最終更新日
:2025/01/27
over there
解説
1. 基本情報と概要
単語(フレーズ): “over there”
品詞: 副詞句(Adverbial phrase)
CEFRレベル: A2(初級)
意味(英語 & 日本語)
- 英語: “over there” means “in or to a place that is at some distance (often within sight).”
- 日本語: 「あそこに」「あちらの方に」という意味です。
目の前に見えるが少し離れた場所や方向を指し示すときに使うフレーズです。「向こうだよ」というように、人に場所を教える時にカジュアルに使われます。
活用形
- 固定の表現なので、形が変化することはありません。
他の品詞になった例
- 「over」は前置詞や副詞(例: “The lamp hangs over the table.”)としても使われます。
- 「there」は副詞(例: “There is a book on the table.”)として単独でも使われます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- over: 「覆う」「越えて向こう側」「上方を越えて」といった意味の前置詞または副詞
- there: 「そこ」「あそこ」という場所を示す副詞
“over” と “there” を組み合わせることで、「少し離れた場所・方向を越えた先」というニュアンスを表します。
関連表現・コロケーション(10個)
- “Look over there!”(あっちを見て!)
- “Wait over there, please.”(あちらで待っていてください。)
- “What’s happening over there?”(あちらで何が起こっているの?)
- “Put your coat over there on the hook.”(あなたのコートをあそこのフックにかけてください。)
- “He’s standing over there by the window.”(彼はあの窓のそばに立っています。)
- “The bus stop is just over there.”(バス停はちょうどあそこにあります。)
- “Could you move the chair over there?”(その椅子をあちらに移動してもらえますか?)
- “I heard some noise coming from over there.”(あちらから何か音が聞こえたよ。)
- “Stay over there until I call you.”(私が呼ぶまであちらにいてください。)
- “Let’s meet over there by the entrance.”(入り口のあたりで会おう。)
3. 語源とニュアンス
- 語源: “over” は古英語 “ofer” から、 “there” は古英語 “þǣr” から来たとされ、それぞれ「越えて」「その場所」という意味を古くから持っています。
- ニュアンス: 相手に「離れた場所や方向」を示すときに使う、非常に日常的でカジュアルな表現です。あまりフォーマルさを必要としない場面からビジネスシーンまで幅広く使用可能です。その場所が明確に見えている、または予想できる範囲にあるイメージを伴います。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- “over there” は副詞句として文中で場所の情報を補足します。
- 例えば “He is over there.” のように “be動詞 + over there” で人や物が「そこにいる」ことを伝えます。
- 指示代名詞 “that” と組み合わせて “That is over there.” と言うと、「あれはあそこにある」という意味になります。
- “over there” は副詞句として文中で場所の情報を補足します。
使用シーン:
- カジュアル: 友人同士の会話や家族との会話などで頻繁に使われます。
- 少し丁寧: ビジネスでも場所を示すときに “Could you please go over there?” のように使えます。
- カジュアル: 友人同士の会話や家族との会話などで頻繁に使われます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “Excuse me, do you know if there’s a restroom over there?”
(すみません、あちらにトイレがあるか知っていますか?) - “Hey, look over there! Isn’t that your friend?”
(おい、あっち見て!あれ君の友達じゃない?) - “You can set your bag over there by the wall.”
(壁のそばにバッグを置いていいよ。)
(2) ビジネス
- “Please wait over there and someone will assist you shortly.”
(あちらでお待ちいただけば、すぐに担当者が参ります。) - “The projector is located over there next to the whiteboard.”
(プロジェクターはホワイトボードの隣にあそこにあります。) - “Could you move this equipment over there for the presentation?”
(プレゼンのためにこの機材をあちらに移動していただけますか?)
(3) 学術的な文脈
- “Over there in the laboratory is where the experiment will be conducted.”
(実験はあちらの実験室で行われます。) - “The reference materials are kept over there on the closest shelf.”
(参考文献はあそこの一番手前の棚に保管されています。) - “If you observe over there under the microscope, you can see the cell structures.”
(あちらの顕微鏡下を観察すると、細胞構造が見えますよ。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “there”(そこ)
- 短く場所を指す言い方。「over there」ほど「やや離れた場所」というニュアンスは強くない。
- 短く場所を指す言い方。「over there」ほど「やや離れた場所」というニュアンスは強くない。
- “out there”(外の方に)
- 「屋外の向こう」や「世の中のあちら」という印象。より広範囲を指す場合がある。
- 「屋外の向こう」や「世の中のあちら」という印象。より広範囲を指す場合がある。
- “that way”(あちらの方向に)
- 方向を強調する表現。「over there」よりも「そちらの方向」を指して動きを示したい時に使うことが多い。
- 方向を強調する表現。「over there」よりも「そちらの方向」を指して動きを示したい時に使うことが多い。
- “there”(そこ)
反意語 (Antonyms)
- “over here”(こちらに)
- 反対に「こちら」を指して呼び込む場合に使う。
- 反対に「こちら」を指して呼び込む場合に使う。
- “over here”(こちらに)
7. 発音とアクセントの特徴
アメリカ英語(IPA): /ˈoʊvər ðɛr/
- “o” は “oh” のように発音
- “there” の “th” は舌を軽く歯に当てて発音し、 “r” はアメリカ英語特有の巻き舌
- “o” は “oh” のように発音
イギリス英語(IPA): /ˈəʊvə ðeə/
- “o” は “əʊ” と、やや中央寄りの音
- “there” の最後の “r” はほとんど発音しない(非重子音)
- “o” は “əʊ” と、やや中央寄りの音
よくある間違い: “there” の “th” を “z” や “d” で発音してしまうケース。舌先を前歯に軽く当てて息を出すのがポイント。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “over” の “v” を “b” と混同したり、「ther」だけで終わらせたりすること。
- 同音異義: “their” /ðeər/(彼らの),“they’re” /ðeər/(彼らは)との混同に注意。
- 試験対策: TOEIC や英検などでは、リスニングで人や物の位置を述べる問題がよく出ます。“over there” は「少し離れた場所」を指す表現としてよく聞かれます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: 指をさして「あっちだよ」と言うときのジェスチャーを思い浮かべると覚えやすいでしょう。
- 覚え方の工夫:
- “over” = “超える、向こう側”という意味を単独でしっかり理解する。
- “there” = “そこ”の基本的な意味を忘れない。
- 組み合わせると「そこを越えた向こう=あそこ」というイメージが湧きやすい。
- “over” = “超える、向こう側”という意味を単独でしっかり理解する。
“over there” はとても日常的な表現ですので、ぜひ普段から「向こうに何かある」と伝えたい時に思い出してみてください。
意味のイメージ

意味(1)
そちらに, そちらで, あそこに, あそこで
意味(2)
その国に,その国で
復習用の問題
英和辞書

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