最終更新日 :2025/01/27

let

動詞

〈他〉〈人・動物など〉に...させる, ...に...させておく, ...を...するままにしておく《~ ... do》/ 《~ us do》...しよう / 《英》〈土地・家など〉を貸す

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解説

1. 基本情報と概要

単語: let

品詞: 動詞 (主に「許可する」「~させる」を意味する)


  • 英語の意味: to allow or permit someone or something to do something; to allow something to happen

  • 日本語の意味: 「許可する」「~させる」「~しよう(命令・勧誘の意味)」など


    • 例: “Let me do it.”(私にそれをさせて。)

    • 「誰かに行動を許す」「物事が起きるのを許す」、また「~しよう」という提案や勧誘を表すニュアンスの単語です。


活用形


  • 原形: let

  • 三人称単数現在: lets

  • 現在進行形: letting

  • 過去形: let

  • 過去分詞: let

他の品詞になった例


  • 名詞(テニス用語): 「レット」(サーブがネットに当たってやり直しになること)


    • 例: “That serve was a let.”(そのサーブはレットだった。)


CEFRレベルの目安: A2(初級)


  • 英語の基礎レベルの単語として、学習初期からよく登場する重要な動詞です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • let は短い単語で、はっきりとした接頭語や接尾語はありません。語幹そのものが “let” です。

詳細な意味・派生や関連


  1. 許可する・~させる: allow, permit

  2. 提案・勧誘: suggest or invite (“Let’s ...”)

  3. 放置する: leave something as it is (“Let it be.”)

よく使われるコロケーション(10個)


  1. let me …「私に~させて」

  2. let it go …「それを手放す・気にしない」

  3. let me know …「私に知らせて」

  4. let you down …「あなたをがっかりさせる」

  5. let out a sigh …「ため息をつく」

  6. let alone …「ましてや~は言うまでもなく」

  7. let slip …「口を滑らせる」

  8. let in …「中に入れる」

  9. let off …「放免する、解放する」

  10. let up …「弱まる、やむ」(雨や嵐がやむなど)


3. 語源とニュアンス

語源

“let” は古英語の “lǣtan” に由来し、“allow” の意味を持っていました。中世英語を経て現代の “let” になりました。歴史的にも「(~が起こるのを) 許す」という意味合いが継続して使われています。

ニュアンス


  • 「誰かに・何かに行動させる/起こるのを許す」という柔らかい響きを持ちます。

  • 「Let us ~(Let’s ~)」の形で勧誘・提案をする場合、カジュアルにもフォーマルにも使えますが、会議やスピーチでは少しフォーマル寄りの響きになることもあります。

  • “Let it be” のように「あるがままにしておく」ニュアンスもあります。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • let + 目的語 + 動詞の原形: “Let me do it.”(私にそれをさせて。)

  • Let’s + 動詞の原形: “Let’s go.”(行こう。)


    • この “Let’s ~” は「~しよう」という提案や勧誘の意味です。


  • let + 目的語 + be + 補語: “Let it be known that...”(~を周知させる。)


    • ややフォーマルな表現ですが、見かける機会があります。


使用シーン


  • カジュアル: “Let’s grab a coffee!”

  • フォーマル: プレゼンやスピーチで “Let us begin.” のように使われることがある。

文法上の注意


  • “Let” は 他動詞 であり、そのあとの動詞は “to” をつけずに 原形 のまま使います。


    • 誤: “Let me to go.” → 正: “Let me go.”



5. 実例と例文

日常会話での例文 (3例)


  1. “Let me help you with those bags.”

    (その荷物を運ぶのを手伝わせて。)

  2. “Let’s order pizza tonight.”

    (今夜はピザを注文しようよ。)

  3. “Don’t let him scare you.”

    (彼に怖がらされないで。)

ビジネスでの例文 (3例)


  1. “Let’s schedule a meeting for next Monday.”

    (次の月曜日に会議を設定しましょう。)

  2. “Please let me know if you have any updates.”

    (何か進捗があればお知らせください。)

  3. “Let’s proceed with the plan as discussed.”

    (話し合ったとおり計画を進めましょう。)

学術・フォーマルな文脈 (3例)


  1. “Let us consider the implications of this theory.”

    (この理論の意味合いについて考察しましょう。)

  2. “Let it be noted that all data must remain confidential.”

    (すべてのデータが機密であることを注記しておきます。)

  3. “Let us move on to the final part of the presentation.”

    (プレゼンテーションの最後の部分に移りましょう。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. allow (許可する)


    • 例: “Allow me to help you.”(助けさせてください。)

    • 若干フォーマル寄り。“Let me help you.” より丁寧な場合に使われる。


  2. permit (許可する)


    • 例: “They permitted us to enter.”(彼らは私たちに入ることを許可した。)

    • さらに形式的で法的ニュアンスが強いことが多い。


  3. enable (可能にする)


    • 例: “This technology enables us to work remotely.”(この技術のおかげでリモートで働けるようになった。)

    • 「可能にする」という意味で、“let” よりも技術的・客観的。


反意語 (Antonyms)


  1. forbid (禁じる)


    • 例: “He forbade them to speak.”(彼は彼らが話すのを禁じた。)


  2. prohibit (禁止する)


    • 例: “Smoking is prohibited here.”(ここでは喫煙禁止である。)


  3. prevent (妨げる)


    • 例: “Nothing can prevent us from achieving our goal.”(何ものも私たちが目標を達成するのを妨げられない。)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /let/

  • アクセント: 一音節だけのため、特にアクセント移動はありません。

  • アメリカ英語とイギリス英語で発音の違いはほとんどなく、どちらもほぼ /lɛt/ と発音されます。

  • よくある発音の間違い: 母音を [i] や [æ] にしてしまうケースがありますが、正しくは ɛ の音です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • to 不定詞をつけない: “Let me to help you.” は誤り。“Let me help you.” が正解。

  • “Let’s” のつづり: Lets と間違えやすいですが、提案の意味ではアポストロフィ入りの “Let’s” が正しい。

  • 同音異義語との混同: “let” と “late” を混同しないこと。

  • 試験対策: TOEICや英検などでは、「使役動詞」として “have” や “make” と一緒に問われることが多い。また “Let’s” の形の提案表現も頻出。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Let” は「自由にさせてあげる」イメージ。「扉を開けて誰かを入れる」イメージを持つと覚えやすいかもしれません。

  • “to” がいらない使役動詞(let / make / have)の中の1つで、使役表現の中では最も「許可」のニュアンスが強い。「しなさい」という強制感ではなく「~していいよ」の感覚。

  • “Let’s” の構文は、仲間を誘うときのフレーズ。“Let us” だと改まった感じ、”Let’s” だとカジュアルな感じになります。


以上が動詞 “let” の詳細な解説です。ぜひ「相手に行動を許す・誘う」というイメージを大切にして使ってみてください。

意味のイメージ
let
意味(1)

〈人・動物など〉‘に'(…)させる,させておく,‘を'(…する)ままにしておく(受動態にできない)

意味(2)

〈物事〉‘を'(…する)状態にする,‘に'(…)させる

意味(3)

let us(let's)do》…しよう

意味(4)

《おもに英》〈土地・家など〉‘を'貸す賃貸する(《米》rent)

意味(5)

(人に)〈工事〉‘を'請け負わせる《++to+

意味(6)

(…から)〈液体・空気など〉‘を'出す,漏らす,放出する《++out of+

復習用の問題

〈他〉〈人・動物など〉に...させる, ...に...させておく, ...を...するままにしておく《~ ... do》/ 《~ us do》...しよう / 《英》〈土地・家など〉を貸す

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