最終更新日 :2025/01/26

detail

名詞

〈U〉〈C〉(全体の中の個々の) 細部, 細目 / 《複数形で》 詳細 /

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解説

以下では、名詞 “detail” をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語表記: detail

品詞: 名詞(可算・不可算両方で使われる場合があります)

意味(英語): a small part or aspect of something; a particular item of information

意味(日本語): 細部、詳細、こまかい点

「detail」は物事の小さな部分や箇条書きの内容に焦点を当てて「細部」や「詳細」を表すときに使われます。たとえば、ある計画の「詳細」や、絵画の「細部」を指す場合など、さまざまなシーンで用いられる表現です。一般的には「全体」(whole)ではなく「ある特定の部分や要素」(a particular part/element)を強調したいときに使います。

活用形

名詞なので活用はありませんが、複数形として “details”(細部・詳細の複数形)があります。

他の品詞になったときの例


  • 動詞: “to detail” (~を詳しく述べる、列挙する)

    例) “The report details the findings of the study.”

CEFRレベル目安


  • B1(中級)からB2(中上級)レベル

    “detail” は日常会話やビジネスの場面で使われる頻度が高い単語で、読解にもよく出てくるため、中級以降の英語学習者には必須の単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “detail” はフランス語の “détail” を由来とするため、特定の接頭語・接尾語が目立つ形ではありません。

  • 語源的には「切る(to cut)」を意味するラテン系動詞がベースになっています(後述の語源参照)。

代表的な意味


  1. 細部・詳細 (the specific small parts of something)

    例) “We need to pay attention to every detail.”

  2. 特記事項、特定の情報 (a particular item or piece of information)

    例) “Please send me the details of the event schedule.”

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. “pay attention to detail”

    → 細部に注意を払う

  2. “focus on the details”

    → 細部に焦点を当てる

  3. “go into detail”

    → 詳細に立ち入る

  4. “attention to detail”

    → 細部へのこだわり

  5. “in detail”

    → 詳細に

  6. “detail-oriented”

    → 細部に気を配る(形容詞的フレーズ)

  7. “leave out the details”

    → 細かいところを省く

  8. “minor details”

    → 些細な細部

  9. “crucial detail”

    → 重要な細部

  10. “provide (someone) with details”

    → ~に詳細を提供する


3. 語源とニュアンス

語源


  • “detail” はフランス語 “détail” に由来し、もともとは “de tailler” (to cut) から来ています。これは物事を切り分けるように、全体を部分に分割して見ていくという意味合いを持っていました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「全体」や「概要」を示すのではなく、全体のうちの一部や特定の要素を強調するための単語です。

  • カジュアルな会話からフォーマルな文章まで、幅広く使われます。

  • ビジネスシーンでは「詳しい箇条書き」や「仕様書の細部」を示す際などにもよく使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞としての使い方


    • “The details of the plan are crucial.”

      → 「その計画の細部は重要です。」

    • 複数形 (details) で特定のいくつかの点に言及する際によく使われます。


  2. 不可算名詞的な使い方


    • “We need more detail on this issue.”

      → 「この問題については、より詳しい情報が必要です。」

    • ひとかたまりの「詳細情報」を示す場合など、文脈によっては不可算名詞的に扱われることがあります。


  3. イディオム/定型表現


    • “go into detail”: 細部に立ち入る/詳しく説明する

    • “detail work”: 細かい作業


  4. フォーマル/カジュアル


    • “Could you provide more details on your proposal?” (フォーマル・ビジネス)

    • “Tell me the details!” (カジュアル・友人間)



5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “I love how the movie pays attention to detail in every scene.”

    → 「その映画はどのシーンも細部にこだわっていて大好きだよ。」


  2. “Don’t leave out any details when you tell me the story.”

    → 「その話をするときは、細かいところを省かずに全部聞かせて。」


  3. “The decoration has so many tiny details. It’s amazing!”

    → 「その装飾はとても細かい部分がたくさんあって、すごいね!」


ビジネス (3例)


  1. “Could you please send me the details of next month’s schedule?”

    → 「来月のスケジュールの詳細を送っていただけますか?」


  2. “We have to iron out every detail before finalizing the contract.”

    → 「契約を締結する前に、すべての細部を詰めないといけません。」


  3. “Paying close attention to detail is essential in this line of work.”

    → 「この仕事では、細部に注意を払うことが不可欠です。」


学術的な文脈 (3例)


  1. “The researcher included thorough details on the methodology in the report.”

    → 「研究者はレポートに、手法についての詳細を徹底的に記載しています。」


  2. “Each detail of the data analysis was documented carefully.”

    → 「データ分析の細部がすべて注意深く記録されています。」


  3. “When writing your thesis, be sure to clarify every detail of your experiment.”

    → 「論文を書くときは、実験のあらゆる詳細を明確にすることを忘れないでください。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. particular (n.) – (特定の事項)

    → “particular” は「特定の要素」を強調する際に使われますが、「detail」のように細部全般を指すわけではない場合があります。


  2. specifics (n.) – (詳細、具体的な内容)

    → 「細部よりも具体的な内容」を指す場合が多い。「What are the specifics of this plan?」のように、よく似た形で使われます。


  3. element (n.) – (要素、成分)

    → “detail” が「詳細な点」を表すのに対して、“element” は「構成要素」というニュアンスが強いです。


  4. point (n.) – (要点)

    → “point” は議論や話の「要点」を指すことが多いので “detail” のように「こまかい点」だけを示すわけではありません。


反意語 (Antonyms)


  1. whole – (全体)

    → “detail” が部分や細部を示すのに対して “whole” は全体を示す。

  2. general – (概略、一般的)

    → “detail” がこまかい点を示すのに対して “general” は大まかな概念や全体像を示す。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ˈdiːteɪl/ または /dɪˈteɪl/

    (会話では /dɪˈteɪl/ もよく聞かれます)

  • イギリス英語: /ˈdiːteɪl/

強勢(アクセント)


  • アメリカ英語では、先頭の “de” に強勢が来て /ˈdiːteɪl/ と発音するか、“tail” に強勢が来て /dɪˈteɪl/ と発音するのが一般的です。

  • イギリス英語では “de” に強勢が来る傾向が強いです (/ˈdiːteɪl/)。

よくある発音ミス


  • “detail” の “t” を弱く発音しすぎて /di:ɾeɪl/ となってしまう場合。そして “-tail” の音が不明瞭になることがあるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “detail” を “detale” などと綴ってしまうミスがよく見られます。

  2. 可算/不可算の使い分け: “detail”(可算)と “detail”(不可算)の使い方が文脈によって異なるので注意。可算の場合は“details”と複数形で使うことが多いです。

  3. 同音異義語: “retail” (小売り) と似たスペルで間違いやすいですが、意味は全く異なります。

  4. 試験対策: TOEICや英検などのリーディングセクションで「指示語 (these details, the following details)」が文中に入り、細部説明を要する問題が多いため、“detail” の複数形や派生表現に慣れておくと役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「デ・テール」(de-tail) と切り分けるイメージ

    → 語源が「切り分ける」という意味合いがあることから、「大きなものを細かく切って一つひとつを見る」イメージを持つと覚えやすいです。

  • スペリング

    → “tail” の部分が「しっぽ」(tail) と同じつづり、と覚えておくと紛らわしいスペルミスを減らせます。

  • 勉強テクニック

    → 文章を読むときには「細部に目を向ける」というアクションとともに “detail” と関連づけると反射的に理解しやすくなります。


以上が、名詞 “detail” の詳細解説です。小さな点を正確に表す便利な単語なので、しっかり覚えておくと会話や文章で重宝します。細部にこそ意味が宿ると考えて、“detail” を使いこなしましょう。

意味のイメージ
detail
意味(1)

〈U〉(絵画・彫刻・建築などの)細部;細部装飾

意味(2)

〈U〉〈C〉(全体から見て)ささいなこと

意味(3)

〈U〉〈C〉(全体の中の個々の)細部,細目,項目;《複数形で》詳細

意味(4)

〈C〉特別(臨時)派遣兵(部隊);特別任務

復習用の問題

〈U〉〈C〉(全体の中の個々の) 細部, 細目 / 《複数形で》 詳細 /

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