最終更新日 :2025/01/27

diplomatic

《名詞の前にのみ用いて》外交の,外交上の / 外交的手腕のある,駆け引きのうまい / 古文書学の

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彼は紛争の解決に外交的なアプローチを持っています。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: diplomatic

品詞: 形容詞 (adjective)

基本的な意味(英語): Relating to diplomacy or skillful in dealing with people or sensitive situations.

基本的な意味(日本語): 外交の、または物事を上手に扱って相手と円滑にやりとりをするさま。

「相手の気持ちを考えながらうまく対応する」「外交に関する」というニュアンスで使われることが多い単語です。

活用形


  • 原形: diplomatic

  • 比較級・最上級: 形容詞なので、通常は “more diplomatic” / “most diplomatic” で表します。

  • 副詞形: diplomatically (外交的に、あるいは巧みに)

他の品詞


  • 名詞形: diplomacy (外交)、diplomat (外交官)

  • 副詞形: diplomatically

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): “diplomatic” はややフォーマルな場面や専門的な文脈(政治、ビジネスなど)で使われることが多いため、中上級レベルの学習者向けといえます。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹 (root): diploma はもともと「公式文書」「証書」の意味があり、これが “diplomacy” へと派生しました。

  • 接尾語 (suffix): “-tic” は形容詞を作る際によく使われる接尾語の一つです。

よく使われる派生語や関連語


  • diplomat (名詞): 外交官

  • diplomacy (名詞): 外交、駆け引き

  • diplomatically (副詞): 外交的に、または慎重かつ穏便に

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. diplomatic relations(外交関係)

  2. diplomatic mission(外交任務 / 外交使節)

  3. diplomatic solution(外交的解決)

  4. diplomatic approach(外交的アプローチ)

  5. diplomatic ties(外交上の結びつき)

  6. diplomatic corps(外交団)

  7. extremely diplomatic(非常に外交的 / 非常に気配りがうまい)

  8. diplomatic language(婉曲的で礼儀正しい言い方)

  9. break off diplomatic relations(外交関係を断絶する)

  10. diplomatic efforts(外交的努力)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “diploma” (二つに折られた紙、公式文書) がギリシャ語の “diplōma” (折りたたんだもの) に由来し、そこから “diplomat” や “diplomacy” などの語が派生しました。

  • 歴史的背景: 元々は「公式文書」に関する言葉から派生しており、国同士の公式文書や交渉を扱う「外交」の意味へと広がりました。

  • ニュアンス: 相手を怒らせないように配慮した、礼儀正しい物言いをしたい場合に使われます。政治や国際問題だけでなく、人間関係でも問題をスムーズに解決したいときに「diplomatic」なアプローチが求められます。

  • 使用時の注意: “diplomatic” はフォーマルな響きをもつため、カジュアルな会話というよりは、ビジネスや政治、社会的な場面で使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての使い方: ほとんどの場合、修飾する名詞の前に置かれます。

    例: a diplomatic response (外交的・配慮のある対応)


  • イディオムや一般的な構文例:


    • “be diplomatic about …”

      例: We should be diplomatic about our feedback to avoid offending them. (相手を気分を害さないように、丁寧にフィードバックしたほうがいい。)

    • “adopt a diplomatic stance” (外交的・巧みな立場をとる)

    • “take a diplomatic tone” (気配りのあるトーンで話す)


  • 使用シーン:フォーマル/カジュアル


    • フォーマル: 政治やビジネスの場で誰かを説得したいときなど

    • カジュアル: 人間関係のトラブルを避けるような状況で、丁寧な物腰を表すとき



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “He’s always so diplomatic when settling family disputes.”

    (彼は家族のもめ事を解決するとき、いつも本当にうまく対応するんだ。)

  2. “Try to be diplomatic if you want them to listen to your opinion.”

    (相手に自分の意見を聞いてもらいたいなら、丁寧に伝えてみてね。)

  3. “Could you be a bit more diplomatic in the way you criticize him?”

    (彼を批判するときは、もう少し配慮してあげられない?)

ビジネスシーンでの例文


  1. “We need a diplomatic approach when negotiating this contract.”

    (この契約を交渉するときは、もっと慎重かつ丁寧なやり方が必要です。)

  2. “She has a diplomatic way of handling customer complaints.”

    (彼女は顧客の苦情対応がとても上手です。)

  3. “Maintaining diplomatic relations with our partners is crucial for the company.”

    (パートナー企業との円滑な関係を保つことが、我が社にとっては非常に重要です。)

学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The country’s diplomatic policies have shifted significantly in recent years.”

    (その国の外交政策は近年大きく変化しました。)

  2. “A diplomatic resolution to this international conflict is imperative.”

    (この国際紛争の外交的解決は急務です。)

  3. “Scholars often emphasize the importance of diplomatic channels in conflict prevention.”

    (学者たちは、紛争予防における外交チャンネルの重要性をしばしば強調しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  • tactful(気配りがある)

    「気遣いがうまい」という点では似ていますが、外交的というよりは日常的な場面でもっと広く使われる印象です。

  • polite(礼儀正しい)

    単にマナーが良いという意味合いが強く、外交的なニュアンスは含みません。

  • discreet(慎重な)

    慎重かつ控えめに物事を扱うという点が強調される語です。外交や人間関係の気配りにおいても類似しますが、ややニュアンスが違います。

反意語 (Antonyms)


  • blunt(ぶっきらぼうな)

    相手を気にせず直接的に言う、気配りのなさを表す単語です。

  • rude(失礼な)

    礼儀を欠いた言動を指します。diplomatic とは正反対です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˌdɪp.ləˈmæt.ɪk/

  • アクセント: 第3音節 “-mat-” に強勢があります (dip-lo-MA-tic)。

  • アメリカ英語/イギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “æ” の音(マットの “mat”)がやや強く発音される場合があります。

  • よくある間違い: 「dip-lo-ma-tic」と音節を意識せずに発音してしまうと、強勢がずれて unnatural に聞こえやすいので要注意です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “diplomatic” の “o” と “a” の位置を取り違えて “diplamatic” のように間違えやすいです。

  • 同音異義語との混同: 特になし。ただし “diploma” と混同しないように注意しましょう。

  • 試験対策: TOEIC や英検などのビジネス・政治関連の長文読解で頻出する可能性があります。「外交的」「慎重なアプローチ」といった文脈で登場することが多いので、意味をしっかり理解しておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “diplomatic” は「丁寧に、柔らかく話す外交官のイメージ」を思い浮かべると覚えやすいでしょう。

  • スペリングのポイント: “diplo-” (二重 / 折りたたむイメージ) + “-matic” で「外交官のように配慮深い」という連想。

  • 勉強テクニック: 実際に国同士の交渉には「相手に不快感を与えない}外交的アプローチ」が必要だと想像すると、単語の意味がより鮮明になります。

以上が “diplomatic” の詳細解説です。政治や国際関係だけでなく、職場や家庭などあらゆる場面で「慎重な配慮が必要なとき」に使える便利な形容詞なので、ぜひ使い方や例文を押さえておきましょう。

意味のイメージ
diplomatic
意味(1)

《名詞の前にのみ用いて》外交の,外交上の

意味(2)

外交的手腕のある,駆け引きのうまい

意味(3)

古文書学の

復習用の問題

《名詞の前にのみ用いて》外交の,外交上の / 外交的手腕のある,駆け引きのうまい / 古文書学の

He has a diplomatic approach to resolving conflicts.

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彼は紛争の解決に外交的なアプローチを持っています。

彼は紛争の解決に外交的なアプローチを持っています。

正解を見る

He has a diplomatic approach to resolving conflicts.

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