最終更新日
:2025/01/27
be used to
解説
「be used to」の徹底解説
1. 基本情報と概要
意味(英語 & 日本語)
- 「be used to …」=「…に慣れている」
たとえば「I’m used to the cold weather.」で「私は寒い天候に慣れている」という意味になります。
「こういう状況に慣れている」「こういう状態でも平気」というニュアンスを伝えたいときに使う表現です。
品詞・活用形・派生例
- 品詞: これは「be動詞 + 形容詞の役割をするtoフレーズ」のセットで、イディオムとして扱われることが多いです。
- 活用形: be動詞の変化形によって表現が変わります。
- am/are/is used to ~
- was/were used to ~
- will be used to ~ など。
- am/are/is used to ~
- その他の関連表現:
- get used to ~(~に慣れるようになる)
- used to+動詞の原形(過去の習慣を表す別の構文)
- 「I used to play soccer.(以前はサッカーをしていた)」は意味が異なるので要注意です。
- get used to ~(~に慣れるようになる)
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 「慣れている」というニュアンスを表現したいときによく登場し、日常会話でも頻出するため、中級レベルの重要表現です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「be + used + to」
- be動詞: 主語や時制によって形を変える
- used: 「use」の過去分詞形ですが、「be used to~」では「慣れている」の意味でイディオム化
- to: 前置詞の役割を持ち、このあとに名詞・代名詞・動名詞(~ing)が続きます。
- be動詞: 主語や時制によって形を変える
関連・派生語
- 「use」(v) 「使う」/ (n) 「使用」
- 「used to + 動詞の原形」(助動詞的表現): 過去の習慣を表す
- 「get used to ~」:「~に慣れていく」
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- be used to it
- それに慣れている
- それに慣れている
- be used to working late
- 遅くまで働くことに慣れている
- 遅くまで働くことに慣れている
- be used to spicy food
- 辛い食べ物に慣れている
- 辛い食べ物に慣れている
- be used to public speaking
- 人前で話すことに慣れている
- 人前で話すことに慣れている
- be used to cultural differences
- 文化の違いに慣れている
- 文化の違いに慣れている
- be used to city life
- 都会の生活に慣れている
- 都会の生活に慣れている
- be used to criticism
- 批判に慣れている
- 批判に慣れている
- never be used to this noise
- この騒音には決して慣れない
- この騒音には決して慣れない
- I’m not used to driving on the left
- 左側通行で運転するのに慣れていない
- 左側通行で運転するのに慣れていない
- be used to the climate
- その気候に慣れている
- その気候に慣れている
3. 語源とニュアンス
語源
- 「use」はラテン語の「uti」(使う)に由来し、古フランス語「user(使う)」を経て中英語へ取り入れられました。
- 「be used to ~」は「~の使用に慣れている」→「~に慣れている」という意味に定着したと言われています。
ニュアンス・使用時の注意点
- カジュアルからフォーマルまで幅広く使えます。
- 「~するのが普通になっている」というポジティブな状態から、「~に飽きている」ような場合にも使われることがあります。文脈によって肯定的にも否定的にも聞こえることがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 「be used to」の後ろには名詞、代名詞、もしくは動名詞(~ing)が来ます。
例: I’m used to cold weather. / I’m used to staying up late. - 可算・不可算の名詞を問わず使えますが、動詞は必ず-ing形にする必要があります。
- イディオムなので「to」の後ろに動詞の原形は来ません。
- フォーマル/カジュアルの両方に対応可能なため、ビジネスや日常会話でも幅広く用いられます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- I’m used to spicy food now, so this curry isn’t too hot for me.
(今は辛い食べ物に慣れたから、このカレーはそんなに辛くないよ。) - Are you used to driving on the left in Japan?
(日本で左側通行で運転するのには慣れましたか?) - I’m not used to this cold weather yet.
(まだこの寒い気候には慣れていないんだ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- Our team is used to handling tight deadlines.
(私たちのチームは厳しい納期に対処することに慣れています。) - He’s used to giving presentations in front of large audiences.
(彼は大人数の聴衆の前でプレゼンすることに慣れています。) - I’m used to communicating with international clients.
(私は海外の顧客とのやり取りに慣れています。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- Researchers are used to analyzing large datasets.
(研究者たちは大規模なデータセットを分析することに慣れています。) - Professors are used to receiving various research proposals from students.
(教授は学生から様々な研究提案を受け取ることに慣れています。) - She’s used to conducting experiments in controlled environments.
(彼女は管理された環境で実験を行うことに慣れています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- be accustomed to …(…に慣れている)
- 「be accustomed to」の方がややフォーマル寄り。一方、「be used to」はより日常的に使われやすい。
- 「be accustomed to」の方がややフォーマル寄り。一方、「be used to」はより日常的に使われやすい。
- be comfortable with …(…に抵抗がなく、心地よいと感じる)
- 「be used to」は習慣化している状態を強調するが、「be comfortable with」は心理的ハードルが低い、安心感があるというニュアンスを強調。
- 「be used to」は習慣化している状態を強調するが、「be comfortable with」は心理的ハードルが低い、安心感があるというニュアンスを強調。
反意語
- be unfamiliar with …(…に慣れていない)
- 「be used to」の真逆で、「まだ慣れていない」や「使いこなせない」という意味。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- [bi juːst tuː](アメリカ英語 / イギリス英語 共通)
- [bi juːst tuː](アメリカ英語 / イギリス英語 共通)
- アクセント:
- 「used」の「u」にやや強勢が置かれることが多いです(/juːst/)。
- 「used」の「u」にやや強勢が置かれることが多いです(/juːst/)。
- よくある発音の間違い:
- 「use」の /s/ を濁らせて /z/ のように発音してしまう人がいますが、正しくは /s/ と /z/ の中間のように微妙に濁る音です。文脈により多少変化するため、文ごとにネイティブの発音を確認するのが望ましいです。
- 「use」の /s/ を濁らせて /z/ のように発音してしまう人がいますが、正しくは /s/ と /z/ の中間のように微妙に濁る音です。文脈により多少変化するため、文ごとにネイティブの発音を確認するのが望ましいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「used to do」と「be used to doing」の混同
- I used to swim.(昔は泳いでいた)
- I’m used to swimming.(泳ぐことに慣れている)
全く意味が異なるので注意が必要。
- I used to swim.(昔は泳いでいた)
- 前置詞の “to” の後ろに動詞の原形を入れてしまうミス
- 正: I’m used to working late.
- 誤: I’m used to work late.
- 正: I’m used to working late.
- スペルミス: “used” を “use” にしてしまう、あるいは “usedto” と続けてしまうなどのエラー。
- 資格試験・テストでは、特に「名詞/動名詞が続く」パターンの問題が頻出。
- TOEICや英検でよく出題されるため、「used to」と「be used to」の違いを問われる設問が多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「be used to」は「慣れ」という意味。音的にも「ビ・ユーズドゥ・トゥ」と区切って覚えるのではなく、「ビー・ユーズトゥ」と流して発音すると自然。
- 「used to」のあとの “to” は前置詞なので、必ず名詞や動名詞が必要、とイメージすると間違えにくいです。
- 「get used to ~」で「~に徐々に慣れる」とセットで覚えると便利です。
以上が「be used to」の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術的な場面まで幅広く活用できる重要表現なので、ぜひ使いこなしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《be ~》...に慣れている
意味(2)
《get
意味(3)
become
意味(4)
grow ~》...に慣れる
復習用の問題
英語 - 日本語
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