最終更新日:2025/11/26

《...と》 を和解させる《with ...》 / 《受動態で》《…に》(人・自分) を甘んじさせる《to ...》 / (不一致・粉争など)を解決する,を調停する / 《...と》 ...を調和させる, を一致させる 《with ...》

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

reconcile

動詞

《...と》 を和解させる《with ...》 / 《受動態で》《…に》(人・自分) を甘んじさせる《to ...》 / (不一致・粉争など)を解決する,を調停する / 《...と》 ...を調和させる, を一致させる 《with ...》

このボタンはなに?

彼らは意見の相違を和解させ、再び友達になることができました。

このボタンはなに?
解説

以下では、動詞 “reconcile” について、学習者の方にもわかりやすいように詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: reconcile

品詞: 動詞 (verb)

意味(英語): to make people or things friendly again or to make two different ideas become compatible

意味(日本語): 「和解させる」「調和させる」「一致させる」といった意味です。人や組織の争いを仲直りさせたり、対立する意見や状況をまとめたりするときに使う動詞です。フォーマルな響きもあるので、ビジネスや公式の文書でもよく使われます。


  • 活用形


    • 現在形: reconcile

    • 過去形: reconciled

    • 過去分詞形: reconciled

    • 現在分詞形: reconciling


  • 他の品詞形


    • 名詞形: reconciliation (和解、調停)

    • 形容詞形: reconcilable (調和できる、両立できる)


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)〜C1(上級)


    • B2(中上級): 日常会話以上のレベルで、文章を書くときやスピーチなどで使う単語

    • C1(上級): 学術的・ビジネス的な文脈でも臨機応変に使いこなせるレベル



2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語など


    • 「re-」: 「再び」や「元の状態へ戻す」を示す接頭語。


  • 語幹


    • 「concil(-cil)」: ラテン語由来で意味は “together” や “bring together” といったニュアンスを含みます。


  • 関連する派生語・類縁語


    • reconciliation (名詞): 和解、調停

    • reconcilable (形容詞): 調和できる、両立できる


  • よく使われるコロケーション(共起表現) 10選


    1. reconcile differences(相違点を調整する)

    2. reconcile conflicts(対立を和解させる)

    3. reconcile accounts(会計を照合する)

    4. reconcile with reality(現実と折り合いをつける)

    5. reconcile with someone(誰々と和解する)

    6. be hard to reconcile(両立させるのが難しい)

    7. attempt to reconcile(和解を試みる)

    8. reconcile oneself to fate(運命を受け入れる/あきらめる)

    9. officially reconcile(公式に和解する)

    10. reconcile seemingly contradictory ideas(一見矛盾する考えを調和させる)



3. 語源とニュアンス


  • 語源


    • ラテン語 “reconciliare” (re- 「再び」+ conciliare 「集める、仲立ちをする」)が由来です。もともと「再び一緒にする」「親しくする」という意味合いを持ち、そこから「対立を調整し、和解する」という現代の意味が生まれました。


  • ニュアンス


    • 「和解する」「折り合いをつける」といった、争いを収めて良好な関係や状態に戻すニュアンス。

    • 文章やスピーチの中で使うと、ややフォーマルで落ち着いた印象を与えます。

    • 口語でも使えますが、「make up」や「settle differences」のほうがカジュアルに聞こえます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法ポイント:


    • 他動詞 (transitive verb) の場合が多く、「reconcile A with B」の形で「A と B を調和させる」「A と B を和解させる」という文が一般的です。

    • 場合によっては再帰的に「reconcile oneself to ~」の形で「~を受け入れる」「~に甘んじる」という意味でも用いられます。


  • 一般的な構文例:


    1. reconcile A with B(A と B を和解させる/両立させる)

    2. reconcile oneself to something(何かを受け入れる、あきらめる)


  • フォーマル/カジュアル


    • フォーマル: 公的な文書や会議の場面で「to reconcile parties involved in a dispute...」など。

    • カジュアル: 「He tried to reconcile with his friend after their fight.」など、ややかしこまった響きはあるが、口語でも使用可能。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I want to reconcile with my sister after our argument.”

    (口論の後、妹と仲直りしたいんだ。)


  2. “They finally reconciled after not speaking for months.”

    (彼らは数か月間話さなかったが、ついに和解した。)


  3. “Sometimes it’s hard to reconcile personal goals with family expectations.”

    (ときには自分の目標と家族の期待を両立させるのが難しい。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to reconcile the budget discrepancies before the meeting.”

    (会議の前に予算の不一致を調整する必要があります。)


  2. “The two departments worked together to reconcile their conflicting schedules.”

    (2つの部署はそれぞれの相反するスケジュールを調整するために協力しました。)


  3. “Our company aims to reconcile profit with social responsibility.”

    (当社は利益と社会的責任を両立させることを目指しています。)


(3) 学術的・フォーマルな文脈


  1. “Her research attempts to reconcile these different theoretical perspectives.”

    (彼女の研究は、これらの異なる理論的視点を統合しようとしている。)


  2. “It is challenging to reconcile historical records with archeological findings.”

    (歴史的記録と考古学的発見を一致させるのは難しい。)


  3. “The treatise discusses how to reconcile religious doctrine with modern science.”

    (その論文では、宗教的教義と現代科学をいかに調和させるかについて議論している。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. make peace with~(~と和解する)

    2. settle differences(意見の不一致を解消する)

    3. harmonize(調和させる)

    4. resolve(解決する)

    5. mend fences(関係を修復する)


これらは「争いを収める」または「調和をもたらす」という類似した意味を持ちますが、一般に “reconcile” はよりフォーマルで、「対立・矛盾を解消する」というニュアンスが強いです。


  • 反意語 (Antonyms)


    1. conflict(衝突・対立)

    2. upset(乱す、不和にする)

    3. separate(分離させる、別々にする)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • アメリカ英語: /ˈrɛkənsaɪl/

    • イギリス英語: /ˈrekənsaɪl/


  • アクセントの位置


    • 「ré・con・cile」のように、第一音節 “rec-” に強勢がきます。


  • よくある発音の間違い


    • “re” の部分を /riː/ と伸ばしすぎたり、 “concile” を /kənˈsiːl/ と発音してしまうこと。

    • アクセントがずれないように注意しましょう(“rec” の部分をしっかり強調)。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス


    • “reconcile” は「re-」で始まり、語尾は “-cile” となります。 “-sile” や “-sele” と間違えないように気をつけること。


  • 同音・近い綴りとの混同


    • “reconciled” (過去形・過去分詞形) と “reconciling” (現在分詞形) のスペルの違いに注意。

    • 同じ “re-” で始まる単語 “recognize” や “recommend” と混同しやすいことも。


  • TOEIC・英検などでの出題傾向


    • ビジネス関連の長文読解で「対立を解消する」「一致させる」といった文脈で出題されることが多い。

    • 英検などでも“reconcile differences”という表現が使われることがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方のイメージ


    • “re-” は「再び」、 “con-” は「一緒に」、 “-cile” は「集める」というイメージ。

    • 「ばらばらになっているものをもう一度一緒にまとめる」→ 「和解させる」。


  • 記憶テクニック


    • 「re(もう一度)+ concile(一緒にする)」で「再び一緒にする」というニュアンスを思い浮かべる。

    • 自分の抱えているもの(意見や感情)を “reconcile” することで、頭の中も整理されるというストーリーで覚えるとイメージしやすい。



以上が動詞 “reconcile” の詳細な解説です。相手との関係を修復したり、意見の対立を上手に解決したりするシーンで使いやすい単語なので、ぜひ覚えてみてください。

意味のイメージ
reconcile
意味(1)

(…と)…‘を'和解させる《++with*+*》

意味(2)

《受動態で》(…に)〈人・自分〉‘を'甘んじさせる《+to+(do*ing*)》

意味(3)

〈不一致・粉争など〉‘を'解決する,調停する

意味(4)

(…と)…‘を'調和(一致)させる)《++with+

ビジネス英単語(BSL) / 英訳 / 4択問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★