最終更新日 :2025/01/27

make use of

(物)を利用する, ...を使う

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解説

1. 基本情報と概要

単語(表現): make use of

品詞: フレーズ(イディオム)

意味(英語): “to use something or someone for a particular purpose”

意味(日本語): 「〜を利用する」「〜を活用する」


「make use of」は、“利用する”という意味を持つフレーズです。英語の中では「use」の強化表現のように感じられ、何かをうまく活かして目的を果たすときに使われます。日常会話からビジネスシーンまで、幅広く使用されます。


活用形


  • makes use of (三人称単数現在)

  • made use of (過去形・過去分詞形)

  • making use of (現在分詞・進行形)

※動詞としては “make” を活用し、後ろに “use of 〜” の形を伴うイディオムです。

他の品詞形


  • “use” は名詞・動詞ともに存在し、「使う」「使い道」といった意味で使われます。

  • “useful” は形容詞で「役に立つ、有用な」。

CEFRレベルの目安


  • B1(中級): 日常生活でも使うが、多少慣れが必要。


2. 語構成と詳細な意味


  • make: 「作る」「行う」の意味を持つ動詞。ここでは「〜が起こるようにする」というニュアンス。

  • use: 「使う」「使用」「用途」という意味。

  • of: 前置詞。対象や“〜の”といった関係を示す。

“make use of” は「use」単体を強調して「利用する」という表現。「〜を用いて目的を達成する」「活用する」という意味になります。

コロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. make use of resources

    → 資源を活用する

  2. make use of an opportunity

    → チャンスを活用する

  3. make use of technology

    → 技術を利用する

  4. make use of one’s talent

    → 才能を活かす

  5. make use of time efficiently

    → 時間を効率的に使う

  6. make use of available data

    → 利用可能なデータを活用する

  7. make use of a library

    → 図書館を利用する

  8. make use of every possibility

    → あらゆる可能性を活用する

  9. make good use of contacts

    → 人脈を上手に活かす

  10. make full use of this device

    → この装置を最大限に活用する


3. 語源とニュアンス


  • 語源: “make” は古英語の “macian” に由来し、「作る、行う」の意味を発展させてきました。一方 “use” はラテン語由来でフランス語を介して英語に入ったといわれており、古くから「使う、使用する」という意味がありました。それらが組み合わさり、イディオムとして「活用する」という表現が生まれました。


  • ニュアンス・使用時の注意:


    • “make use of” は “use” よりもややフォーマルまたは丁寧な響きがあります。

    • 場合によっては “take advantage of” とも意味が近いですが、take advantage of は「(積極的に)利用する、(うまく)利用する」など、ややポジティブにもネガティブにも使われることがあります。

    • “make use of” は基本的にはポジティブな文脈で使われることが多いです。


  • フォーマル度: 日常会話でも使えますが、ビジネスや論文など少し丁寧な場面でも違和感なく使えます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 基本構文:

    “(主語) + make(s) use of + (名詞/代名詞)”

    例: “We made use of all the resources.”


  • 他動詞か自動詞か:

    これは “use” を他動詞としている「イディオム表現」としてとらえるとわかりやすいです。

    直接目的語を伴うので、文法的には “make use of (something)” の形をとり、(something) が目的語になります。


  • イディオム例:


    • “make use of (someone’s) time”

    • “make use of information”


  • フォーマル/カジュアル:


    • 会話でも使えますが、論文やビジネス文書でも頻繁に見る表現です。



5. 実例と例文

5-1. 日常会話 (カジュアル)


  1. “We should make use of the free Wi-Fi here.”

    → ここで無料のWi-Fiを活用すべきだよ。

  2. “Can I make use of your tools for a minute?”

    → ちょっとあなたの道具を使わせてもらっていい?

  3. “Let’s make use of this sunny weather and go for a picnic.”

    → この晴れた天気を利用してピクニックに行こうよ。

5-2. ビジネスシーン


  1. “We need to make use of our existing data to improve our marketing strategy.”

    → マーケティング戦略を改善するため、既存のデータを活用する必要があります。

  2. “Please make use of the company’s resources for this project.”

    → このプロジェクトには会社のリソースを活用してください。

  3. “By making use of modern technology, we can significantly reduce costs.”

    → 最新技術を活用することで、大幅にコストを削減できます。

5-3. 学術的な文脈


  1. “Researchers can make use of this database to analyze trends.”

    → 研究者はこのデータベースを利用し、傾向を分析できる。

  2. “Making full use of available scientific tools is essential in such experiments.”

    → こうした実験では、利用可能な科学的ツールを最大限活用することが不可欠だ。

  3. “Students are encouraged to make use of online journals for their research papers.”

    → 学生は研究論文のためにオンラインジャーナルを活用するよう推奨されている。


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. utilize (ユーティライズ)

    → 「利用する/活用する」。比較的フォーマル。

    例: “We should utilize all the resources at our disposal.”

  2. employ (エンプロイ)

    → 「使う、採用する」。ややフォーマル。

    例: “They employed a new method to solve the problem.”

  3. take advantage of (テイク アドバンテージ オブ)

    → 「(積極的に)利用する」。場合によってはネガティブにも使われ得る。

    例: “He took advantage of the sale prices.”

反意語


  • 直接的な反意表現は少ないですが、あえて挙げるなら “to disregard something” (何かを無視する)や “to waste” (無駄にする)が対極的な状況で使われます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /meɪk juːs əv/

  • アクセント:


    • アメリカ英語・イギリス英語ともに “make” と “use” に強めのアクセントが置かれやすいです。

    • /meɪk/ は「メイク」、/juːs/ は「ユース」。


  • よくある発音の間違い: “use” を /juːz/ と濁ってしまうと動詞形の発音になるので注意。“make use of” の中の “use” は名詞扱いなので /juːs/ で発音する人が多いです(地域や話者によっては /juːz/ と発音する場合もありますが、名詞形の/juːs/が原則的)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “make” と “use” は簡単ですが、誤って “make use off” と書く人がいます。of と off の違いに注意。

  • 同音異義語との混同: “use” の動詞形 (/juːz/) と名詞形 (/juːs/) の音の違いを意識してください。

  • TOEIC・英検など試験対策: ビジネス文書やアカデミックな英文に頻出する表現なので、しっかり覚えておくと長文読解やビジネス会話で役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “make use of” を “use” に “make” を足して「有効活用する」とイメージしておくと覚えやすいです。

  • “Make something useful” のように変換して、「何かを有用にする」という感覚で捉えるのも一案です。

  • 練習としては、「何かをうまく活かしたい」と思った時に英語でどう言うか? と発想し、“make use of 〇〇” を思い出す習慣をつけると定着しやすいです。


以上が “make use of” の詳細な解説になります。日常会話でもビジネスでも活用できる表現なので、ぜひ積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
make use of
意味(1)

(物)を利用する, ...を使う

復習用の問題

(物)を利用する, ...を使う

I always make use of my smartphone to stay connected with my friends.

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