最終更新日 :2025/01/27

noble

形容詞

高貴の;貴族の / 高潔な,気高い / (姿・規模などが)壮大な,堂々とした;すばらしい / (金属が)腐食しない

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彼女は高貴な優雅さを持っていた。

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解説

以下では、形容詞 “noble” について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味(英語)

“noble”: having or showing qualities of high moral character, such as generosity, courage, or honor. It can also refer to someone of high social or political status, such as aristocracy.

意味(日本語)

「高潔な」「気高い」「高貴な」という意味です。品位や道徳心が高いことを表し、人間としての理想的な美徳や、社会的な地位が高いことを示す場合にも使われます。高貴な家柄の人々を指したり、性格がきわめて誠実な人をたたえたりするときに用いられます。


  • 品詞:形容詞 (adjective)

  • 活用形:形容詞なので、動詞のように時制によって形が変化することはありません。ただし副詞形として “nobly”、名詞形として “nobleness” や “nobility” があります。

  • ほかの品詞例:


    • 名詞形:“nobility” (高潔さ、貴族階級)

    • 副詞形:“nobly” (高潔に、気高さをもって)


CEFRレベルの目安


  • “noble” は文語的な響きや抽象的なニュアンスがあるため、学習の難易度は B2(中上級)くらいです。


    • A1:超初心者

    • A2:初級

    • B1:中級

    • B2:中上級 ← “noble”

    • C1:上級

    • C2:最上級



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “noble” は明確な接頭語・接尾語を含まない単語です。語幹 “noble” に、ラテン語起源の “nobilis”(有名な、高貴な)がもととなっています。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. noble family(名門の家柄)

  2. noble cause(崇高な大義)

  3. noble character(高潔な人格)

  4. noble gesture(高潔な行為)

  5. noble birth(高貴な生まれ)

  6. noble effort(気高い努力)

  7. noble spirit(高潔な精神)

  8. noble heritage(高貴な遺産・伝統)

  9. noble intentions(尊い意図)

  10. noble tradition(由緒ある伝統)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “nobilis” (有名な、著名な、高貴な)が語源です。古フランス語 “noble” を経由して現在の英語に入りました。当初は貴族の身分や高貴な家系を示す意味が中心でしたが、しだいに人格的な高潔さを指すニュアンスへも広がりました。

微妙なニュアンスや使用時の注意点


  • “noble” は、品格あるイメージを与える言葉です。文語的、フォーマルな言葉として使われることが多いです。

  • 高潔な人格を称えるときに使う場合は、褒め言葉の意味合いが強いです。

  • 貴族的なニュアンスで用いるときは、やや古風だったり格式の高い感じを出したりすることがあります。

よく使われるシーン


  • フォーマルなスピーチや文学作品など

  • “noble cause” という表現は、慈善活動や社会正義を目指す高尚な目的を指すときなどに使われます。

  • 現代の日常会話でも、「あなたの心がけは気高いね」など高潔さを表したいときに、少し改まったトーンで使うことがあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として、主に「be動詞 + noble」「形容詞 + 名詞」の形で用いられます。


    • 例) He is noble. / a noble cause


  • 名詞形 “nobility” は不可算名詞扱いされることが多い(概念としての高貴さや貴族階級を指す場合など)。

  • フォーマルな文脈で使われることが多いですが、リスペクトを込めたいシーンや文章でも使われます。


5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I really admire your noble behavior. Not everyone would have done that.”

    (あなたの気高いふるまいには本当に感心するよ。普通ならあんなふうにはできないよ。)


  2. “It’s noble of you to help stray animals. That really shows your kind heart.”

    (迷子の動物を助けるなんて気高いわね。あなたのやさしい心がよくわかるわ。)


  3. “She always acts in a noble manner, even under pressure.”

    (彼女はプレッシャーがかかっているときでさえ、いつも気高い態度を崩さない。)


(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “His noble decision to donate a portion of the company’s profits earned him great respect.”

    (会社の利益の一部を寄付するという彼の気高い決断は、周囲の大きな尊敬を集めた。)


  2. “We need a noble vision to guide our CSR activities.”

    (CSR活動を導くために高潔なビジョンが必要です。)


  3. “Her noble leadership style promotes trust and loyalty among team members.”

    (彼女の気高いリーダーシップスタイルは、チーム内の信頼と忠誠心を高めます。)


(C) 学術・フォーマルな文脈での例文


  1. “Throughout history, many philosophers have contemplated the noble aspects of human character.”

    (歴史を通じて、多くの哲学者が人間の性格の高潔な側面について考察してきた。)


  2. “In medieval Europe, noble ranks were strictly defined by lineage and land ownership.”

    (中世ヨーロッパでは、貴族の地位は血統や土地所有によって厳格に規定されていた。)


  3. “The study emphasizes how noble ideals can influence sociopolitical movements.”

    (その研究は、高潔な理想がいかに社会政治的な運動に影響を与えるかを強調している。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “honorable” (尊敬すべき、高潔な)


    • 名誉や誠実さに重きを置くニュアンス。


  2. “virtuous” (徳の高い)


    • 道徳的に正しく、善良であるニュアンスが強い。


  3. “magnanimous” (寛大な、気高い)


    • 心が広く、ささいなことにこだわらない寛容さを指す。


反意語


  1. “ignoble” (卑しい、下劣な)


    • “noble” の反対で、高潔さや品位に欠けることを表す。


  2. “base” (卑劣な)


    • 道徳に反する行為などへの強い否定的なニュアンス。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • イギリス英語: /ˈnəʊ.bl̩/

    • アメリカ英語: /ˈnoʊ.bl̩/


  • アクセント(強勢)は最初の “no” の部分に置かれます。


  • イギリス英語では /nəʊ/(「ノウ」に近い音)、アメリカ英語では /noʊ/(「ノウ」に近い音)とやや異なりますが、共通して長めの “o” の音が強調されます。


  • “noble” の末尾の “-ble” は曖昧母音(シュワー)に近い音です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミスで “nobel” と書いてしまうことがあるので注意(“Nobel Prize” の “Nobel” とは綴りが異なります)。

  • “noble” を動詞と勘違いして、「He nobled…」などと書かないようにしましょう(“noble” は形容詞または名詞 “nobility” などが正しい用法です)。

  • 資格試験(TOEIC・英検)などでは、文章のトーンを問う問題や、文語的表現としての形容詞問題などで出題される可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ノーブルな雰囲気」というカタカナ表現が日本語でも使われるように、上品で気品あふれるイメージを持ちやすいです。

  • スペルは “n-o-b-l-e” と覚えましょう。カタカナの「ノーブル」のイメージと関連付けると頭に入りやすいです。

  • 語源を思い出すと、ラテン語 “nobilis” には「有名な、有力な、高貴な」の意味が含まれるので、“notable” のような「目立つ・名を知られた」のニュアンスとのつながりを感じると覚えやすいでしょう。


以上が形容詞 “noble” の詳細な解説となります。気高さや高潔さ、または地位の高さを表したいときに使うフォーマルな響きの単語です。文学やスピーチなど、ハイレベルな英語で頻出する語なので、しっかりイメージとセットで覚えておきましょう。

意味のイメージ
noble
意味(1)

高貴の;貴族の

意味(2)

高潔な,気高い

意味(3)

(姿・規模などが)壮大な,堂々とした;すばらしい

意味(4)

(金属が)腐食しない

復習用の問題

高貴の;貴族の / 高潔な,気高い / (姿・規模などが)壮大な,堂々とした;すばらしい / (金属が)腐食しない

She carried herself with noble grace.

正解を見る

彼女は高貴な優雅さを持っていた。

彼女は高貴な優雅さを持っていた。

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She carried herself with noble grace.

英語 - 日本語

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