marked
以下では、英単語「marked」(形容詞)について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
英語: marked
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(簡潔な和訳): 顕著な、著しい、際立った
「marked」は、「はっきりと目立つ、際立った」という意味を持つ形容詞です。たとえば、何かの変化や差が「明らかにわかる」状態のときに使われます。「明らかに増えた」「はっきりとした差がある」というニュアンスです。
活用形
- 形容詞: marked (原形のみで比較級・最上級形は非常に稀)
- 副詞形: markedly (「顕著に」「著しく」)
- 動詞形(元となる動詞): mark (〜に印をつける)
- 名詞形(元となる名詞): mark (印、跡、評価点 など)
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級): 日常で比較的よく聞く単語よりはややアカデミックで、論文やビジネス文書などで使われやすい語。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- mark (動詞/名詞) + -ed (形容詞を作る接尾辞)
「mark」は「印をつける」という動詞や「印、跡」という名詞として使われる語根です。そこに過去分詞形(-ed)が付くことで「(印をつけられた →) 目立つようになった」→「顕著な、際立つ」というニュアンスの形容詞が生まれています。
派生語・関連語
- mark (動詞・名詞)
- markedly (副詞: 顕著に)
- marker (名詞: マーカー、目印)
- markings (名詞: マークのある部分、模様)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- marked difference (顕著な違い)
- marked improvement (著しい改善)
- marked increase (顕著な増加)
- marked contrast (際立った対照)
- marked influence (顕著な影響)
- marked shift (著しい変化)
- marked decline (顕著な減少)
- marked change (顕著な変化)
- marked attention (明確な注目)
- marked emphasis (顕著な強調)
3. 語源とニュアンス
語源
「mark」は古英語の “mearc” (境界線・しるし) に由来し、「何かを分かりやすく識別するための印をつける」という意味が原点です。そこに「-ed」がついて形容詞化することで、「印をつけられている → 目につきやすい → 目立つ」という意味へ発展していきました。
使用上のニュアンス
「marked」は「はっきりとわかる」「容易に観察できるほど顕著」というニュアンスが強い言葉です。学術論文やビジネス文書など、比較的フォーマルな文章で使われやすいですが、日常会話の中で「大きな変化」の度合いを伝える際にも使用されることがあります。
- フォーマル度: 中〜高め
- カジュアル度: 低め (日常会話でも使えますが、口語的というよりはやや固い響き)
4. 文法的な特徴と構文
「marked」は通常、叙述用法または限定用法の形容詞として使われます。
- 叙述用法: “The difference is marked.” (その違いは顕著である)
- 限定用法: “There is a marked difference.” (顕著な違いがある)
名詞を修飾する場合は、その直前に置くのが一般的です。可算・不可算の名詞両方を修飾できます。
5. 実例と例文
ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈それぞれで3つずつ例文を示します。
日常会話 (カジュアル)
“There’s a marked improvement in your cooking lately.”
(あなたの料理、最近はっきりと上手くなってるね。)“I noticed a marked difference in her mood after she got the good news.”
(彼女、いい知らせを受け取ってから気分が明らかに変わったのに気づいたよ。)“The temperature has shown a marked drop since yesterday.”
(昨日から気温が大幅に下がったね。)
ビジネス (フォーマル)
“We observed a marked increase in sales during the holiday season.”
(ホリデーシーズン中に売り上げが顕著に増加したことを確認しました。)“The new policy led to a marked improvement in employee satisfaction.”
(新しい方針は従業員満足度の著しい向上につながりました。)“There is a marked contrast between the old strategy and the new approach.”
(従来の戦略と新しいアプローチの間には、著しい対照があります。)
学術的な文脈 (アカデミック)
“The study indicates a marked shift in consumer behavior post-pandemic.”
(その研究は、パンデミック後の消費者行動の顕著な変化を示しています。)“Researchers reported a marked decline in biodiversity in the affected region.”
(研究者たちは、その地域の生物多様性に顕著な減少があると報告しています。)“A marked improvement in patient outcomes was observed after the new treatment.”
(新しい治療法の後、患者の転帰に著しい改善が見られました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- noticeable (目に見えて分かる)
- distinct (明確な)
- pronounced (目立っている、顕著な)
- conspicuous (人目を引く、明白な)
これらはいずれも「目に見えて分かる」「はっきりとわかる」という点で似ていますが、
- 「conspicuous」は「周囲から注目されるほど目立つ」というニュアンスが強い。
- 「distinct」は「はっきり区別できる」というニュアンスが強い。
- 「marked」は変化の度合いや差異が大きく、観察されやすいニュアンスを表す。
反意語 (Antonyms)
- slight (わずかな)
- subtle (微妙な、かすかな)
- negligible (取るに足りない)
7. 発音とアクセントの特徴
IPA(国際音声記号):
- アメリカ英語: /mɑːrkt/ (または /mɑrkt/)
- イギリス英語: /mɑːkt/
- アメリカ英語: /mɑːrkt/ (または /mɑrkt/)
アクセント・強勢: 1音節なので特にアクセント位置の変化はなく、そのまま
marked
と発音します。アメリカ英語では /r/ を明確に発音しますが、イギリス英語では後ろの /r/ を発音しない人も多いので「マークト」のように聞こえることがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “market” (市場) と間違えないように注意してください。「market」と “marked” は一文字違いですが意味が全く異なります。
- 発音の混同: “marked” と “market” を混同しないように気をつけましょう。
- TOEICや英検などの試験: ビジネスや学術文書で見られる単語として、長文読解などで「marked improvement」「marked difference」などのフレーズが出題されやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「mark」に「-ed」がついて「マークされた ⇒ 目立つようになった」というイメージを思い浮かべると覚えやすいです。
- 「markedのdで“どっきりするほど明らか”」と語呂合わせをしたり、スペルの最後の “-ed” を「目立たせる印」と意識すると良いでしょう。
以上が、形容詞「marked」の詳細な解説です。「著しい変化や差がある」というニュアンスを明確に伝えたいときに、ぜひ使ってみてください。

(物・行為などが)著しい,目立つ,明らかな
(嫌疑などの対象として)目星をつけられている
印(記号)のついた
復習用の問題
英和辞書

- 項目の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 項目の新規作成を審査する
- 項目の編集を審査する
- 項目の削除を審査する
- 重複の恐れのある項目名の追加を審査する
- 項目名の変更を審査する
- 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
- 決定に必要な投票数 - 1
- 例文の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 例文の編集を審査する
- 例文の削除を審査する
- 審査に対する投票権限を持つユーザー - 編集者
- 決定に必要な投票数 - 1
- 問題の編集権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 審査に対する投票権限を持つユーザー - すべてのユーザー
- 決定に必要な投票数 - 1