最終更新日 :2025/01/27

kind

形容詞

《...に》親切な, 優しい, 思いやりのある《to ...》

解説

1. 基本情報と概要

単語: kind

品詞: 形容詞 (※名詞として「種類」を表す用法もあります)

意味 (英語): friendly, generous, and considerate

意味 (日本語): 親切な、思いやりのある

「kind」は、人が他者に対して優しく思いやりをもって接する場面で使われます。たとえば「優しい心を持っている」「親切に世話をしてくれる」といったニュアンスで、日常会話からビジネスシーンまで広く使われる形容詞です。


  • 活用形(形容詞として)


    • 原級: kind

    • 比較級: kinder

    • 最上級: kindest


  • 他の品詞への派生


    • 名詞形: kindness (親切さ、優しさ)

    • 名詞用法: kind (種類) — 例: “There are many kinds of fruits.”


CEFRレベル (目安): A2 初級

→ 「非常に基本的な語彙で、日常会話や簡単な文章で登場する頻度が高い単語です。」


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • kind は、語源的には古英語の “gecynde” (生まれつきの、自然な) に由来するとされています。もともと“kind”には「生まれつきの性格」「種類」「親切な」など複数の意味があり、時代を経て現在の形容詞の意味が定着しました。

関連語や派生語


  • kindness (名詞): 親切さ

  • kindly (副詞): 親切に、優しく

  • unkind (形容詞): 不親切な

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. be kind to someone → (誰かに優しくする)

  2. a kind gesture → (親切な行い)

  3. kind words → (優しい言葉)

  4. a kind heart → (優しい心)

  5. it’s kind of you to do … → (…してくれるなんてあなたは親切だ)

  6. kind and generous → (親切で寛大な)

  7. speak in a kind tone → (優しい口調で話す)

  8. show kindness → (優しさを示す)

  9. a little kindness goes a long way → (少しの親切が大きな効果を生む)

  10. a kind act → (親切な行為)


3. 語源とニュアンス

語源:

先述のとおり、古英語の “cynd(e)”(自然、本質)に「ge-」という接頭辞が付いて発展したと考えられています。中世以降「同じ種類」「親切な」といった意味領域を広げながら現代英語に至りました。

ニュアンス:


  • カジュアルかつポジティブな表現であり、人の性格や行動に対して評価するときによく用いられます。

  • 「優しさ」や「思いやり」が伝わる単語なので、褒めたりお礼を言うときなどにも適しています。

  • フォーマルにも通用しますが、公的文書よりはスピーチや手紙、メールなど少し柔らかな印象を与えたい場面で使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として用いる場合:

    “He is kind.” / “She is kind to everyone.” のように補語(述語)となることが多いです。

  • 名詞の前に置いて: “a kind person” / “a kind friend” などと、名詞を修飾できます。

イディオムや構文


  • “It is kind of you to do something.” → 「…してくれるなんて親切ですね」

  • “Thank you for your kindness.” → 「親切にしてくれてありがとう」(名詞形 kindness を使用)

可算・不可算の区別: 形容詞なので特に可算・不可算の区別はありませんが、名詞用法の “kind” は可算名詞(“kinds”)として扱われます。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “She’s always kind to her neighbors.”

    (彼女はいつも近所の人たちに親切です。)

  2. “Thanks for helping me carry my bags. That was very kind of you!”

    (荷物を運ぶのを手伝ってくれてありがとう。本当に親切にしてくれて助かりました!)

  3. “It’s kind of John to share his lunch with everyone.”

    (みんなとお弁当を分け合うなんて、ジョンは優しいですね。)

ビジネスシーンでの例文


  1. “It’s very kind of you to offer assistance with this project.”

    (このプロジェクトを手伝おうとしてくれるなんて、本当に親切ですね。)

  2. “Our boss is kind enough to provide feedback after every presentation.”

    (私たちの上司は毎回のプレゼンのあと、親切にフィードバックをしてくれるんです。)

  3. “Being kind and courteous can foster good relationships with clients.”

    (親切かつ礼儀正しくすることは、顧客との良好な関係を築くのに役立ちます。)

学術的表現・フォーマルな文脈での例文


  1. “It would be kind of the committee to consider an extension of the deadline.”

    (締め切りの延長を検討していただけると、委員会としてはご親切な対応かと思います。)

  2. “A kind approach in educational settings can significantly improve student well-being.”

    (教育現場での親切なアプローチは、生徒の幸福度を大幅に向上させる可能性があります。)

  3. “In many cultures, kindness is regarded as a fundamental virtue.”

    (多くの文化において、親切さは基本的な美徳と見なされています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. friendly(友好的な)


    • 他人に対して好感を持って接するというニュアンス。「kind」は「やさしさ・思いやり」への焦点が強い。


  2. generous(寛大な)


    • 主に「与えること」において寛大であるニュアンス。「kind」は人同士の優しさ重視。


  3. caring(思いやりのある)


    • 相手の世話をする、心配りをする。意味はほぼ似ているが「kind」のほうが日常的に広く使われる。


  4. considerate(思いやりがある)


    • 「相手の気持ちや事情を考慮する」ニュアンスが強い。「kind」はよりシンプルに「優しい」という印象。


  5. compassionate(哀れみ深い/情け深い)


    • 苦しんでいる人に対して同情し、助けようとするニュアンス。「kind」はそこまで深い「同情」に限らない日常的な表現。


反意語 (Antonyms)


  1. unkind(不親切な)

  2. cruel(残酷な)

  3. mean(意地悪な)

  4. harsh(厳しい)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /kaɪnd/

  • アクセントの位置: 1音節しかないため、特段の強勢位置はありません。

  • アメリカ英語とイギリス英語での発音の違い: 大きな差はなく、どちらも /kaɪnd/ と発音されます。

  • よくある発音の間違い: “kid” /kɪd/ と混同しがちです。“kind”は /aɪ/ という長めの二重母音をしっかり発音するのがポイントです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “kind” は短い単語ですが、「kid」と書き間違える場合があります。母音に注意しましょう。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語はありませんが、名詞用法「kind(種類)」との混同に注意してください。文脈を見て意味を判断する必要があります。

  • 試験対策: TOEICや英検でも「親切な」「思いやり」といった流れの設問や文章中の表現として登場することがあるので、「it’s kind of you to…」などの定型表現は覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「kind」は「子供(kid)」とはたった一文字違いなので、「i → ai」と発音の違いを意識すると覚えやすいです。

  • 「kind」には「親切」という意味と「種類」という名詞の意味があるので、「いろいろな種類(kinds)があっても、みんなに親切に(kinds)」というイメージでまとめて覚えると便利かもしれません。

  • フレーズで丸ごと暗記するのも効果的です。例えば “It’s very kind of you to…” を暗記すると、自然な感謝表現がすぐに口をついて出てきます。

以上が形容詞「kind」の詳細な解説です。日常会話でもビジネスシーンでも、相手を褒めたり感謝を伝えたりする際にとてもよく使われる重要な単語ですので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
kind
意味(1)

親切な,優しい,思いやりのある

復習用の問題

《...に》親切な, 優しい, 思いやりのある《to ...》

正解を見る

彼女は親切な人です。

彼女は親切な人です。

正解を見る

She is a kind person.

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