最終更新日 :2025/01/26

doubt

名詞

〈U〉疑い,疑惑

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私は答えについて疑問を抱いています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: doubt

品詞: 名詞(可算名詞としても不可算名詞としても使われることがあります)

英語での意味(簡潔): a feeling of uncertainty or lack of conviction

日本語での意味(簡潔): 疑念、疑い、不確かさ


「何かについてはっきりと確信が持てずに、もしかしたら間違っているかもしれないと感じるときに使う単語です。まだ全部を信じ切れないときの『モヤモヤした不安』を表します。」


活用形


  • 単数形: doubt

  • 複数形: doubts

この単語は名詞だけでなく、動詞としても使われます。動詞のときは「to doubt ~(~を疑う)」という形で使われ、時制によって doubt(s), doubted, doubting などに活用します。

他の品詞への派生


  • 形容詞: doubtful(疑わしい、確信のない)

  • 副詞: doubtfully(疑いながら、不確かに)

  • 副詞: undoubtedly(疑いなく、間違いなく)

CEFRレベル目安: B1〜B2


  • B1 (中級): 一般的な文脈で頻繁に出てくる表現をある程度理解・使用できるレベル

  • B2 (中上級): 幅広い話題について理解し、複雑な表現を扱えるレベル

「doubt」は身近な会話でも十分登場する単語なので、B1〜B2くらいの頻度で学習者が目にする単語といえます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源に遡ると、ラテン語の “dubitare” (ためらう、迷う)から来ています。

  • 中英語を経て “doubt” という形が定着しました。“b” は発音されないサイレントレターです。

実際には接頭語や接尾語がついてできた語ではありませんが、「duo(2)」が関係する語源を持ち、「二つの考えの間で揺れ動く、決められない」というイメージが基本にあります。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選


  1. cast doubt on ~

    (~に疑念を投げかける)

  2. beyond doubt

    (疑いなく、疑いの余地がない)

  3. without a doubt

    (間違いなく、確かに)

  4. raise doubts about ~

    (~に疑問を投げかける)

  5. no doubt about it

    (それについては疑いようがない)

  6. benefit of the doubt

    (疑わしきは被告の利益に、誤解を解くための猶予)

  7. serious doubts

    (重大な疑念)

  8. express doubt

    (疑念を表明する)

  9. lingering doubt

    (消え残る疑念)

  10. beyond a reasonable doubt

    (合理的な疑いを超えて、裁判などで証拠が十分であることを示す表現)


3. 語源とニュアンス

「doubt」はラテン語の “dubitare” がフランス語を経て英語に入ってきた言葉です。元々は「二つの可能性の間でためらう」ことを表していました。


  • 使用上の注意:


    • 「単なる質問」よりも少し強めに「信用できない」「それは違うかも」と感じるニュアンスがあります。

    • 口語でも文章でも比較的よく使われますが、「I doubt it.(そんなはずはないと思う)」のようにカジュアルにも使えます。

    • ビジネス文書や、フォーマルな場面では「There is some doubt as to whether...」のように「~かどうか疑問がある」とやわらかく表現できます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算:


    • 「doubt」は可算名詞として、「I have some doubts about it.(いくつかの疑念がある)」のように複数形でも使われます。

    • 時に抽象名詞として不可算扱いで、「There is doubt about this issue.(この問題には疑問がある)」と表現することもあります。


  • イディオム:


    • no doubt: 間違いなく、確かに

    • give the benefit of the doubt: 疑わしい時は有利に解釈する


  • 動詞の用法:


    • 「~を疑う、不確かに思う」という意味で他動詞として「I doubt his story.(彼の話は疑わしい)」

    • 「~ではないと(思う)」の意のニュアンスで使われることも。例えば「I doubt he will come.(彼は来ないと思う)」という言い方。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. 英: I have some doubts about trying that spicy dish.

    日: あの激辛料理を試すのはちょっと不安だな。

  2. 英: No doubt about it—let’s go to the beach this weekend!

    日: 間違いないね。今週末はビーチに行こう!

  3. 英: I doubt he’ll be on time; he’s always late.

    日: 彼が時間通りに来るとは思えないな。いつも遅刻するから。

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. 英: There is some doubt regarding the feasibility of this project.

    日: このプロジェクトの実現可能性にはいくらか疑念があります。

  2. 英: I have doubts about the proposed budget cut.

    日: 提案された予算削減には疑問を持っています。

  3. 英: Please clarify the details if there is any doubt about the contract terms.

    日: 契約条件に少しでも疑問があれば、詳細を明らかにしてください。

(3) 学術的・専門的な文脈での例文


  1. 英: Researchers expressed doubt over the validity of the experimental results.

    日: 研究者たちはその実験結果の信頼性について疑問を表明しました。

  2. 英: The theory remains in doubt due to insufficient data.

    日: その理論はデータが不十分なため、まだ疑いが残っています。

  3. 英: Beyond a reasonable doubt, the evidence indicates a strong causal link.

    日: 合理的な疑いを超えて、その証拠は強い因果関係を示しています。


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. uncertainty(不確実性)

    → 状況がはっきりしないことをより広く指す。

  2. question(疑問)

    → 疑問を呈する、問いかけるイメージが強い。

  3. hesitation(ためらい)

    → 行動に移る前にためらう感覚に焦点がある。

  4. skepticism(懐疑心)

    → 科学的・哲学的に根拠を求める懐疑のニュアンスが強い。

反意語


  1. certainty(確実性)

    → 疑う余地のない確信。

  2. confidence(自信)

    → 証拠や確信に基づき、疑いがない状態。

  3. conviction(信念)

    → 強い信念や主張を持っているイメージ。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /daʊt/

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな差はなく、どちらも [daʊt] と発音します。

  • アクセント: 一音節の単語なので、特に区別される強勢の位置はありません。

  • 注意: 「debt」と同様に “b” は発音しない ので、/daʊt/ のように発音します。間違って「ダウブト」と言わないようにしましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “dout” や “doubt” の “b” を発音しないために書き落とすミスに注意。

  2. 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、“doubt” と “debt” はスペルが似ていて、両方とも “b” は発音しない点で混乱しやすいです。

  3. TOEICや英検での出題傾向: リスニングで “I doubt it.” と言われる場面や、リーディングの選択肢で「疑いを持つ」というニュアンスを理解させる問題が出ることが多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源のヒント: 「doubt」は「二つ(duo)の間で迷う」というイメージ。何か2つの選択肢の間で「うーん、どっちだろう?」と悩む感じを覚えておくといいです。

  • スペリングのポイント: 「“b” は書くけれども発音しない」仲間として “debt” や “subtle” もあわせて覚えると記憶に定着しやすいです。

  • イメージ法: 何か不確かなときに頭の上にクエスチョンマークが浮かんでいる絵を思い浮かべ、「ダウト!」とツッコむ感じで覚えると覚えやすいです。


以上が 名詞 “doubt” の詳細な解説です。

疑念のイメージをしっかり押さえることで、日常英会話やビジネス、学術的な文章でも使い方の幅が広がります。上手に活用してみてください。

意味のイメージ
doubt
意味(1)

疑い,疑惑;疑わしさ,疑問

復習用の問題

I have a doubt about the answer.

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私は答えについて疑問を抱いています。

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I have a doubt about the answer.

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