最終更新日 :2025/01/27

nature

名詞

〈U〉自然 / 〈C〉〈U〉(人・物事の持っている) 本質, 性質

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解説

1. 基本情報と概要

単語: nature

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): “The phenomena of the physical world collectively, including plants, animals, the landscape, and other features and products of the earth, as opposed to humans or human creations.”

意味(日本語): 「自然、自然界、生まれ持った性質(本質)などを表す名詞です。主に地球上に存在する動植物や風景のことを指し、人間が人工的に作ったものとは対照的なものを表す時に使われます。また、物事の本質や性質を指す時にも使われます。日常会話では『自然が豊か』といった文脈や『人の性質』を示すときにも使われるので、とても幅広いシーンで登場します。優しい、ニュートラルなニュアンスの単語です。」


  • 活用形: 名詞なので時制による活用はありません。ただし、文脈によって「nature’s beauty(自然の美しさ)」のように所有格を伴うことがあります。

  • 他の品詞になった時の例:


    • 形容詞: natural(自然の、天然の、生まれつきの)

    • 副詞: naturally(自然に、当然のことながら)

    • 動詞: “nature” は動詞形としては使わないが、派生語として “naturalize”(帰化させる、順応させる)などがあります。


CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • B1(中級)レベルの学習者がしっかり扱えるとよい単語です。自然や環境問題、物事の性質を語るときに使うため、日常会話からニュース記事まで応用範囲が広い単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源・語幹: nat(「生まれる」を意味するラテン語 “nasci” に由来)

  • 接尾語: -ure(ラテン語形の名詞化の接尾語)

詳細な意味・関連表現


  1. 地球上の動植物や風景などの総称としての「自然」

  2. 人や物事の本質的な性質や特質

  3. 「世の中の秩序」や「あるがままの状態」のイメージを表す

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. “Mother Nature” – 「母なる自然」

  2. “nature conservation” – 「自然保護」

  3. “nature reserve” – 「自然保護区」

  4. “human nature” – 「人間の本性」

  5. “in harmony with nature” – 「自然と調和して」

  6. “the beauty of nature” – 「自然の美しさ」

  7. “laws of nature” – 「自然の法則」

  8. “close to nature” – 「自然に近い(暮らし)」

  9. “nature trail” – 「自然歩道、自然散策路」

  10. “nature documentary” – 「自然ドキュメンタリー」


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “natura” (“nasci” = 「生まれる」から派生) が元になっています。元々は「生まれつきの性質」「生命力」といった意味を持ち、中世から近代にかけて「人間が作り出さないもの、土地や動植物全般」を表す意味が広まっていきました。

  • ニュアンス:


    • 「自然」を指す場合には、広大で美しく尊いイメージを伴うことが多いです。

    • 「人の本質・性質」を表す場合は、その人が生まれつき持っている特性(良い悪いを含め)を柔らかく示すことが多いです。

    • 口語・文章どちらでも使用され、カジュアルからフォーマルまで幅広く使えます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算/不可算: 一般的には不可算名詞として扱われることが多いです( “Nature is beautiful.” など)。ただし文脈によっては「~の性質」を意味する時に可算的表現をとる場合がありますが、日常ではあまり一般的ではありません。

  • よく使われる構文やイディオム:


    • “It’s in one’s nature to …”(「~するのは人の性分だ」)

    • 例: “It’s in my nature to be curious.”

    • “Be second nature”(「第二の天性、当たり前のことになっている」)

    • 例: “Speaking English has become second nature to me.”


  • 使用シーン:


    • 日常的な会話(「自然がいいね」)

    • フォーマルな文章(環境関係のレポートなど)

    • スピーチやプレゼン(自然保護、持続可能性について語るとき)



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアルシーン)


  1. “I love spending weekends hiking in nature. It helps me relax.”


    • 「週末は自然の中をハイキングするのが大好きなんだ。リラックスできるからね。」


  2. “Nature is really beautiful here in the spring.”


    • 「春のここの自然は本当に美しいね。」


  3. “It’s in my nature to worry about small things, but I’m trying to change.”


    • 「些細なことで心配しがちなのは私の性分だけど、変えようとしているんだ。」


ビジネス (オフィス・フォーマルな場面)


  1. “Our company’s new policy emphasizes the importance of preserving nature.”


    • 「当社の新しい方針では、自然の保護の重要性を強調しています。」


  2. “We aim to produce eco-friendly products that respect nature.”


    • 「我々は自然を尊重する、環境に優しい製品の生産を目指しています。」


  3. “Understanding human nature is crucial for effective leadership.”


    • 「人間の本質を理解することは効果的なリーダーシップにとって不可欠です。」


学術的な文脈 (アカデミック・専門的)


  1. “The study explores how climate change impacts nature at the ecosystem level.”


    • 「この研究は、気候変動が生態系のレベルで自然にどのような影響を与えるかを探求しています。」


  2. “Philosophers have debated the nature of reality for centuries.”


    • 「哲学者たちは何世紀にもわたり現実の本質について議論してきました。」


  3. “Her paper examines the dual nature of human behavior in social contexts.”


    • 「彼女の論文は社会的文脈における人間行動の二重の性質を考察しています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “environment” (環境)


    • 自然環境を強調するときに使われる。人間の生活空間にも焦点がある。


  2. “the wild” (野生)


    • 人の手が加わっていない自然そのものを強調。もっとネイティブな自然の状態。


  3. “essence” (本質)


    • 本質そのものを示す。自然界ではなく、人や物事の核心に関して使われる。


  4. “character” (性格・特徴)


    • 「人や物の性格や特色」を示す、より個性に注目する語。


反意語 (Antonyms)


  1. “artificial” (人工的な)


    • 人造のものや不自然なものを表す。「ナチュラルとは対極」。


  2. “man-made” (人造の)


    • 人の手で作られたもの。自然と対置される代表的な言葉。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語 (AmE): /ˈneɪtʃər/

    • イギリス英語 (BrE): /ˈneɪtʃə/


  • 強勢(アクセント): 第1音節 “NA-” に強勢があります。

  • よくある発音の間違い: “-ture” 部分を「チャー」でなく「チュアー」などと引き伸ばしてしまう誤り。


    • 自然に“ネイチャー”と2音節で発音するように気を付けましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “nature” を “natuer” や “nater” と書き間違えるケース。

  • 同音異義語との混同: “nurture” (育む、養育する) と混同しないように注意。スペリングも発音も似ていますが意味は異なります。

  • 試験対策(TOEIC・英検など): 環境問題、ビジネス理念、科学・哲学的な文脈など幅広いジャンルで出題される単語です。自然保護やエコロジー関連の記事で頻出します。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語幹 “nat” は「生まれる」を意味する → “native” や “nation” などにも通じる部分。

  • イメージ: 「生まれたままの状態」「人間の手が加わらないもの」を思い浮かべると、自然や本質のイメージがつかみやすいです。

  • スペルを覚えるときは「Na + ture(ナチュア)」と分割してイメージ → 直訳すれば “生まれること”

  • 勉強テクニック: “nature” を含む表現(nature documentary, nature reserve など)を覚えておくと、実際の会話や読解でスムーズに理解できます。


以上が、名詞 “nature” の詳細解説です。自然界や人間の本質など、とても幅広い場面で使われる便利な単語ですので、ぜひ覚えておくと役に立ちます。

意味のイメージ
nature
意味(1)

〈U〉自然,自然界,万物;自然の力;《しばしばN-》(擬人化した)自然,自然の女神

意味(2)

〈C〉〈U〉(人・動物,あるいは物事の持っている)本質,性質,本性

意味(3)

〈C〉《単数形で》種類(sort, kind)

復習用の問題

〈U〉自然 / 〈C〉〈U〉(人・物事の持っている) 本質, 性質

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英語 - 日本語

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