最終更新日 :2025/01/27

wind up

【句動】(意に反して)結局...することになる《doing》, 最後には…に至る

このボタンはなに?

最初は渋っていたにも関わらず、結局はパーティーを楽しむことになった。

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解説

1. 基本情報と概要

単語(フレーズ): wind up

品詞: 句動詞 (phrasal verb)

主な意味(英語・日本語)


  • 「(行為や出来事などが)最終的に…という結果になる」(end up)

  • 「(会議や作業を)終わりにする、締めくくる」(conclude/finish)

  • 「(ぜんまいなどを)巻き上げる」(coil up; twist or tighten)

  • 「(人を)からかう、イライラさせる」(informal, especially British English: tease or annoy)

日本語の説明


  1. 「最終的にどうなるか」を表す「wind up」は、「結局〜になる」という意味で使われます。「気づいたらそうなっていた」というニュアンスです。

  2. 仕事や会議などを「終わりにする」「締めくくる」という意味で使うこともあります。

  3. 時計やぜんまい式の機械を「巻き上げる」の意味で使うこともあります。

  4. (主にイギリス英語で)「人をからかう、イライラさせる」という口語的な使い方もあります。

このように場面によって意味が変わるので、文脈で判断する必要があります。

活用形


  • wind up – wound up – wound up


    • 「wind /waɪnd/」の過去形・過去分詞形は「wound /waʊnd/」です。


他の品詞形


  • wind (名詞): 風 (例: The wind is blowing hard.)

  • winder (名詞): 巻く装置、巻く人 (例: a clock winder) といった派生語もあります。

  • winding (形容詞/動名詞): 曲がりくねった、巻くこと (例: The winding road leads to the valley.)

CEFRレベルの目安


  • B2 (中上級)


    • 「結局〜になる」「終わりにする」など多面的に使われる表現であり、日常的な会話でもビジネスでも登場するため、B2レベルで押さえておきたい表現です。



2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • wind: 動詞「巻く」「曲がりくねる」の意味をもつ語幹

  • up: 副詞・前置詞 (phrasal verbの一部、「上方へ」「最終的に」などのニュアンス)

他の単語との関連性


  • 「wind down」: くつろぐ、ゆっくり終わりに向かう

  • 「wind」(名詞): 風

よく使われるコロケーション・関連フレーズ10選


  1. wind up a meeting → 会議を締めくくる

  2. wind up with a conclusion → 結論に行きつく

  3. wind up in trouble → トラブルに陥る

  4. wind up doing something → 結局〜することになる

  5. wind someone up (BrE, informal) → (人を)からかう

  6. wind up a clock → 時計を巻く

  7. wind up the rope → ロープを巻き上げる

  8. wind up one’s affairs → (主にビジネスの)事後処理を終える

  9. wind up for the pitch → (野球などで)投球に向けて準備する

  10. wind up on a high note → 盛り上がって終わる


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「wind」は古英語の「windan」(回転させる、ひねる)に由来し、「うねりながら動く」という意味を持つ胚がありました。そこから「巻き上げる」「最終的に(ねじれながら)落ち着く」という意味へと広がりました。

ニュアンスと使用時の注意点


  • 「wind up」には結果や結末を強調するニュアンスがあり、口語でもビジネスの場面でも使われます。ただし、人を「イライラさせる」「からかう」という使い方はより口語的、特にイギリス英語でよく使われるため、相手との関係性や場面に注意が必要です。

口語か文章か、カジュアルかフォーマルか


  • 「wind up (結果)」や「wind up (巻き上げる)」は、ビジネス文書から日常会話まで幅広く使えます。

  • 「wind someone up (人をからかう)」はカジュアルな会話表現なので、フォーマルな文脈では避けるのが無難です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 「wind up + 場所/状態」


    • 結局どこかに行きつく、何らかの状態に終わる

    • 例: We might wind up homeless if we keep spending money like this.


  2. 「wind up + 動名詞 (doing)」


    • 結局〜することになる

    • 例: She wound up leaving the party early.


  3. 他動詞・自動詞の区別


    • 「wind up」は基本的に「他動詞 + 副詞」や「自動詞 + 副詞」の区分に当てはまる句動詞ですが、文脈で目的語が来るかどうかが決まります。

    • 「wind up the clock」の場合は「clock」が目的語になりますが、「wind up as a teacher」のように補語を伴って自動詞的に使うこともあります。


  4. イディオム


    • 「wind up with nothing」: 結局何も得られない

    • 「wind up in someone’s pocket」: (冗談で)最終的に(誰か)に懐に入る(買収される、という意味合いのジョーク)



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “If you keep procrastinating, you’ll wind up rushing at the last minute.”

    (先延ばしばかりしてると、最後にあわてることになるよ。)

  2. “We wound up going to a different restaurant because the first one was closed.”

    (最初のお店が閉まっていたので、結局別のお店に行くことになった。)

  3. “Stop winding me up! I know you’re just teasing.”

    (からかうのはやめてよ。からかってるだけなんでしょ。)

ビジネスでの例文


  1. “Let’s wind up this meeting and decide on the next steps.”

    (この会議を締めくくって、次のステップを決めましょう。)

  2. “We need to wind up the project by the end of this month.”

    (今月末までにプロジェクトを終わらせる必要があります。)

  3. “If negotiations fail, we could wind up facing huge losses.”

    (交渉が失敗すると、大きな損失を被る可能性があります。)

学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The study wound up emphasizing the importance of interdisciplinary approaches.”

    (その研究は最終的に学際的アプローチの重要性を強調するものとなった。)

  2. “After numerous tests, the researchers wound up with inconclusive results.”

    (数多くのテストを行った後、研究者たちは結論が出ない結果に終わった。)

  3. “We must wind up our data collection phase before the next grant cycle begins.”

    (次の助成金サイクルが始まる前に、データ収集段階を完了しなければなりません。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. end up (結局〜になる)


    • 日本語訳: 結局〜になる

    • 「We ended up at a small café. (最終的に小さなカフェに行きました)」というように、結果としてどうなったかを示す。

    • 「wind up」とほぼ同じ意味で使えるが、やや「end up」のほうが頻繁に使われる。


  2. finish (終わる、仕上げる)


    • 日本語訳: 終わらせる

    • 行為を単純に終えるニュアンスで、「wind up」は「最終的にこういう状況になった」という結果ニュアンスを強調する点が異なる。


  3. conclude (締めくくる)


    • 日本語訳: 結論づける、終える

    • よりフォーマルで、論理的なイベント・議論を締めくくるイメージ。


反意語


  • begin / start (始まる)


    • 「wind up」は物事を終わらせるイメージをもつのに対して、「begin」「start」は始まりを示す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • wind: /waɪnd/ (動詞として使う場合)

  • wound (過去形・過去分詞): /waʊnd/

  • アメリカ英語・イギリス英語で大きな差はありませんが、イギリス英語では「wind someone up」の「someone」の音が弱くなるなどのイントネーションの違いが多少あります。

  • よくある間違い: 「wind /wɪnd/」(名詞: 風) と混同してしまうこと。動詞 (巻く) は /waɪnd/ で発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: 「wind」(風) と同じスペルだが、動詞(巻く)の場合は発音が違うので注意。

  2. 過去形と過去分詞形: 「wound up /waʊnd/」として、発音・スペリングともに混乱しやすい。

  3. 同音異義語: 「wound (切り傷) /wuːnd/」ともスペルが同じになるが、発音が異なる。

  4. TOEIC・英検など試験対策: 句動詞の問題で出題される場合、「wind up」は「最終的に〜になる」という文脈で問われることがよくあります。文脈から正しい意味を選択できるように、意味の多様性を覚えておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「wind up」は「巻き上げる(clock)」イメージから「最後に巻き取る → 終わりにする → 結局〜に至る」と連想して覚えるとよいです。

  • 「wind」(巻く)が一周して「up」まで行く、というストーリーを頭に描くと「結局〜になる」という最終到着のイメージが湧きやすいです。

  • 「wound up」は「wound」(過去形) + 「up」と考えれば「ぐるぐる巻きにして仕上げる=終わりにする」と覚えられます。


以上が「wind up」の詳細な解説です。さまざまな意味があるので、例文をしっかりと暗記して、文脈に応じて正しく使い分けましょう。

意味のイメージ
wind up
意味(1)

【句動】最後には…に至る

どんなに頑張っても、最後にはいつも物事をめちゃくちゃにしてしまう。

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復習用の問題

【句動】(意に反して)結局...することになる《doing》, 最後には…に至る

Despite my initial reluctance, I wind up enjoying the party.

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最初は渋っていたにも関わらず、結局はパーティーを楽しむことになった。

最初は渋っていたにも関わらず、結局はパーティーを楽しむことになった。

正解を見る

Despite my initial reluctance, I wind up enjoying the party.

英語 - 日本語

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