prospectus
名詞 prospectus
の解説
1. 基本情報と概要
英語: prospectus
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): A formal document describing the details or features of a project, business, or academic course.
意味(日本語): 事業計画書やコース概要など、何らかのプロジェクトやプログラムの詳細を正式に説明する文書。
「prospectus」は、主にビジネスや学術関連の場面で使われるややフォーマルな語です。大学の入学案内だったり、投資家向けの事業説明資料だったり、とにかく「こういうことをします」と詳しく説明する文書を指すイメージで、公式かつ詳細な構成が求められます。
- 活用形: この単語は名詞ですので、複数形は “prospectuses” となります。
- 他の品詞: 動詞や形容詞としてはあまり使われません。形容詞 “prospective” (将来の、見込みのある) が関連語として存在します。
CEFRレベル: C1(上級)
内容が専門的かつフォーマルな文脈で使われるため、一般的な語彙よりは上級レベルと考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- pro-(接頭語): 「前へ」「先に」というニュアンスを持つ
- spect(語幹): 「見る、見渡す」の意味をもつ(”spectacle”, “inspect” などと同系)
- -us(ラテン語系の接尾語): 名詞を作る語尾
これらが合わさって「先を見渡すための文書」という意味合いが派生したと考えられます。
関連語や派生語
- prospective (形容詞): 見込みのある、将来の
- prospect (名詞 / 動詞): 見通し、見込み;探し求める
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “issue a prospectus” → (投資家向けに) 説明資料を発行する
- “draft a prospectus” → 募集要項を作成する
- “university prospectus” → 大学案内
- “investment prospectus” → 投資案件の説明資料
- “course prospectus” → コース概要
- “detailed prospectus” → 詳細な募集要項/事業計画書
- “legal prospectus” → 法的に準拠した説明資料
- “company prospectus” → 会社案内(事業計画)
- “financial prospectus” → 財務関連の募集説明書
- “shareholder prospectus” → 株主向け募集要項
3. 語源とニュアンス
語源
- 「prospectus」はラテン語で「先を見る、眺める」ことを表す “prōspectus” という単語に由来します。
- 歴史的には、17世紀ごろから「案内書」や「先に向けて示す文書」という意味合いで使われるようになりました。
ニュアンス
- ビジネスやアカデミックな場面で、公式な文書として使われる場合が多いです。
- 投資家への勧誘やコースの募集において、あらかじめ内容を詳しく説明したり、リスクや条件をまとめる目的があります。
- カジュアルに使うことは少なく、フォーマル・公式な印象を伴います。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「a prospectus」「two prospectuses」などと数えられます。
- 使用シーンとしては、企業が資料を作り「issue a prospectus」、あるいは「publish a prospectus」と動詞と一緒に用いられるのが一般的です。
- フォーマルな場面での契約書やビジネス文書の作成時に使われる表現です。
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文
“I looked at the university prospectus to see what courses they offer.”
(大学のコース案内を見て、どんなコースがあるか確認したよ。)“He shared the prospectus for his startup’s new product launch.”
(彼はスタートアップの新商品ローンチ用の説明資料を共有してくれた。)“She asked for a course prospectus before enrolling in the program.”
(彼女はプログラムに申し込む前にコース概要を求めました。)
5.2 ビジネスでの例文
“Our company will issue a prospectus next week to attract potential investors.”
(当社は来週、見込み投資家を惹きつけるために事業説明書を発行します。)“You need a thorough prospectus to explain the project’s risks and rewards.”
(プロジェクトのリスクとリターンを説明するには、徹底した事業計画書が必要です。)“The legal team reviewed the prospectus for any compliance issues.”
(法務チームが法的遵守事項を確認するために事業案内を精査しました。)
5.3 学術的な文脈での例文
“A prospectus is generally required when applying for research grants.”
(研究助成金に申請する際には通常、計画書の提出が求められます。)“The university prospectus outlines all the postgraduate programs.”
(大学案内ではすべての大学院プログラムが示されています。)“He submitted a short prospectus of his dissertation to the academic committee.”
(彼は学術委員会に論文の簡単な研究計画を提出しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- brochure (パンフレット)
- 一般の案内用パンフレット。よりシンプルな内容や宣伝目的の資料に使われがち。
- 一般の案内用パンフレット。よりシンプルな内容や宣伝目的の資料に使われがち。
- catalog (カタログ)
- 商品一覧やコース一覧をまとめたものに使われる。
- 商品一覧やコース一覧をまとめたものに使われる。
- proposal (提案書)
- 相手に何かを提案するための書面。prospectus より幅広い場面で使用。
- 相手に何かを提案するための書面。prospectus より幅広い場面で使用。
- outline (概要)
- 全体の素描や概要。prospectus より簡易的な内容にも使える。
- 全体の素描や概要。prospectus より簡易的な内容にも使える。
反意語(Antonyms)
- “concealment” (隠蔽)
prospectus が「公開・説明」の文書であるのに対し、concealment は「隠すこと」で正反対の概念。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /prəˈspɛktəs/
- アメリカ英語: [pruh-SPEK-tuhs]
- イギリス英語: [pruh-SPEK-təs]
- アクセントは “-spec-” の部分に置かれます(「プラスペクタス」のようなイメージ)。
- よくある間違いとして、語末の “-us” を強く発音しすぎたり、“pro-” を「プロー」と引き伸ばしたりする場合がありますが、短く「プラ」に近い発音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: 「prospectus」を「prospect*u*s」と打つ際に、“u” や “e” の位置を間違えやすい。
- 同音異義語との混同: ほぼありませんが、「prospect (見込み)」と混同してしまい、文脈を誤解するケースがあります。
- 試験対策: ビジネス英語や学術英語で出題される可能性が高い単語です。TOEIC・英検では比較的上級レベルでの用例で出題されることがあります。文脈としては投資・会社設立・大学入学などの場面で目にする機会が多いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ連想: “prospect” = 先を見通す → その “様子” を文書にまとめたもの → “prospectus”。
- スペリングのポイント: “pro” + “spect” + “us” をそれぞれ区切って覚えるとミスを減らせます。
- 勉強テクニック: 大学の「入学案内」や「研究計画書」をイメージしておくと覚えやすいでしょう。
以上が “prospectus” の詳細解説です。事業やコースの概要を示す公式の文書として、幅広くビジネスや学術の場面で使われます。ぜひ参考にしてみてください。
(会社の)設立趣意書;(事業・学校などの)内容説明書;内容見本