最終更新日 :2025/01/27

for good

《話》いつまでも,(これから先も)ずっと, 永久に / これを最後に

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彼は同じ仕事にいつまでもとどまった。

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解説

以下では、「for good」という表現について、学習者の方が理解しやすいように9つの観点から解説します。


1. 基本情報と概要


  • 表現: for good

  • 品詞: 慣用表現(イディオム/副詞句的に用いられる)

  • 意味(英語): permanently, forever

  • 意味(日本語): 「永久に」「ずっと」「きっぱりと」

「for good」は、「これで最後」「もう戻らない」「永久に」というニュアンスで使われる英語表現です。たとえば、「I’m leaving here for good.」(私はここをもう二度と戻らないつもりで去ります)のように用います。とても決定的・最終的な響きがあるため、中上級(B2)レベルの表現といえます。

活用形

「for good」は複数形や時制の変化などの活用はありません。イディオムとして固定的に使われます。

他の品詞になった時の例


  • 「good」は形容詞や名詞としても使われますが、「for good」の場合はセットで“永久に”という意味を持つ慣用表現です。単体の“good”が異なる文脈で使われるときは意味が変わります(例:「a good day」=「良い日」や「do good」=「良いことをする」など)。


2. 語構成と詳細な意味


  • for: 前置詞で何かの目的や期間を表します。

  • good: 「良い」という形容詞や「善」「利益」という名詞として使われますが、ここでは「最終的に完結」「戻らない」というニュアンスをもたせる特別な慣用句の一部となっています。

関連する派生・類縁表現


  • 「for good measure」 = 「おまけに」「念のために」

  • 「for the good of 〜」 = 「〜のために(利益のために)」

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. leave for good(永久に去る)

  2. gone for good(永久にいなくなった)

  3. quit smoking for good(完全に禁煙する)

  4. end the relationship for good(関係を完全に終わらせる)

  5. close down for good(永久に閉鎖する)

  6. retire for good(完全に引退する)

  7. disappear for good(永久に消える)

  8. seal it for good(永久に封印する)

  9. banish for good(永久に追放する)

  10. stop for good(きっぱりとやめる)


3. 語源とニュアンス

語源

「for good」という表現は、古英語で「善のために」や「有益な目的のために」というニュアンスで使われていたfor godeなどがもとになり、時代を経て「二度と元に戻らない」「最終的に」という意味を持つ慣用表現に発展したと考えられます。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「永久的に終わり」という非常に強い決定・最終性を表します。

  • 文語・口語問わずシンプルかつよく使われる表現です。

  • 比較的カジュアルな会話でも問題なく使えますが、フォーマルな文章でも用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント: 「for good」は慣用表現としてまとめて副詞的に機能し、「永久に」「ずっと」という意味を持ちます。

  • 使用シーン: 口語・文語の両方。決断を示す場面などで用いられます。

一般的な構文


  • S + V + (場所や状況) + for good


    • 例: I’m leaving this town for good.


イディオム


  • “be gone for good” = “もう二度と戻らない、いなくなる”


5. 実例と例文

日常会話(3例)


  1. I’ve finally decided to quit junk food for good.

    (ジャンクフードはもう一生やめることに決めたよ。)

  2. She moved to Canada for good last year.

    (彼女は昨年、もう戻らないつもりでカナダに引っ越したんだ。)

  3. After losing his passport for the third time, he left the country for good.

    (パスポートを3回も失くして、もう国を出たまま戻ってこなかった。)

ビジネス(3例)


  1. Our department decided to close the old branch for good to cut costs.

    (費用削減のため、我々の部署は古い支店を完全に閉鎖することを決めました。)

  2. The company is considering shutting down the outdated data center for good.

    (会社は時代遅れのデータセンターを永久に閉じることを検討しています。)

  3. He retired for good after 30 years of service in the firm.

    (彼は30年間勤務した後、完全に退職しました。)

学術的(3例)


  1. The researcher abandoned the previous hypothesis for good when new evidence arose.

    (新たな証拠が出たため、研究者は前の仮説を完全に捨てました。)

  2. Once the publishing rights expired, the article was pulled from the database for good.

    (出版権が切れた時点で、その論文はデータベースから永久に削除されました。)

  3. The professor left the committee for good, citing ethical concerns.

    (倫理面での懸念を理由に、教授は委員会を完全に離れました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. permanently(永久に)

  2. forever(永遠に)

  3. once and for all(きっぱりと)

  4. eternally(永遠に)


  • 「permanently」や「forever」は「for good」と同じく「永久に」「ずっと」という意味を表しますが、口語感では「for good」がややカジュアルで決定的な響きがある点が特徴です。

  • 「once and for all」は「最終的に」「一度きりで終わらせて」というニュアンスが強くなります。

反意語


  1. temporarily(とりあえず、一時的に)

  2. for the time being(当面の間)


  • 「temporarily」「for the time being」は「一時的に」という意味で、「for good」とは正反対のニュアンスです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(米英): [fər ɡʊd]

  • IPA(英英): [fə ɡʊd]

アクセント


  • 強勢は特に大きく変化しませんが、“for”は弱く発音されることが多く、“good”のほうをややはっきり発音します。

  • イギリス英語では “for” が [fə] のように曖昧母音で発音されることが多いです。

  • アメリカ英語でも “for” は [fər] と弱めに発音し、“good” は [gʊd](「グッド」に近い音)ですが、ときどき [gʊd] と [gʊːd] の中間的発音になることもあります。

よくある発音ミス


  • “for”を強く [fɔːr] と発音しすぎる、あるいは [gʊt](「グット」)のように “d” の音を落としてしまうなどのミスに注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 「for the good (of) ...」と混同しない


    • 「for the good of everyone」(みんなのために)などは意味が異なります。


  • 「4 good」など、スペルミス(数字と混同)に気をつける

  • 「good for」(〜に良い) と順序が逆になって混ざらないように


    • 例: “Walking is good for your health.”(散歩は健康に良い)とは文意がまったく変わります。


試験対策


  • 「for good」はTOEICや英検などでも、イディオム問題の選択肢として出る場合があります。文脈を読み、「永久に」「決定的に」という意味で選べるようにしましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「for good = forever」という “F” で始まる合わせ技で覚える。

  • 「これで終了(good-bye)」のイメージを持つと記憶しやすい:まるで「さようなら (good-bye)」を言うように「戻らない」という感覚がある。

  • スペリングも短いので、音のイメージ「ファグッド → for good」と反復して口に出して覚えるのもおすすめです。


「for good」は「完全に終わらせる」「二度と戻らない」というニュアンスを強調したいときに便利な表現です。普段の会話からビジネス、学術的な文章でも使用できる汎用性の高いイディオムなので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。

意味のイメージ
for good
意味(1)

《話》いつまでも,(これから先も)ずっと, 永久に

意味(2)

これを最後に

復習用の問題

《話》いつまでも,(これから先も)ずっと, 永久に / これを最後に

He stayed in the same job for good.

正解を見る

彼は同じ仕事にいつまでもとどまった。

彼は同じ仕事にいつまでもとどまった。

正解を見る

He stayed in the same job for good.

英語 - 日本語

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