最終更新日 :2025/01/27

incidence

(病気・事件・犯罪などの)発生率,頻度;発生(影響)する範囲 / 投射[角],入射[角]

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解説

1. 基本情報と概要

単語: incidence

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): the rate or frequency at which something (often an event, disease, or phenomenon) occurs

意味(日本語): (事件や病気などの)発生率、発生件数、または出来事の影響範囲

「incidence」は主に、ある事象がどのくらいの頻度または割合で起きているかを表すときに使われます。例えば、「病気の発生率」を示したり、「ある出来事がどれだけ影響を及ぼすか」という観点でも使われたりします。日常会話よりは、少し専門的な文脈(医学や統計など)でよく見られる単語です。

活用形:


  • 通常、不可算名詞として扱われるため、複数形はあまり一般的ではありません。

他の品詞になった例:


  • “incident” (名詞): 出来事、事件

  • “incidental” (形容詞): 付随的な、偶発的な

  • “incidentally” (副詞): ちなみに、ついでに言えば

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • B2(中上級): 日常会話だけでなく、専門的な内容にもある程度触れられるレベルです。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: “incident” は “incidere” (ラテン語: 「落ちかかる」「ふりかかる」) から派生しており、そこから “incidence” ができました。

  • 接頭語・接尾語: 厳密には “in-” はラテン語由来の接頭語ですが、現代英語で意識されることはあまり多くありません。

関連語や派生語


  • incident: 出来事、事件

  • accident: 事故(語源が似ており、どちらも「何かが起こる」のニュアンスを含む)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. high incidence(高い発生率)

  2. low incidence(低い発生率)

  3. incidence rate(発生率)

  4. incidence of disease(病気の発生率)

  5. incidence angle(入射角)

  6. incidence in the population(人口における発生率)

  7. incidence data(発生データ)

  8. annual incidence(年間発生率)

  9. report an incidence(発生率を報告する)

  10. increased incidence(増加した発生率)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “incidere” (in-「上に、上へ」+ cadere「落ちる」) が由来。

    もともとは「落ちかかること」を示していましたが、転じて「(出来事などが)起こること」を表すようになりました。

ニュアンスと使用時の注意


  • 「事象の発生(率)」として、統計学や医学、疫学などの文脈で使われやすい言葉です。

  • 口語で日常的に使われるというよりは、報告書や論文、ビジネス資料など、ややフォーマルで専門的な場面でよく用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(不可算名詞): 「an incidence」とはあまり言わず、冠詞を付けないか、the incidence ~ のように特定の事象に対して使うことが多いです。

    例: “the incidence of flu” (インフルエンザの発生率)

一般的な構文例


  1. “The incidence of [disease/event] is increasing.”

  2. “We should examine the incidence in more detail.”

  3. “A high/low incidence of [something] indicates … .”

フォーマル度


  • 主にフォーマルまたは学術的な文章で使用される。日常会話ではあまり頻繁に登場しません。


5. 実例と例文

① 日常会話での例文


  1. “I heard there’s been a higher incidence of food poisoning in the area.”

    (最近、この地域で食中毒の発生率が高まっているらしいよ。)

  2. “They want to reduce the incidence of car accidents by enforcing strict speed limits.”

    (厳しい速度制限を導入して、交通事故の発生率を下げたいんだって。)

  3. “I was surprised to learn about the incidence of pollen allergies in this city.”

    (この街での花粉症の発生率を知って驚いたよ。)

② ビジネスでの例文


  1. “Our new security policy has successfully reduced the incidence of data breaches.”

    (新しいセキュリティポリシーのおかげで、情報漏洩の発生率が下がりました。)

  2. “We aim to lower the incidence of workplace accidents with better training programs.”

    (研修プログラムの充実によって、職場での事故発生率を下げることを目指しています。)

  3. “The report highlights a high incidence of late deliveries last quarter.”

    (レポートによると、前期の配送遅延の発生率が高かったことが強調されています。)

③ 学術的な文脈での例文


  1. “According to the epidemiological study, the incidence of influenza peaks in winter.”

    (疫学的調査によると、インフルエンザの発生率は冬にピークを迎えます。)

  2. “The incidence of diabetes in the region has risen significantly over the past decade.”

    (その地域における糖尿病の発生率は、過去10年で著しく増加しています。)

  3. “Researchers analyzed the incidence of adverse effects among elderly patients.”

    (研究者たちは、高齢患者における副作用の発生率を分析しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “occurrence” (発生)


    • 「発生する」という点で似ていますが、全体的な「起こること」の言い方。率や頻度を表すときにも使えるが、あまり「割合・比率」を強調しない。


  2. “prevalence” (有病率、普及率)


    • 疫学文脈で「特定の時点または一定期間内に、どれだけ多くの人が病気を持っているか」を示す語。時間的な「新規発生」よりも「存在している状態」の比率を指す。


  3. “frequency” (頻度)


    • 「どのくらいの頻度で起こるか」に焦点があるが、「発生率」と同義ではなく、現象そのものの繰り返し回数を単純に言うときに使われやすい。


反意語


  • はっきりした反意語はありませんが、「zero incidence(発生率ゼロ)」などで「発生がない」状態を表すことはできます。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ˈɪn.sɪ.dəns/

  • イギリス英語: /ˈɪn.sɪ.dəns/

アクセントの位置


  • 第1音節 “in-” にアクセントがあります: IN-ci-dence

よくある間違い


  • “in-ci-DENCE” と真ん中にアクセントが来ないように注意。最初の “IN-” を強く読みます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “incidence” を “incident” や “incidense” と書いてしまう間違い。

  2. “incident” と混同してしまう: “incident” は「事件、出来事」であり、「頻度」や「率」の意味はありません。

  3. 冠詞の使い方: 不可算扱いが多いため、たとえば “an incidence” という言い方は通常しません。

  4. 試験対策: TOEICや英検では、ビジネス文書やレポート、学術的な文章の読解パートなどで出題される場合があります。「発生率」「頻度」といった文脈を問う設問に注意してください。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源イメージ: ラテン語の “incidere” は「(上から)落ちてくる」というイメージ。そこから、「事象が降りかかってくる → 発生する」という感覚で覚えると記憶に残りやすいです。

  • スペルのポイント: “-cidence” は “-cident” (incident)と似ていますが、最後が “-ce” になることに気をつけましょう。

  • 勉強テクニック: 「統計の発生率を指す語」と覚えると使い所がはっきりします。頭文字“I”は「Incidence(発生率)」/「Incident(出来事)」で意味が違うので、セットで区別して覚えるとよいでしょう。


以上が「incidence」の詳しい解説です。主に専門的な文脈(医療、統計、科学など)で頻繁に使われる名詞で、発生率や発生件数などを指す単語として覚えておくと便利です。うまく活用してみてください。

意味のイメージ
incidence
意味(1)

(病気・事件・犯罪などの)発生率,頻度;発生(影響)する範囲

意味(2)

投射[角],入射[角]

復習用の問題

(病気・事件・犯罪などの)発生率,頻度;発生(影響)する範囲 / 投射[角],入射[角]

The incidence of crime has been decreasing in recent years.

犯罪の発生率は近年減少しています。

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