最終更新日 :2025/01/27

on behalf of

(人)の代理で,(団体)を代表して / (人など)のために

このボタンはなに?

彼女は上司の代理として契約書にサインしました。

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解説

以下では、英語表現「on behalf of」について、学習者の方にもわかりやすいようにできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語 / 日本語)


  • 英語: “on behalf of (someone/something)”

  • 日本語: 「(人・組織など)の代理として」「(人・組織など)を代表して」「〜に代わって」

「on behalf of」は、誰かの代理として行動したり、誰かを代表して話をしたりする場面で使われる表現です。ちょっとフォーマルな響きがあり、ビジネスや公式な場面でもよく使われます。

品詞


  • 「on behalf of」は前置詞句(プレポジショナル・フレーズ)です。

動詞などの活用形というよりは、前置詞に続いて「behalf」という名詞が入っており、さらに「of」が続く特殊な形です。そのため、動詞のような活用(過去形・現在進行形など)はありません。

他の品詞の例


  • 「behalf」は単独で名詞ですが、単独で使われるよりも「on behalf of ○○」とセットで使われることがほとんどです。

CEFRレベル


  • 目安: B2(中上級)

    フォーマルな文脈で使われることが多いため、中級以上で出てくる表現として位置づけられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • on + behalf + of


    • on: 前置詞

    • behalf: 名詞(「代理、代表」)

    • of: 前置詞


実際は「on + 名詞 + of」で「〜の代理として」という意味をつくる、やや慣用的なフレーズです。

関連語・派生語


  • in behalf of:文献や古い表現では見かけることもあるが、現代英語では「on behalf of」が主流。

  • on one’s behalf:同じ意味で使われることが多い。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. on behalf of the entire staff

    (スタッフ全員を代表して)

  2. speak on behalf of someone

    (誰かを代表して話す)

  3. thank you on behalf of ○○

    (○○を代表して感謝する)

  4. sign a contract on behalf of the company

    (会社を代表して契約書に署名する)

  5. vote on behalf of the shareholders

    (株主を代表して投票する)

  6. apologize on behalf of the team

    (チームを代表して謝罪する)

  7. on behalf of all members

    (メンバー全員を代表して)

  8. accept an award on behalf of someone

    (誰かを代表して賞を受け取る)

  9. issue a statement on behalf of the organization

    (組織を代表して声明を出す)

  10. act on behalf of a client

    (顧客を代理して行動する)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「behalf」は、中英語(Middle English)の “behalfe” に由来するとも言われています。古くは「助け・味方・支持」といった意味合いがあり、「~の側(味方)に立つ」というニュアンスから「代理・代表」の意味へ派生したとされています。

ニュアンス・使用時の注意点


  • かしこまった場面やビジネスシーンでよく使われるため、フォーマルな印象が強い表現です。友達同士のカジュアルな会話でも通じますが、あえて「on behalf of」を使うと少し改まった響きになります。

  • 「for(〜のために)」と混同されがちですが、「for」よりも「代理・代表」のニュアンスが強いのが特徴です。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文


  • on behalf of + 名詞/代名詞

    例: “I would like to speak on behalf of my manager.”

    (マネージャーを代表して発言したいと思います。)

イディオムやバリエーション


  • in one’s behalf(やや古風・あまり一般的ではない)

  • on one’s behalf(よりカジュアルに「人称代名詞の所有格」を使う形)

フォーマル/カジュアルでの使い分け


  • フォーマルな文章やスピーチ:“On behalf of the company, I would like to welcome you.”

  • カジュアルな表現:そこまで頻繁ではないが、日常会話でも使われるときは丁寧な印象。

文法上のポイント


  • 「on behalf of」自体は前置詞句扱いなので、直後には名詞(もしくは代名詞)がきます。

  • 目的格で代名詞を使う場合は所有格として“someone’s behalf”にするのではなく、必ず“on (someone’s) behalf of…”の形になる点に注意します。(実際には“on his behalf”などとする)


5. 実例と例文

それぞれの文脈で3つずつ例文を提示します。

(1) 日常会話での例文(カジュアルな場面)


  1. “Could you pick up my package on behalf of me if it arrives while I’m out?”

    (私が外出中に荷物が届いたら、代わりに受け取ってくれる?)

  2. “I’m speaking on behalf of Jane because she’s stuck in traffic.”

    (ジェーンが渋滞にはまってるから、私が彼女の代わりに伝えてるんだ。)

  3. “My friend asked me to apologize on behalf of him.”

    (友達が、自分の代わりに謝ってほしいと言ってきた。)

(2) ビジネスでの例文(フォーマルな場面)


  1. “On behalf of our company, I would like to thank you for your support.”

    (弊社を代表して、皆さまのご支援に感謝申し上げます。)

  2. “I’m signing this agreement on behalf of the CEO.”

    (CEOを代表してこの契約書に署名いたします。)

  3. “The manager made a statement on behalf of the entire team.”

    (マネージャーはチーム全体を代表して声明を発表した。)

(3) 学術的 / 公的な文脈


  1. “This research was conducted on behalf of the National Science Foundation.”

    (この研究は、国立科学財団を代表して行われました。)

  2. “The committee spoke on behalf of the public interest.”

    (委員会は公益を代表して発言した。)

  3. “We submitted the report on behalf of the environmental organization.”

    (私たちは、その環境団体を代表してレポートを提出しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. for(〜のために)


    • “I bought this gift for you.”(あなたのために買った)

    • 代理・代表というより「…のために」という目的を表す。


  2. in the name of(〜の名の下に)


    • “She acted in the name of justice.”(正義の名の下に行動した)

    • 「代理」というよりもっと宗教的・精神的ニュアンスや「〜に関して」のニュアンスが強い。


  3. representing(代表して)


    • “I’m representing our team here.”(ここではチームを代表している)

    • 動詞形ながら、意味としてはon behalf ofに近い。


  4. on one’s account(〜のために、〜の責任で)


    • 「(誰かの)目的や利益を守るために」という意味合いが強く、代理や代表という一致したニュアンスと少し異なる。


反意語


  • 直接的な反意語はありませんが、“on behalf of”に対して、「自分自身のために」などと言いたい場合は “on my own” や “for myself” などを使います。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ɑːn bɪˈhæf ʌv/

  • イギリス英語: /ɒn bɪˈhɑːf ɒv/

※“behalf”の部分は、英語圏でも地域や話者によって多少変化しますが、アメリカ英語は「ビハァフ」、イギリス英語は「ビハーフ」のように聞こえます。

アクセント


  • “behalf”の後ろの “half” 部分にアクセントがきます。

  • 強勢を置く場所は “be-HALF” (米: /bɪˈhæf/, 英: /bɪˈhɑːf/) となります。

よくある発音ミス


  • “behave(行動する)” と混同して発音してしまう人がいますが、スペルも音も異なるので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 「on the behalf of」と言ってしまう


    • 正しくは“on behalf of”です。冠詞 “the” は不要です。


  2. 「in behalf of」との混同


    • 現代英語では「in behalf of」はあまり使われず、「on behalf of」が標準的です。


  3. スペルミス “behave” と “behalf” の混同


    • 単語のつづりが似ているので注意しましょう。


  4. TOEICや英検などの資格試験でも、ビジネスメールや公式文書の一節として登場することがあります。文脈で代理や代表を示すキーフレーズとして覚えておくと得点アップが期待できます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「behalf」の“half”という部分を「ハーフ=半分」と結びつけ、「相手の立場(もう半分)に立って行動する」というイメージで覚えるとわかりやすいです。

  • 「on behalf of」は丁寧な言い方で、自分が「代わりに働いている/話している」ほうが大事な状況や、ビジネスシーンでよく使われる、とイメージしましょう。


以上が、「on behalf of」についての詳細な解説です。

「〜を代表して」「〜の代理として」といった公式・ビジネスシーンで使う機会の多い表現なので、ぜひ会議やメールなどで使ってみてください。

意味のイメージ
on behalf of
意味(1)

(人)の代理で,(団体)を代表して

意味(2)

(人など)のために

復習用の問題

(人)の代理で,(団体)を代表して / (人など)のために

She signed the contract on behalf of her boss.

正解を見る

彼女は上司の代理として契約書にサインしました。

彼女は上司の代理として契約書にサインしました。

正解を見る

She signed the contract on behalf of her boss.

英語 - 日本語

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