最終更新日
:2025/01/27
has
解説
以下では、英語の動詞 has
について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
意味 (英語 / 日本語)
- 英語: “has” — the third-person singular present tense form of “have”
- 日本語: 「(彼・彼女・それが)持っている・所有している」「(~の状態に)ある」「(完了形で)~したことがある」といった意味を表す、動詞 “have” の三人称単数形です。
「has」は、主に主語が “he / she / it” のときに使われます。所有(何かを持っている)を表したり、経験(何かをしたことがある)や状態を表すときに用いられます。「He has a car.(彼は車を持っている)」などのように、日常的によく使われる基本動詞です。
品詞
動詞(Verb)
- “have” の三人称単数(present tense)形
活用形
- 原形 (infinitive): have
- 三人称単数形 (third-person singular): has
- 過去形 (past): had
- 過去分詞形 (past participle): had
- 現在分詞/動名詞形 (present participle/gerund): having
他の品詞になった時の例
“have” は動詞としてしか使われませんが、派生表現として下記のようなものがあります。
- 名詞的に使われる例は通常ありませんが、“a have” という表現はほとんど見られません。
- 形容詞も同様にありませんが、一部スラングや口語で “have-not(s)”(貧しい人々)など、名詞形を転用した表現が使われることがあります。
CEFRレベルの目安
A1:超初心者~A2:初級
“has” は非常によく使う動詞の活用形なので、英語学習の初期段階(A1またはA2)で習得します。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 接頭語: なし
- 語幹: hav-(古英語由来の “habban” が語源)
- 接尾語: -s(現在形の三人称単数を示す語尾)
他の単語との関連性(派生語や類縁語など)
- have → has(三人称単数形)
- have → had(過去形・過去分詞)
- having(現在分詞 / 動名詞形)
- have got(イギリス英語を中心に、所有の意味でよく使われる表現)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- has a car(車を持っている)
- has a dog(犬を飼っている)
- has a question(質問がある)
- has an idea(アイデアがある)
- has a point((発言が)一理ある)
- has an effect on ~(~に影響を及ぼす)
- has a meeting(会議がある)
- has no choice(選択肢がない)
- has a plan(計画がある)
- has a fever(熱がある)
3. 語源とニュアンス
語源
- “have” は古英語の “habban” から来ており、ゲルマン語派に属する語源を持ちます。
- “has” は、その“have” の三人称単数形として中英語の時代から使われています。
使用のニュアンス・注意点
- 所有を表す最も一般的な動詞の一つです。
- 感情的な響きは薄く、ニュートラルで広い状況に対応できます。
- “have” は「持っている」「経験している」ほか、助動詞として「~したことがある(完了形)」を表す際にも必須の語です。
- フォーマル/カジュアルにかかわらず幅広く使用される表現です。
4. 文法的な特徴と構文
所有を表す場合(一般動詞として)
- 例: He has two brothers.
- 他動詞として目的語(持っている物・事)を取ります。
- 例: He has two brothers.
経験・状態を表す場合(完了形の助動詞として)
- 例: He has visited New York.
- こちらは助動詞 (auxiliary) “has” + 過去分詞で構成され、経験・完了・結果などを表します。
- 例: He has visited New York.
疑問文では助動詞の位置が変わる
- 一般動詞の場合: Does he have a car? (has を使わずに、助動詞 “does” + “have” になる)
- 完了形の場合: Has he visited New York?
- 一般動詞の場合: Does he have a car? (has を使わずに、助動詞 “does” + “have” になる)
否定文も同様に助動詞で否定
- 一般動詞の場合: He does not (doesn’t) have two brothers.
- 完了形の場合: He has not (hasn’t) visited New York.
- 一般動詞の場合: He does not (doesn’t) have two brothers.
契約形:
- He’s = He has (He has visited. → He’s visited.)
- ただし、He’s は “He is” の省略形でもあるので文脈に注意が必要です。
- He’s = He has (He has visited. → He’s visited.)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- He has a smartphone, but it’s always out of battery.
(彼はスマホを持ってるけど、いつも電池切れなんだ。) - She has an interesting hobby—collecting vintage stamps.
(彼女には面白い趣味があって、古い切手を集めているのよ。) - My cat has a habit of jumping on the table.
(私の猫は、テーブルに飛び乗る癖がある。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- He has a meeting scheduled at 3 p.m.
(彼は午後3時に会議が予定されています。) - She has significant experience in project management.
(彼女はプロジェクト管理で豊富な経験を持っています。) - Our team has an urgent deadline to meet.
(わがチームは、差し迫った締め切りがある。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- The researcher has published several articles on this topic.
(その研究者は、このテーマでいくつもの論文を発表している。) - He has analyzed the data and found a correlation.
(彼はデータを分析して相関関係を見つけました。) - The theory has changed significantly over the last decade.
(この理論は、ここ10年で大きく変わりました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- owns(所有している)
- “He owns a house.” は「家を所有している」という法的・明確な所有を示します。
- “He owns a house.” は「家を所有している」という法的・明確な所有を示します。
- possesses(所有している)
- “possess” はフォーマルな書き言葉で使われることが多く、精神的・抽象的な所有にも使われます。
- “possess” はフォーマルな書き言葉で使われることが多く、精神的・抽象的な所有にも使われます。
- holds(持っている、保有している)
- “He holds a license.” のように「権利や資格を持っている」と表すときに使われます。
→ いずれも「所有」の意味を表しますが、“has” は日常レベルで最も幅広く使える語です。
反意語
- lacks(~を欠いている)
- 例: “He lacks the necessary skills.”(彼は必要なスキルが欠けている。)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA表記: /hæz/
- アメリカ英語 (GenAm)・イギリス英語 (RP) いずれも /hæz/ が一般的です。
- 強勢(アクセント)は1音節なので特に移動しませんが、軽く “hæz” と子音をはっきり発音します。
- しばしば “He has” が “He’s” のように短縮されるため、文脈での聞き取りに注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 三人称単数の “-s” を忘れる
- “He have a car” とすると誤り。正しくは “He has a car.”
- “He have a car” とすると誤り。正しくは “He has a car.”
- 「He’s」=「He has」 と 「He’s」=「He is」 の混同
- 例: “He’s gone.” は “He has gone.” または “He is gone.” いずれの意味にもなり得るが、文脈が異なる。
- 例: “He’s gone.” は “He has gone.” または “He is gone.” いずれの意味にもなり得るが、文脈が異なる。
- 完了形の疑問文・否定文では “does” を使わない
- 完了形では “Has he gone?” “He has not (hasn’t) gone.” のように“has”が助動詞の役割をする。
試験対策
- TOEICや英検などで、三単現や完了形構文の問題が頻出します。
- 特に主語が三人称単数の場合は、必ず “has” を使うことに注意しましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「He / She / It」には “has”、その他は “have” というリズムで覚えると便利です。
(He/She/It → “S” が付く → “has”) - “has” のスペルは “h + a + s” とシンプルですが、音は /hæz/。最後の /z/ 音をしっかり出すイメージを持つと間違えません。
- “He’s” と “He is” / “He has” の使い分けは文脈で判断するため、例文や会話の中で繰り返し慣れることが大切です。
以上が、動詞 “has” の詳細な解説です。三人称単数形という文法上のルールだけでなく、助動詞としての使われ方、スペル、発音、例文などを総合的に押さえておくと理解が深まります。日常からビジネスまで、幅広いシーンで必ず登場する重要表現なので、ぜひ繰り返し練習して身につけてください。
意味のイメージ
意味(1)
haveの三人称単数現在
復習用の問題
英語 - 日本語
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