3. 語源とニュアンス
語源
- 「odds」はもともと「odd(片方だけの、奇妙な、不均衡)」に由来し、「不均衡・差」が転じて「勝ち負けの差」や「確率、見込み」を表すようになりました。
使用時の注意点・ニュアンス
- 「運・確率・賭け率」のニュアンスがあるため、ギャンブルや確率論などの文脈でよく使われます。日常会話でも軽い冗談めかして「What are the odds?」と使われますが、真面目な確率論やビジネス分析でも用いられる語です。
- カジュアルからフォーマルまで、広い文脈で使われますが、「確率」「統計」などの話題ではよりフォーマルな印象を与えることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(一般には複数形のみ)としての用法
- “The odds are that he will be late.”(彼が遅れる可能性が高い)
- 「主語+be動詞」で「(〜の)見込み・確率がある」という構文をとることが多いです。
- “The odds are that he will be late.”(彼が遅れる可能性が高い)
- 不可算名詞的な扱い
- “odds” は単独で「○○個」と数えられません。常に「複数形」ですが、実際の文法上は一つの確率概念として扱われます。
- “odds” は単独で「○○個」と数えられません。常に「複数形」ですが、実際の文法上は一つの確率概念として扱われます。
イディオム
- “against all odds” → 不利な状況にもかかわらず成功する場合に多用(ややカジュアル~文書にも使われる)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “What are the odds that we run into each other here?”
- 「こんなところで会うなんて、どれくらいの確率かな?」
- 「こんなところで会うなんて、どれくらいの確率かな?」
- “The odds of winning the lottery are extremely low.”
- 「宝くじに当たる確率はものすごく低いよ。」
- 「宝くじに当たる確率はものすごく低いよ。」
- “I think the odds are in your favor this time.”
- 「今回は君にとって分がいいと思うよ。」
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We need to assess the odds of success before investing in this project.”
- 「このプロジェクトに投資する前に成功の見込みを評価する必要があります。」
- 「このプロジェクトに投資する前に成功の見込みを評価する必要があります。」
- “The odds against our competitor have changed since the merger.”
- 「合併以降、競合他社に不利な状況になったようだ。」
- 「合併以降、競合他社に不利な状況になったようだ。」
- “Improving the odds of securing a contract requires thorough research.”
- 「契約獲得の見込みを高めるには、徹底したリサーチが不可欠です。」
学術的/フォーマルな例文(3つ)
- “Statistically, the odds of such an event occurring are negligible.”
- 「統計的に、そうした出来事が起こる確率はごくわずかです。」
- 「統計的に、そうした出来事が起こる確率はごくわずかです。」
- “The odds suggest that further experimentation is necessary to draw a solid conclusion.”
- 「確率的には、しっかりとした結論を出すためにさらなる実験が必要だと示唆しています。」
- 「確率的には、しっかりとした結論を出すためにさらなる実験が必要だと示唆しています。」
- “Researchers calculated the odds ratio to determine the relationship between the variables.”
- 「研究者たちは変数間の関係を特定するためにオッズ比を算出しました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “probability”(確率)
- 数学的・統計的な文脈でよりフォーマル。
- 数学的・統計的な文脈でよりフォーマル。
- “chance”(可能性)
- 日常会話でよく使われる。確率の高さや低さを漠然と表す。
- 日常会話でよく使われる。確率の高さや低さを漠然と表す。
- “likelihood”(見込み)
- ややフォーマル。可能性が「どれほどあり得るのか」を表現。
- ややフォーマル。可能性が「どれほどあり得るのか」を表現。
これらはすべて「何かが起こるかもしれない度合い」を示しますが、“odds” は特に賭け事などの「確率の分母と分子がはっきりした」場面に用いられることが多いです。
反意語
・直接的な反意語はありませんが、「certainty(確実性)」と対置させるときもあります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
• アメリカ英語: /ɑːdz/
• イギリス英語: /ɒdz/
強勢(アクセント)
- “odds” は単音節のため、特にアクセント位置は問題になりませんが、母音の発音に注意が必要です。
よくある発音ミス
- “odds” の末尾の /dz/ が濁りにくい場合があります。/d/ と /z/ をはっきり出すよう意識しましょう。
- アメリカ英語では父音に近い /ɑː/、イギリス英語では口をややすぼめた /ɒ/ の違いがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「odd」と「odds」を混同しないように注意してください。
- 同音・類似語との混同: “odd”(形容詞)や “odder” “oddest” などと混同しないようにする。
- 試験対策: TOEICや英検では「可能性を表すフレーズ」や「ビジネスの見込みを問う問題」で出題されることがあります。構文 “the odds are ...” は頻出パターンです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「odds」は「勝ち負け・可能性を数字で比べるイメージ」。スポーツの賭けや、宝くじの当選確率を考えるときに直感的に覚えられます。
- 「against all odds」は映画や本のタイトルでも目にする表現なので、一緒に覚えると使いやすいです。
- スペルの最後が “-s” であり、常に複数形である点が特徴なので、単数では使わないということを意識してみてください。
以上が名詞 “odds” の詳細解説です。
確率や見込みを考えるときにぜひ使ってみてください!
復習用の問題
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