damp
1. 基本情報と概要
単語: damp
品詞: 形容詞(「少し湿った」という意味)
CEFRレベルの目安: B1(中級)
英語での意味: “slightly wet” – ほんの少し湿った状態を表します。
日本語での意味: 「少し湿った」「じめじめした」
→ たとえば、洗濯物が乾ききっていなくて、ちょっと湿っているときに使います。主に「不快な湿り気」というニュアンスを持つことが多いです。
- 活用形: 形容詞なので、比較級・最上級などの変化をする場合があります。
- 比較級: damper
- 最上級: dampest
- 比較級: damper
なお、動詞として使われる場合は「damp down」(鎮める、弱める)などの表現もあります。名詞としての用法(古い用例)もありますが、一般的にはあまり使われません。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: damp
- 接頭語・接尾語の明確な要素は特になく、比較的短い単語です。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- damp cloth(湿った布)
- damp weather(じめじめした天気)
- damp basement(湿っぽい地下室)
- damp towel(湿ったタオル)
- damp air(湿った空気)
- remain damp(湿った状態のままでいる)
- damp environment(湿度の高い環境)
- slightly damp(わずかに湿っている)
- feel damp(触ると湿っている)
- damp clothes(少し湿った服)
また、派生語としては動詞の「to damp down」(火事や騒ぎを鎮める/勢いをそぐ)や、形容詞を動詞に変えた「dampen」(湿らせる、意気消沈させる)などがあります。
3. 語源とニュアンス
語源
「damp」は古英語の “damp” に起源があり(もしくは北欧系言語が源)、もともとは「霧」「蒸気」「毒ガス」などを意味したとも言われています。そこから転じて「湿気がこもった」ニュアンスを持つようになりました。ニュアンス
「damp」は「wet」ほどしっかり濡れているわけではなく、「moist」よりもやや不快な湿り気を連想させることが多いです。雨上がりの服や部屋にこもる湿気など、少しじめじめして気持ちが悪いシーンで使われます。使用時の注意点
フォーマル・カジュアルともに使える言葉ですが、一般的には日常的なシーンでよく登場します。書き言葉でも口語でも、どちらでも使われますが、ビジネスや学術文脈よりは日常生活での使用が多いでしょう。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての役割
「名詞を修飾する形容詞」で、可算・不可算の区別はなく、物理的な静的性質(少し湿っている)を表すときによく使われます。動詞としての用法に触れる場合
「to damp (something) down」は他動詞として使われ、火事や騒ぎ、ムードなどを鎮める・和らげる意味を持ちます。ただし頻度は高くありません。例: “The room felt damp after the rain.”
(形容詞として「部屋が雨の後に少し湿っぽく感じられた」)
5. 実例と例文
日常会話での例文
“This towel is still damp. Can you hang it up outside?”
(「このタオルまだ湿ってるよ。外に干してくれる?」)“It rained last night, so my shoes are damp.”
(「昨夜雨が降ったせいで、靴がちょっと湿ってるんだ。」)“I hate waking up in a damp room.”
(「湿った部屋で目覚めるのは嫌だな。」)
ビジネスでの例文
“Please store these documents in a dry place, as damp conditions might damage them.”
(「これらの書類は乾燥した場所に保管してください。湿度の高い環境は痛めるかもしれません。」)“The company policy requires us to keep the warehouse free from damp.”
(「社の方針では、倉庫を湿らないように保つことが求められています。」)“We need to ensure that no dampness affects the quality of our products.”
(「湿気が製品の品質に影響しないようにしなくてはなりません。」)
学術的・専門的な文脈での例文
“Under damp laboratory conditions, the samples may degrade more quickly.”
(「研究室が湿っている環境下では、サンプルがより速く劣化する可能性があります。」)“The material displayed altered properties when stored in a damp environment.”
(「その素材は湿度の高い環境で保管されたとき、性質が変化することが示された。」)“We observed microbial growth facilitated by damp conditions.”
(「湿度の高い条件によって微生物の増殖が促進されることを観察しました。」)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- moist(しっとりした)
- 「damp」に比べてやや肯定的、料理やケーキの「しっとり感」などに使われる。
- 「damp」に比べてやや肯定的、料理やケーキの「しっとり感」などに使われる。
- humid(湿度が高い)
- 特に空気や天候の湿度を表すときに使われる。気候に関する表現が多い。
- 特に空気や天候の湿度を表すときに使われる。気候に関する表現が多い。
- wet(濡れている)
- 「damp」よりも水分が多い。「びしょ濡れ」ほどではないが、しっかりと湿っている状態。
- 「damp」よりも水分が多い。「びしょ濡れ」ほどではないが、しっかりと湿っている状態。
- clammy(冷たくて湿っぽい)
- 肌や手が冷えて湿った、ちょっと不快感のあるニュアンス。
- 肌や手が冷えて湿った、ちょっと不快感のあるニュアンス。
反意語
- dry(乾いた)
- 「湿っていない」という真逆の状態を表す。
- 「湿っていない」という真逆の状態を表す。
- 「damp」はやや不快感のある湿り気を持つニュアンスなので、「moist」よりもネガティブに感じる人が多いです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /dæmp/
- アメリカ英語: [dæmp](「ア」の音がやや広めに発音される)
- イギリス英語: [dæmp](大きな違いはありません)
- 強勢(アクセント): 1音節語なので、特にアクセントは意識されませんが、最初の音をはっきりと発音します。
よくある間違い: “dump” (/dʌmp/) と混同すると全く違う意味(「捨てる」「ゴミ捨て場」)になるので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “damp” と “dump” の混同が多い。スペルと母音の発音をしっかり区別すること。
- 同音異義語とまではいかないが似た発音: “damp” (/dæmp/) と “dampen” (/ˈdæm.pən/) を混同しないように。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、文中で「多少湿っている状態を表す形容詞」として選択肢に出てくる可能性があります。また、コロケーション問題(“damp cloth”など)で出題されることもあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “damp” は “dam + p” と覚えるとスペリングミスを防ぎやすいかもしれません。
- “dam”(ダム)も水に関係した感覚があるため、水のイメージを思い浮かべると「湿った」という意味がつながりやすいです。
- “dam”(ダム)も水に関係した感覚があるため、水のイメージを思い浮かべると「湿った」という意味がつながりやすいです。
- じめじめした不快な感じを思い起こす、雨上がりの空気感や乾ききっていない布など、ビジュアルイメージと結びつけると覚えやすいでしょう。
「damp」は少し湿っていて、しかも不快感があるときにぴったりの表現です。うっかり “dump” と書かないように気をつけて、梅雨の時期などの湿気のある景色と一緒にぜひ記憶に留めておいてください。

湿っぽい,湿気のある
復習用の問題
雨の中に外に置かれた後、服はまだ湿っていました。
The clothes were still damp after being left outside in the rain.
英和辞書

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