come around
1. 基本情報と概要
英単語(句動詞): come around
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
英語での意味
- To change one’s opinion or decision (someone changes their mind).
- To regain consciousness (someone wakes up from fainting or sedation).
- To visit someone casually or come to a place for a short time.
- To happen again in a cycle (an event or occasion recurring).
日本語での意味
- 意見を変える、納得して同意する
- 意識を取り戻す
- ふらっと訪问する
- 定期的に(周期的に)やってくる
「come around」は、「意見を変えて納得する」や「再び巡ってくる」「意識を取り戻す」といったニュアンスを持つ句動詞です。カジュアルな会話では「ちょっと寄る」「気が変わる」といった文脈でもよく使われます。
活用形
- come around - came around - come around
ただし、句動詞の場合は、主にcome around
の形を継続して使いますが、文脈によっては過去形や完了形でcame around
,have/has come around
となります。
他の品詞例
- come (動詞) : come to, come over など、ほかの句動詞形でも活用。
- around (副詞/前置詞) : “around the corner” (すぐ近くに), “go around” (ぐるりと回る) などで使われる。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- come : 「来る」という意味を持つ動詞
- around : 「周囲を(回って)」「ふらふらと」「再び巡る」といったニュアンスを持つ副詞/前置詞
「come around」は、“何かが一周して戻ってくる” というイメージから、意識や意見が戻る・変わる、同意に至る、定期的に戻ってくるなどの意味へと派生しています。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- come around to the idea → (その考えに)納得する
- come around eventually → 最終的には気が変わる
- come around for dinner → 夕食を食べに立ち寄る
- come around to my place → 私の家に寄る
- I hope you’ll come around soon → 近いうちにまた来てね
- come around after fainting → 気絶から意識を取り戻す
- seasons come around again → 季節が巡ってくる
- come around on an issue → ある問題で態度を変える
- the time will soon come around → やがてその時期が再びやってくる
- it’s bound to come around → 遅かれ早かれやって来る(起こる)ものだ
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “cuman” (来る) と、古フランス語に由来する “around” (周囲を回って) の組み合わせとも言えます。
- 元々は「周囲を巡って戻ってくる」という物理的な意味が中心でしたが、時間が経つにつれ「気が変わる」「意識を取り戻す」といった比喩的意味も加わりました。
- 古英語 “cuman” (来る) と、古フランス語に由来する “around” (周囲を回って) の組み合わせとも言えます。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「意見を変える」という意味で使う際は、当初反対だったり抵抗があった意見に対して、しぶしぶ・またはようやく納得するといったニュアンスが含まれがちです。
- 「意識を取り戻す」という文脈では、病院や寝ている人を指す場合などに使われ、比較的カジュアルにもフォーマルにも使われます。
- 「再び巡ってくる」(周期的にやってくる) の意味は、やや文書調から日常会話まで幅広く使われます。
- 「意見を変える」という意味で使う際は、当初反対だったり抵抗があった意見に対して、しぶしぶ・またはようやく納得するといったニュアンスが含まれがちです。
「come round」と表記されることもあり、特にイギリス英語圏で多く見られます。口語やカジュアルな場面でもそこそこ使われる表現です。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント
- 「come around」は自動詞扱いとなり、目的語は不要です。ただし、「to 〇〇」のように前置詞句を伴うことはよくあります。
- 例: “He finally came around to our proposal.” (ついに彼は私たちの提案に同意した)
- 「come around」は自動詞扱いとなり、目的語は不要です。ただし、「to 〇〇」のように前置詞句を伴うことはよくあります。
一般的な構文・イディオム
- come around to + 名詞/代名詞/意見
- “She’ll come around to it eventually.”
- come around (again)
- “My birthday always comes around so quickly.”
- come around to + 名詞/代名詞/意見
フォーマル/カジュアル
- フォーマルな文書でも「意識の回復」や「考えの変化」を表現する際に使われることがあります。
- カジュアルな会話では「家に立ち寄る(visit)」という意味で使われることがよくあります。
- フォーマルな文書でも「意識の回復」や「考えの変化」を表現する際に使われることがあります。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Why don’t you come around for coffee tomorrow?”
明日コーヒーでも飲みに寄らない? - “I didn’t agree with him at first, but I’m starting to come around.”
最初は彼に賛成しなかったけど、だんだん考えが変わってきたよ。 - “She fainted, but she came around after a few minutes.”
彼女は気絶したけど、数分後に意識を取り戻したよ。
ビジネスシーンでの例文
- “After reviewing the data, the client finally came around to our proposal.”
データを確認した後、クライアントはついに私たちの提案に同意しました。 - “The decision-making process was tough, but the board eventually came around.”
意思決定のプロセスは困難でしたが、取締役会は最終的に納得しました。 - “Our annual performance review comes around every March.”
毎年3月になると、私たちの業績評価がやってきます。
学術的/フォーマルな文脈
- “Historically, public opinion on this policy has taken time to come around.”
歴史的に見ても、この政策について国民の意見が変わるには時間がかかっている。 - “Several researchers did not support this theory initially, but they eventually came around.”
研究者の中には最初、この理論を支持しない人たちもいたが、最終的には同意した。 - “Flu season comes around every year, so prevention measures are crucial.”
インフルエンザは毎年やってくるので、予防策が非常に重要です。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
come to (consciousness) → 意識を取り戻す
- “She fainted but came to quickly.”
- ニュアンスとしては、主に「意識の回復」に使われ、意見変更には使われません。
- “She fainted but came to quickly.”
change one’s mind → 考えを変える
- “He changed his mind about the project.”
- より直接的に「意見を変えた」を表す際に使いやすい言い方です。
- “He changed his mind about the project.”
drop by / stop by → 立ち寄る
- “Can you drop by my office later?”
- 「ちょっと立ち寄る」という意味で、割とカジュアルな場面で使われる。
- “Can you drop by my office later?”
come back (again) → 戻ってくる
- “He’ll come back next month.”
- 意見の変化や意識の回復よりも、物理的に「戻る」ニュアンスが強いです。
- “He’ll come back next month.”
反意語
- 「意見を変えない」意味であれば、
stand firm
が対照的となります。
- 例: “He stood firm on his decision.” (彼は決定をくつがえさなかった)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- /kʌm əˈraʊnd/ (アメリカ英語・イギリス英語共通)
アクセント・強勢
- “come aROUND” のように “around” の「-round」に強勢が来ることが多いです。
- “come” は弱めに発音される傾向があります。
- “come aROUND” のように “around” の「-round」に強勢が来ることが多いです。
アメリカ英語とイギリス英語の違い
- 発音の違いはほぼありませんが、イギリス英語では “come round” と表記、発音される場合が多いです。
- アメリカ英語でも通じるため、大きな混乱はありません。
- 発音の違いはほぼありませんが、イギリス英語では “come round” と表記、発音される場合が多いです。
よくある発音の間違い
- “カム アラウンド” のように日本語で発音しがちですが、/kʌm əˈraʊnd/ の音を意識しましょう。
- “around” の /əˈraʊnd/ を「ア・ラウンド」ときれいに発音することがポイントです。
- “カム アラウンド” のように日本語で発音しがちですが、/kʌm əˈraʊnd/ の音を意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
come around
とcome round
はイギリス英語とアメリカ英語の違い程度であり、どちらも正しいですが、混同して一貫性を欠くと誤字扱いになる可能性があります。
- 同音異義・類似表現との混同
- “come along” (一緒に来る) との混同
- “come around” とはニュアンスが異なるので注意。
- “come along” (一緒に来る) との混同
- 試験対策
- TOEICや英検の長文読解で、「意識が戻る」「意見が変わる」などの文脈で出題されることがあります。文脈によって意味が変わる点を理解しておくと有利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “around” は「周りをぐるっと」や「巡って」というイメージ。
- そこへ “come” が結びつくことで、「(時間や気持ちが)ひと回りして戻ってくる」というイメージを持つと覚えやすいです。
- “change one’s mind” を連想すると、抵抗のある考えからひと回りして最終的に同意する、という意味を思い出しやすくなります。
以上が “come around” の詳細解説です。使い慣れると、日常会話でもビジネスでも重要なニュアンスを伝えられる便利なフレーズなので、ぜひさまざまな例文で練習してみてください。

【句動】やってくる
《...に》意見を変える,態度を変えて同意する《to ...》
巡回してくる,巡り来る
復習用の問題
明日、友達が私の家にやってくることを願っています。
I hope my friends will come around to my house tomorrow.
英和辞書

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