最終更新日:2024/06/17

haveの三人称単数現在

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元となった辞書の項目

has

動詞

haveの三人称単数現在

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解説

以下では、英語の動詞 has について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味 (英語 / 日本語)


  • 英語: “has” — the third-person singular present tense form of “have”

  • 日本語: 「(彼・彼女・それが)持っている・所有している」「(~の状態に)ある」「(完了形で)~したことがある」といった意味を表す、動詞 “have” の三人称単数形です。

「has」は、主に主語が “he / she / it” のときに使われます。所有(何かを持っている)を表したり、経験(何かをしたことがある)や状態を表すときに用いられます。「He has a car.(彼は車を持っている)」などのように、日常的によく使われる基本動詞です。

品詞

動詞(Verb)


  • “have” の三人称単数(present tense)形

活用形


  • 原形 (infinitive): have

  • 三人称単数形 (third-person singular): has

  • 過去形 (past): had

  • 過去分詞形 (past participle): had

  • 現在分詞/動名詞形 (present participle/gerund): having

他の品詞になった時の例

“have” は動詞としてしか使われませんが、派生表現として下記のようなものがあります。


  • 名詞的に使われる例は通常ありませんが、“a have” という表現はほとんど見られません。

  • 形容詞も同様にありませんが、一部スラングや口語で “have-not(s)”(貧しい人々)など、名詞形を転用した表現が使われることがあります。

CEFRレベルの目安

A1:超初心者~A2:初級

“has” は非常によく使う動詞の活用形なので、英語学習の初期段階(A1またはA2)で習得します。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 接頭語: なし

  • 語幹: hav-(古英語由来の “habban” が語源)

  • 接尾語: -s(現在形の三人称単数を示す語尾)

他の単語との関連性(派生語や類縁語など)


  • have → has(三人称単数形)

  • have → had(過去形・過去分詞)

  • having(現在分詞 / 動名詞形)

  • have got(イギリス英語を中心に、所有の意味でよく使われる表現)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. has a car(車を持っている)

  2. has a dog(犬を飼っている)

  3. has a question(質問がある)

  4. has an idea(アイデアがある)

  5. has a point((発言が)一理ある)

  6. has an effect on ~(~に影響を及ぼす)

  7. has a meeting(会議がある)

  8. has no choice(選択肢がない)

  9. has a plan(計画がある)

  10. has a fever(熱がある)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “have” は古英語の “habban” から来ており、ゲルマン語派に属する語源を持ちます。

  • “has” は、その“have” の三人称単数形として中英語の時代から使われています。

使用のニュアンス・注意点


  • 所有を表す最も一般的な動詞の一つです。

  • 感情的な響きは薄く、ニュートラルで広い状況に対応できます。

  • “have” は「持っている」「経験している」ほか、助動詞として「~したことがある(完了形)」を表す際にも必須の語です。

  • フォーマル/カジュアルにかかわらず幅広く使用される表現です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 所有を表す場合(一般動詞として)


    • 例: He has two brothers.

    • 他動詞として目的語(持っている物・事)を取ります。


  2. 経験・状態を表す場合(完了形の助動詞として)


    • 例: He has visited New York.

    • こちらは助動詞 (auxiliary) “has” + 過去分詞で構成され、経験・完了・結果などを表します。


  3. 疑問文では助動詞の位置が変わる


    • 一般動詞の場合: Does he have a car? (has を使わずに、助動詞 “does” + “have” になる)

    • 完了形の場合: Has he visited New York?


  4. 否定文も同様に助動詞で否定


    • 一般動詞の場合: He does not (doesn’t) have two brothers.

    • 完了形の場合: He has not (hasn’t) visited New York.


  5. 契約形:


    • He’s = He has (He has visited. → He’s visited.)

    • ただし、He’s は “He is” の省略形でもあるので文脈に注意が必要です。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. He has a smartphone, but it’s always out of battery.

    (彼はスマホを持ってるけど、いつも電池切れなんだ。)

  2. She has an interesting hobby—collecting vintage stamps.

    (彼女には面白い趣味があって、古い切手を集めているのよ。)

  3. My cat has a habit of jumping on the table.

    (私の猫は、テーブルに飛び乗る癖がある。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. He has a meeting scheduled at 3 p.m.

    (彼は午後3時に会議が予定されています。)

  2. She has significant experience in project management.

    (彼女はプロジェクト管理で豊富な経験を持っています。)

  3. Our team has an urgent deadline to meet.

    (わがチームは、差し迫った締め切りがある。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. The researcher has published several articles on this topic.

    (その研究者は、このテーマでいくつもの論文を発表している。)

  2. He has analyzed the data and found a correlation.

    (彼はデータを分析して相関関係を見つけました。)

  3. The theory has changed significantly over the last decade.

    (この理論は、ここ10年で大きく変わりました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. owns(所有している)


    • “He owns a house.” は「家を所有している」という法的・明確な所有を示します。


  2. possesses(所有している)


    • “possess” はフォーマルな書き言葉で使われることが多く、精神的・抽象的な所有にも使われます。


  3. holds(持っている、保有している)


    • “He holds a license.” のように「権利や資格を持っている」と表すときに使われます。


→ いずれも「所有」の意味を表しますが、“has” は日常レベルで最も幅広く使える語です。

反意語


  • lacks(~を欠いている)


    • 例: “He lacks the necessary skills.”(彼は必要なスキルが欠けている。)



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /hæz/

  • アメリカ英語 (GenAm)・イギリス英語 (RP) いずれも /hæz/ が一般的です。

  • 強勢(アクセント)は1音節なので特に移動しませんが、軽く “hæz” と子音をはっきり発音します。

  • しばしば “He has” が “He’s” のように短縮されるため、文脈での聞き取りに注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 三人称単数の “-s” を忘れる


    • “He have a car” とすると誤り。正しくは “He has a car.”


  2. 「He’s」=「He has」 と 「He’s」=「He is」 の混同


    • 例: “He’s gone.” は “He has gone.” または “He is gone.” いずれの意味にもなり得るが、文脈が異なる。


  3. 完了形の疑問文・否定文では “does” を使わない


    • 完了形では “Has he gone?” “He has not (hasn’t) gone.” のように“has”が助動詞の役割をする。


試験対策


  • TOEICや英検などで、三単現や完了形構文の問題が頻出します。

  • 特に主語が三人称単数の場合は、必ず “has” を使うことに注意しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「He / She / It」には “has”、その他は “have” というリズムで覚えると便利です。

    (He/She/It → “S” が付く → “has”)

  • “has” のスペルは “h + a + s” とシンプルですが、音は /hæz/。最後の /z/ 音をしっかり出すイメージを持つと間違えません。

  • “He’s” と “He is” / “He has” の使い分けは文脈で判断するため、例文や会話の中で繰り返し慣れることが大切です。


以上が、動詞 “has” の詳細な解説です。三人称単数形という文法上のルールだけでなく、助動詞としての使われ方、スペル、発音、例文などを総合的に押さえておくと理解が深まります。日常からビジネスまで、幅広いシーンで必ず登場する重要表現なので、ぜひ繰り返し練習して身につけてください。

意味のイメージ
has
意味(1)

haveの三人称単数現在

語彙を覚えるための辞書問題

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