最終更新日 :2025/01/26

custom

名詞

〈U〉〈C〉(社会の) 習慣, 風習 / (個人の) 習慣 / 〈U〉(客の商人に対する)ひいき, 《集合的に》得意先 / 《複数形で》関税

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解説

名詞 “custom” の詳細解説


1. 基本情報と概要

英語: custom

日本語: 慣習、しきたり、(長く受け継がれてきた)習慣

これは、ある社会や地域、集団などで長い間行われてきた行動やルールを指す単語です。

「こうするのが当たり前だ」という雰囲気を持ち、一種のルールや伝統として機能します。


  • 品詞: 名詞 (countable/可算名詞)

  • 活用形: 名詞なので、原則として “custom” の単数形と “customs” の複数形があります。


    • 例: one custom (単数), many customs (複数)


  • 他の品詞になった例:


    • customary (形容詞) → 「慣習の、習慣的な」

    • customs (名詞・複数形で) → 「税関」や「関税」という別の意味もあるので要注意


  • CEFRレベル: B1(中級)

    「custom」は、さまざまな文化や社会ルールを説明する際などで使用頻度が高く、比較的日常会話でも見かけるため、中級レベルの単語といえます。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成: “custom” は明確な接頭語・接尾語を持たない単語です。

  • 語幹: “custom”


    • 古フランス語 “costume” → 「習慣、風習」

    • (詳細は後述する「3. 語源とニュアンス」を参照)


よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. local custom(地元の慣習)

  2. old custom(昔からの慣習)

  3. follow a custom(慣習に従う)

  4. break a custom(慣習を破る)

  5. social custom(社会的慣習)

  6. custom dictates that …(慣習によれば…)

  7. ancient customs(古くからの慣習)

  8. religious custom(宗教的慣習)

  9. deeply rooted custom(深く根付いた慣習)

  10. national custom(国全体での慣習)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • ラテン語の “consuetudo” (習慣) を起源とし、古フランス語 “costume” を経て中英語に伝わり “custom” となりました。


  • 歴史的な使用:


    • 長年にわたって、法律や社会規範を成立させる基盤として「慣習」という概念が活用されていたため、法的文脈やコミュニティのルールを指す語としても使われてきました。


  • ニュアンス・使用上の注意:


    • 伝統や文化を尊重する文脈で多用されます。ややフォーマル寄りにも聞こえますが、日常会話でもよく使われます。

    • 固定の習慣に対して「それを守るか破るか」というニュアンスが強調される場合があります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞としての用法:

    “a custom” / “the custom” / “some customs” など、様々な形で使われます。


    • 例: “It is a custom in Japan to remove your shoes at the door.” (日本では玄関で靴を脱ぐのが慣習だ)


  • イディオムや構文での使用例:


    • “It is (the) custom to do …”

    • 例: “It is custom to celebrate the New Year with family.”(家族と新年を祝うのが慣習だ)

    • “Custom dictates that…” は少しフォーマル・書き言葉のイメージがあります。



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “It’s a local custom to greet people with a bow here.”

    (ここではおじぎをして挨拶するのが地元の慣習だよ。)

  2. “Is it really a custom to tip the waiter in this country?”

    (この国では本当にウェイターにチップを渡す習慣があるの?)

  3. “We always wear traditional clothes during festivals—it’s our custom.”

    (祭りの時はいつも伝統衣装を着るんだ。私たちの慣習だよ。)

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Our company respects the customs of each branch’s local culture.”

    (当社は各支社の地域文化の慣習を尊重しています。)

  2. “Observing local customs is crucial when conducting business abroad.”

    (海外でビジネスを行うときは、現地の慣習を守ることが非常に重要です。)

  3. “Learning about customers’ customs can help improve client relationships.”

    (顧客の慣習を学ぶことで、取引先との関係が良くなる可能性があります。)

学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. “Anthropologists study the customs of various indigenous communities.”

    (人類学者は様々な先住民コミュニティの慣習を研究する。)

  2. “In many societies, customs shape the legal framework and social norms.”

    (多くの社会では、慣習が法的枠組みや社会規範を形作っている。)

  3. “The customary practices observed in this region date back centuries.”

    (この地域で見られる慣習的な行為は、数世紀前にさかのぼる。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. tradition(伝統)


      • 過去から受け継がれる要素が強く、儀式的・文化的繰り返しを指すことが多い。


    2. habit(個人的習慣)


      • 個人の反復的行動に焦点が置かれる。社会全体のルールというよりは個人レベルの習慣。


    3. practice(習慣的行為、慣行)


      • 個人・集団を問わず、実際に行われている事柄を広く指す。


    4. convention(慣行、しきたり)


      • 社会的・公式的な合意や取り決めのニュアンスが強い。



  • 反意語:


    1. innovation(革新)


      • 新しい考え方や方法、生まれたばかりの試みを指すため、「長く続いてきた習慣」とは対照的。


    2. change(変化)


      • 慣習を破る、または新しいものに変える行為を指すときに対立的に使われる。




7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記:


    • 米: /ˈkʌs.təm/

    • 英: /ˈkʌs.təm/ (基本的に同じ表記だが、英米で若干母音の響きが異なる場合もある)


  • アクセント:


    • 第一音節 “cus-” に強勢があります。


  • よくある発音の間違い:


    • “costume”(コスチューム)と混同して発音する人がいるので注意。

    • “customs” と “customer” を混同しないよう気をつけましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “custom” の “o” を “u” と書いてしまうなどの間違いに注意!(custum など)

  • 同音異義・類似語との混同:


    • customs(税関、関税)

    • customer(顧客)

    • costume(衣装)

      これらはスペリングのみならず発音も似ているため、文脈でしっかり区別をつける必要があります。


  • 試験での出題傾向:


    • TOEICや英検では「〜するのが慣習だ」という言い回しや、ビジネスシーンで “local customs” を尊重する話題などが頻出します。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “cus-” は “costume” や “customer” とつづりが似ているため、慣習(custom)と衣装(costume)、顧客(customer)の違いをイメージしながら覚えると良いです。

  • 「長く続いてきて、皆が当たり前に思っているもの」を指す、と頭に入れておくと意味を忘れにくくなります。

  • 語源の “cus(uet)udo / costum” が「習慣」を指すと意識すると、同じルーツの単語をまとめて覚えられます。


以上が、名詞 “custom” に関する詳しい解説です。文化的背景はもちろん、ビジネスや日常会話でもEncounter(遭遇)しやすい語なので、例文やコロケーションを参考に理解を深めてみてください。

意味のイメージ
custom
意味(1)

〈U〉〈C〉(社会の)習慣,風習,慣例

意味(2)

〈U〉〈C〉(個人の)習慣

意味(3)

〈U〉(客の商人に対する)ひいき,愛顧,引き立て《集合的に》得意先

意味(4)

《複数形で》関税;《the customs》税関

復習用の問題

〈U〉〈C〉(社会の) 習慣, 風習 / (個人の) 習慣 / 〈U〉(客の商人に対する)ひいき, 《集合的に》得意先 / 《複数形で》関税

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