notorious
1. 基本情報と概要
単語: notorious
品詞: 形容詞 (adjective)
活用形: more notorious (比較級), most notorious (最上級)
英語の意味: Famous or well-known for something bad or negative.
日本語の意味: 「悪名高い」、「評判が悪い」、「悪いことなどで有名」といった意味を持ちます。悪い噂で広く知られているイメージの単語です。たとえば、「あの人は詐欺で悪名高い」というように、人や組織がマイナスイメージで有名である際に使われます。
CEFRレベル: B2(中上級)
・ある程度英語に慣れてきた学習者が知っておきたい単語です。
関連する他の品詞形
- 副詞: notoriously (悪名高く、周知のように)
- 名詞形は直接的にはありませんが、いずれも「悪名の広まり」を示唆する形容詞・副詞から派生表現が考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「notorious」はラテン語「notorius」(“知られていること”を意味する)を由来とし、「周知されている」というニュアンスが語源となっています。
- 接頭語や接尾語がはっきり分かれているわけではありませんが、「-ous」は形容詞を作る典型的な接尾語です。
コロケーションや関連フレーズ(10個)
- notorious criminal(悪名高い犯罪者)
- notorious gang(悪名高いギャング)
- notorious incident(悪名高い事件)
- notorious liar(悪名高い嘘つき)
- notorious for corruption(汚職で悪名高い)
- notorious for violence(暴力的行為で悪名高い)
- gain notoriety(悪名を得る)
- become notorious(悪名を馳せる)
- a notorious problem(手を焼くほど有名な問題/悪名高い問題)
- notoriously difficult(ひどく難しい/悪名高く難しい)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の「nōtus」(知られている)や「nōtiō」(認識)に由来。古フランス語を経て、中英語期に「有名(悪意を帯びた意味合い)」のニュアンスを獲得しました。
ニュアンス・使用時の注意
- 単に「有名」と言う場合ではなく、「悪い意味で有名」という含みがあります。
- 場合によっては非常に強いマイナスイメージを与えることもあるので、フォーマル・カジュアルを問わず、使う内容に注意が必要です。
使用場面
- 日常会話でもめずらしくはありませんが、記事やニュースなど、ややフォーマルあるいは客観的な文脈でもよく見られます。
- カジュアルな場面でも「悪い噂が広がっている」イメージを表す際によく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞なので、基本的には修飾する名詞の前に置いて使います。
例: “He is a notorious gambler.”(彼はギャンブルで悪名が高い)フォーマル/カジュアル両方で使用できますが、場面に応じてニュアンスが重い言葉であることを考慮しましょう。
可算・不可算の区別は名詞ではないので通常は意識しません。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3つ)
“He’s notorious for always being late to our gatherings.”
(彼はいつも集まりに遅刻することで悪名高いんだ。)“That restaurant is notorious for its rude staff.”
(あのレストランは店員の無礼さで悪名高いよ。)“My neighbor’s dog is notorious for barking all night.”
(隣人の犬は一晩中吠えることで悪名高い。)
ビジネスシーンでの例文 (3つ)
“The company became notorious for its unethical practices.”
(その会社は倫理に反した経営手法で悪名を馳せるようになった。)“He’s notorious for missing deadlines in every project.”
(彼はどのプロジェクトでも締め切りを守らないことで悪名高い。)“Despite being notorious for high turnover, their sales remain strong.”
(離職率が高いことで悪名高いにもかかわらず、彼らの売上は依然として好調です。)
学術的な文脈での例文 (3つ)
“The region was notorious for frequent earthquakes in ancient times.”
(その地域は古代において頻繁に地震が起こることで悪名が高かった。)“A notorious study falsified its data, leading to widespread mistrust in the field.”
(ある悪名高い研究がデータを偽造し、その分野への広範な不信を招いた。)“The historian described a notorious warlord who terrorized the local population.”
(歴史家は地元住民を恐怖に陥れた悪名高い大名(戦士)について述べた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- infamous(悪名高い)
- 「悪名が轟いている」という意味では “notorious” と非常に近いですが、“infamous” のほうがややフォーマルで強い響きがあります。
- 「悪名が轟いている」という意味では “notorious” と非常に近いですが、“infamous” のほうがややフォーマルで強い響きがあります。
- disreputable(評判の悪い)
- こちらも悪い評判を持っていることを表しますが、“notorious” よりは頻度が低く、書き言葉よりの印象です。
- こちらも悪い評判を持っていることを表しますが、“notorious” よりは頻度が低く、書き言葉よりの印象です。
- ill-famed(悪評高い)
- 文語的で古めかしい表現。
反意語
- famous(有名な)
- 一般的に良い意味で知られている場合に使います。
- 一般的に良い意味で知られている場合に使います。
- renowned(高名な)
- 特定の能力や業績で名声を得ている、ポジティブな文脈で使われます。
- 特定の能力や業績で名声を得ている、ポジティブな文脈で使われます。
- celebrated(名高い)
- 主に賞賛されるような才能や功績を持ち上げるときに使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA): /nəˈtɔːriəs/ (アメリカ英語), /nəˈtɔːriəs/ (イギリス英語)
アクセントは「to」にあります(-to-の部分に強勢)。
[nə-TOH-ree-uhs] のように発音します。
“notorious” という綴りから “no-tori-ous” と区切るイメージですが、音声的には “nə-tó-ri-əs” となります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「notrious」や「notourious」などと間違えがちなので注意が必要です。
- 同音異義語との混同: “nefarious”(極悪非道な)と混同する学習者がまれにいますが、意味やスペリングが異なります。
- 「notable」(注目すべき)などの似た形の単語と混同しないこと。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、読解問題の中で「悪名高い」という文脈でよく登場する可能性があります。派生形 “notoriously” (副詞) も合わせて覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「no + tor + i + ous」と分割して「ノー! 虎(とら)います!」のイメージで「危険な虎で悪名高い!」と覚えるなど、少しユーモアを交えた連想をすると記憶に残りやすいかもしれません。
- スペルのポイント: 「no」と始まり、最後が「-ous」(~な性質)である形容詞だと理解すると覚えやすくなります。
- 悪名というネガティブなイメージがあるので、相手を批判したり、評判の良くない対象について言及するときに使うと覚えやすいでしょう。
以上が、形容詞 “notorious” の詳細解説です。
悪いことで有名なものを表現したいときに、強調したいニュアンスで使い分けをしてみてください。
名高い,(特に)悪名高い,札付きの
復習用の問題
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