go round
1. 基本情報と概要
単語(フレーズ): go round
品詞: 句動詞 (phrasal verb)
CEFRレベル: B1(中級)
- 「go」は非常に基本的な単語ですが、複数の前置詞・副詞と組み合わさることで多様な意味を形成し、学習者にとってはB1程度の理解が必要になることが多い表現です。
意味 (英語)
- To move in circles or revolve around something (e.g., The Earth goes round the Sun.)
- To visit someone briefly in their home or another place (主にイギリス英語で “go round to someone’s place”)
- To spread or circulate (e.g., A rumour is going round about him.)
- To be enough to be shared among people (e.g., There wasn’t enough cake to go round.)
意味 (日本語)
- 何かの周りを回る、ぐるぐる回転する
- 例: 「The Earth goes round the Sun. (地球は太陽の周りを回る)」
- 物が回転したり、周回する意味合いで使われます。
- 例: 「The Earth goes round the Sun. (地球は太陽の周りを回る)」
- 人の家などにちょっと訪ねる
- 例: 「I’ll go round to my friend’s house later. (あとで友だちの家にちょっと寄ってみる)」
- 特にイギリス英語でよく使われる表現で、「ちょっと立ち寄る」というニュアンスです。
- 例: 「I’ll go round to my friend’s house later. (あとで友だちの家にちょっと寄ってみる)」
- 噂や情報などが広まる
- 例: 「There’s a rumour going round. (ある噂が広まっている)」
- 何かが人から人へと伝わっていく感覚です。
- 例: 「There’s a rumour going round. (ある噂が広まっている)」
- (複数の人に)行き渡るほどある
- 例: 「Is there enough food to go round? (みんなに行き渡るだけの食べ物はあるの?)」
- 分配できるほど十分あるかどうかを確認するときに使われます。
- 例: 「Is there enough food to go round? (みんなに行き渡るだけの食べ物はあるの?)」
活用形(動詞 “go”)
- 原形: go
- 三人称単数形: goes
- 現在進行形: going
- 過去形: went
- 過去分詞形: gone
他の品詞形
- 「go」という動詞は名詞化すると「a go (試し、機会)」のように使われることがありますが、「go round」は句動詞のため、他の品詞となる形は稀です。ただし、同意語として「go around」(主に米英)などのバリエーションがあります。
2. 語構成と詳細な意味
- go: 「行く」という意味を持つ基本動詞
- round: 「丸い」「円形の」「周りを回る」などの意味が核になっている語
派生語・類縁語
- go about (着手する、取りかかる)
- go around (米英での同形表現)
- get around (動き回る、避ける、噂などが広まる)
よく使われるコロケーション(10個)
- go round the corner → 「角を曲がる」
- go round in circles → 「堂々巡りする」
- go round to someone’s house → 「誰かの家を訪ねる」
- a rumour going round → 「噂が広まっている」
- there’s enough to go round → 「みんなに行き渡る分がある」
- go round the block → 「ブロックを一周する」
- go round the table → 「テーブルをぐるりと回る」
- pain going round → 「痛みが巡っている(広がっている)」
- go round with friends → 「友人たちと一緒に行動する」
- go round a problem → 「問題を迂回して通る」
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「go」自体は古英語の “gān” に由来し、「移動する」や「進む」などを表す最も基本的な動詞の一つです。
- 「round」は “rond” (丸い盾) に由来するとされ、形として「丸い」「周回する」イメージが強い言葉です。
- 両者が組み合わさることで、「回る」「循環する」「寄る」といった意味が生まれ、主にイギリス英語で使い分けられています。
- 「go」自体は古英語の “gān” に由来し、「移動する」や「進む」などを表す最も基本的な動詞の一つです。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 「go round」はややカジュアルな口語表現で、特に「人の家や場所に立ち寄る」というニュアンスで使われるのはイギリス英語圏が中心です。
- 「go around」に比べて、よりイギリス英語寄りの表記・表現と思っておくとよいでしょう。
- 「go round」はややカジュアルな口語表現で、特に「人の家や場所に立ち寄る」というニュアンスで使われるのはイギリス英語圏が中心です。
使用シーン:
- 口語的な話し言葉でよく使われる
- 友人や家族の家を「ちょっと寄る」ようなカジュアルシーン
- 噂やニュースが「広まる」場面での文章・会話
- 口語的な話し言葉でよく使われる
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- 「go round + 場所/何かの周り」 → 自動詞的に使い、目的語を直接取らない(ただし “around the house” など前置詞句は伴う)。
- 「go round + to + 人/場所」 → 「(人/場所)へちょっと立ち寄る」という意味で使う。
- 「go round + 名詞句」 → 「(複数の人に)行き渡る、回る」という意味合いで使われる場合は、非人称的に “there is/are enough ~ to go round” の構文がよく使われる。
- 「go round + 場所/何かの周り」 → 自動詞的に使い、目的語を直接取らない(ただし “around the house” など前置詞句は伴う)。
フォーマル/カジュアル:
- 一般的にカジュアルな日常会話でよく登場します。
- ビジネスシーンでは「噂が広まる」「資料が全員に行き渡る」のような文脈で使えますが、あまりフォーマルな響きではありません。
- 一般的にカジュアルな日常会話でよく登場します。
5. 実例と例文
① 日常会話での例文(3つ)
“Shall we go round to Tom’s place after dinner?”
- 「晩ごはんのあと、トムの家に寄っていかない?」
- 「晩ごはんのあと、トムの家に寄っていかない?」
“There’s a funny story going round about our teacher.”
- 「うちの先生について面白い噂が広まってるよ。」
- 「うちの先生について面白い噂が広まってるよ。」
“I’ll go round the shop on my way home and pick up some snacks.”
- 「帰り道にお店に寄って、軽いおやつを買ってくるね。」
② ビジネスシーンでの例文(3つ)
“Is there enough equipment to go round for the entire team?”
- 「チーム全員に行き渡るだけの機材はありますか?」
- 「チーム全員に行き渡るだけの機材はありますか?」
“A rumour is going round the office about a possible merger.”
- 「合併の可能性について噂がオフィス内に広まっています。」
- 「合併の可能性について噂がオフィス内に広まっています。」
“We can’t let this critical information go round to competitors.”
- 「この重要情報が競合他社に広まるのは避けたいですね。」
③ 学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)
“In our solar system, the Earth goes round the Sun approximately once every 365 days.”
- 「太陽系では、地球は約365日で太陽の周りを一周します。」
- 「太陽系では、地球は約365日で太陽の周りを一周します。」
“The idea that misinformation can go round rapidly in digital environments is a key research topic.”
- 「誤情報がデジタル環境で急速に広まるという考え方は、主要な研究テーマとなっています。」
- 「誤情報がデジタル環境で急速に広まるという考え方は、主要な研究テーマとなっています。」
“We must ensure that these resources go round to all members of the research group.”
- 「これらの資料が研究グループの全員に行き渡るようにしなければなりません。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- go around (米英) → 「go round」とほぼ同じ意味。アメリカ英語圏でより一般的。
- circulate (広まる、回る) → 形式的な語で文書や噂などが「巡回する、広がる」場合に使う。
- rotate (回転する) → 天体や機械が回転する場合の堅めの表現。
- visit (訪問する) → 「go round to someone’s place」と同様に人の家を訪ねるが、より一般的な単語。
- go around (米英) → 「go round」とほぼ同じ意味。アメリカ英語圏でより一般的。
反意語
- stay put (その場にとどまる)
- remain (残る、居続ける)
- stay put (その場にとどまる)
例:
- go round (回る) ↔ stay put (動かない)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- イギリス英語 (BrE): /ɡəʊ raʊnd/
- アメリカ英語 (AmE): /goʊ raʊnd/
- イギリス英語 (BrE): /ɡəʊ raʊnd/
強勢(アクセント)の位置:
- “go” と “round” の両方にそれぞれ軽い強勢が置かれることが多いです (「ゴウ・ラウンド」のように滑らかにつながる)。
- “go” と “round” の両方にそれぞれ軽い強勢が置かれることが多いです (「ゴウ・ラウンド」のように滑らかにつながる)。
よくある発音の間違い:
- “round” を /roʊnd/ や /ruːnd/ と間違えてしまう場合。正しくは /raʊnd/ のように「アウ」の音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル:
- 「go around」の “around” と混同することが多いので、イギリス英語では “go round” と表記されることを意識するとよい。
- 「go around」の “around” と混同することが多いので、イギリス英語では “go round” と表記されることを意識するとよい。
- 同音異義表現:
- 「round」自体は「一巡」や「ラウンド(試合のラウンド)」など名詞、形容詞、前置詞としても使われるため、文脈による意味の違いに注意。
- 「round」自体は「一巡」や「ラウンド(試合のラウンド)」など名詞、形容詞、前置詞としても使われるため、文脈による意味の違いに注意。
- 句動詞としての使い方:
- 目的語を取るかどうか、前置詞との組み合わせなど、文型に注意が必要です。
試験対策
- TOEICや英検などでは、句動詞は頻出ポイントです。「噂が広まる」「物が行き渡る」などの文脈が出題されることがありますので、複数の意味をおさえておきましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “go” は「行く」、 “round” は「ぐるっと回る」イメージを結び付けて考えると分かりやすいです。
- 「go round = 円を描いている・家を回る・噂もぐるぐる回る」とイメージして覚えましょう。
- 「ROUND」のスペリングは “R + O + U + N + D” で、真ん中に “U” があるのがポイント(/raʊnd/ のイメージを思い出す)。
- 学習テクニックとしては、実際に自分の生活シーンを想定して「I’ll go round to~」など、何度も音読すると暗記にも定着しやすくなります。
以上が「go round」の詳細な解説です。「go around」と同意になりやすいですが、イギリス英語寄りで「ちょっと寄る」「ぐるぐる回る」ニュアンスがある表現として、状況に応じて使い分けると便利です。
【動
自】《...を》(短時間)訪れる《to ...》
(次々と)回る, 動き回る
(うわさなどが)広まる【動
他】を動き回る
(場所)に広まる
復習用の問題
英語 - 日本語
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