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buffet
解説
【buffet】の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語の意味:
- (名詞) 食事形式としての「ビュッフェ」、または軽食やドリンクを提供するカウンター・台所家具を指す。
- (動詞) 「(風や波などが) 〜を繰り返し打つ」、(抽象的に) 困難や波乱に揉まれるという意味でも使われる。
日本語の意味:
- (名詞) 「ビュッフェ形式の食事」「立食式の食事」「バイキング形式の食事」を指します。自分で好きなものを好きなだけ取って食べられるスタイルです。「列車のビュッフェ(食堂車)」を意味することもあります。
「みんなでわいわい好きな料理を取って食べる、気軽で自由な食事スタイルを表す単語です。」 - (動詞) 「(波・風などが) 打ちつける」「打撃を与える」という意味でも使われます。転じて「打ちのめされる」「あちらこちらに振り回される」というニュアンスでも使われます。
品詞と活用形
名詞 (buffet)
- 単数: a buffet
- 複数: buffets
- 単数: a buffet
動詞 (to buffet)
- 原形: buffet
- 三人称単数現在: buffets
- 現在進行形: buffeting
- 過去形/過去分詞形: buffeted
- 原形: buffet
他の品詞になった例
- 「buffeted (形容詞的用法)」: “The buffeted ship”「(波風に) 揺さぶられた船」のように形容詞的に用いられることがあります。
CEFRレベルの目安
- B1(中級)
・日常会話で出会う機会がある。
・特に名詞の「ビュッフェ」の用例は旅行やレストランでよく出てくる。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- buffet はフランス語由来で、主に「食卓・食器棚」を意味していた名詞が英語に取り入れられました。動詞としても「打ち付ける」という別の起源(中英語などからの影響)が存在します。明確な接頭語・接尾語に基づく分解はありません。
派生語や類縁語
- buffet car: 列車内のビュッフェ(軽食を提供する車両)
- buffeted: 動詞の過去形・過去分詞形、または形容詞的用法
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10個)
- buffet meal (ビュッフェ形式の食事)
- buffet breakfast (ビュッフェ式の朝食)
- buffet lunch (ビュッフェ式の昼食)
- buffet car (列車のビュッフェ車両)
- buffet restaurant (ビュッフェ形式のレストラン)
- all-you-can-eat buffet (食べ放題のビュッフェ)
- buffet service (ビュッフェ方式のサービス)
- to be buffeted by the wind (風にあおられる)
- buffet table (ビュッフェ用に料理を並べたテーブル)
- to buffet someone with questions (質問攻めにする)
3. 語源とニュアンス
語源
- フランス語の “buffet” (食器棚・サイドボード) から転じて、そこに料理が並べられる様式=「ビュッフェ形式」として英語に入ってきました。
- 動詞の「buffet」は中英語の “buffeten” (叩く・一撃を加える) に由来し、強い力で何度も打ちつけるイメージを持ちます。
- フランス語の “buffet” (食器棚・サイドボード) から転じて、そこに料理が並べられる様式=「ビュッフェ形式」として英語に入ってきました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 名詞用法「ビュッフェ」はカジュアルからフォーマルまで広く使われます。
- 動詞用法はやや文語的・フォーマルなニュアンスがあり、主に自然現象(風・波など)に「揺さぶられる」状況を表すときによく使われます。口語ではあまり聞かれないかもしれません。
- 名詞用法「ビュッフェ」はカジュアルからフォーマルまで広く使われます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞 (countable)
- 「a buffet」「the buffet」のように可算名詞として扱います。
- レストランのビュッフェや食堂車のビュッフェなど具体的に一つの形態を指すときに使うことが多いです。
- 「a buffet」「the buffet」のように可算名詞として扱います。
動詞 (他動詞としても自動詞的にも使われることがある)
- 例) “Waves buffeted the boat.” (波がボートに打ちつけた) → 他動詞用法
- 例) “The boat was buffeting in the storm.” (そのボートは嵐の中でもまれていた) → 自動詞的ニュアンス
- 例) “Waves buffeted the boat.” (波がボートに打ちつけた) → 他動詞用法
一般的な構文・イディオム
- “be buffeted by…”: 「〜によって翻弄される」「〜にあおられる」
例) “The company was buffeted by economic downturns.” - “buffet-style dining”: 「ビュッフェ形式の食事」
- “be buffeted by…”: 「〜によって翻弄される」「〜にあおられる」
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “We went to a buffet for dinner last night.”
(昨日の夕食はビュッフェに行ったんだ。) - “Do you prefer a buffet or a sit-down meal?”
(ビュッフェとコース料理ならどっちが好き?) - “There’s a great seafood buffet by the beach.”
(海辺にすごくいいシーフードのビュッフェがあるよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “We arranged a buffet lunch for the conference attendees.”
(会議の参加者向けにビュッフェランチを用意しました。) - “The VIP lounge offers a buffet of snacks and drinks.”
(VIPラウンジではスナックやドリンクのビュッフェが提供されています。) - “Our office party will feature a casual buffet-style reception.”
(私たちのオフィスパーティーはカジュアルなビュッフェ形式のレセプションを予定しています。)
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
- “The cultural event included a buffet showcasing traditional dishes.”
(その文化的イベントでは、伝統料理を紹介するビュッフェが設けられていました。) - “Coastal towns are often buffeted by strong winds during the monsoon season.”
(沿岸の町は、モンスーンの時期にはしばしば強風にあおられます。) - “Historical records show that the castle was buffeted by storms for centuries.”
(歴史資料によると、その城は何世紀にもわたり嵐に打ちつけられてきたことがわかります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (名詞の意味で)
- “banquet” (宴会・正餐) … フォーマルな会食を指す。ビュッフェほど「セルフサービス」のイメージはない。
- “smorgasbord” (スモーガスボード) … スウェーデン発祥で、いろいろな料理が並んでいて好きなものを取るスタイル。英語圏でも「多様な選択肢」の比喩にも使われる。
- “buffet” は「セルフサービスの食事形式」を強調するので、よりカジュアルまたは一般的。
- “banquet” (宴会・正餐) … フォーマルな会食を指す。ビュッフェほど「セルフサービス」のイメージはない。
類義語 (動詞の意味で)
- “to batter” (叩きのめす) … 連続的に強く打つニュアンス。
- “to pound” (どんどん叩く) … 重く繰り返す打撃をイメージ。
- “to batter” (叩きのめす) … 連続的に強く打つニュアンス。
反意語
- 食事形式における明確な「反意語」はありませんが、強いて言うなら
“à la carte” (アラカルト) … 個別に注文する形式の食事。
- 食事形式における明確な「反意語」はありませんが、強いて言うなら
7. 発音とアクセントの特徴
名詞 “buffet”
- IPA(アメリカ英語): /bəˈfeɪ/ または /ˈbʌfeɪ/
- IPA(イギリス英語): /ˈbʊfeɪ/ または /bʊˈfeɪ/
- アクセントは後ろの “-fet” 部分に強調がくる場合が多いです (例: buh-FAY)。
- IPA(アメリカ英語): /bəˈfeɪ/ または /ˈbʌfeɪ/
動詞 “to buffet”
- IPA(アメリカ英語): /ˈbʌfɪt/
- アクセントは前にきます (BUH-fit)。
- 名詞と動詞でアクセントが異なるので注意が必要です。
- IPA(アメリカ英語): /ˈbʌfɪt/
よくある発音ミス
- 名詞の「ビュッフェ」を動詞の発音 (BUFF-it) で読んでしまう。
- 特に日本人学習者はフランス語っぽい発音を意識しすぎたり、英語風にしすぎたりして混乱することがあるため、“buh-FAY (名詞)” と覚えると良いです。
- 名詞の「ビュッフェ」を動詞の発音 (BUFF-it) で読んでしまう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “bufet” や “buffett” など、fやtの数を間違えやすい。
- 正しくは「buffet (fが2つ・tが1つ)」。
- “bufet” や “buffett” など、fやtの数を間違えやすい。
- 同音異義語との混同
- 実質的に “buffet” は名詞/動詞の意味違いで発音が違うものの、綴りは同じなので注意。
- 実質的に “buffet” は名詞/動詞の意味違いで発音が違うものの、綴りは同じなので注意。
- TOEICや英検など試験対策
- レストラン関連の語彙や、自然現象に関するリーディング問題で出題される可能性あり。
- 動詞の用法はややマイナーですが、上級問題で句動詞や表現問題として出される場合もあります。
- レストラン関連の語彙や、自然現象に関するリーディング問題で出題される可能性あり。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 名詞の「buffet」は「buh-FAY」、「ビュッフェの料理台」を思い浮かべる
- 「好きなものを取れる自由なスタイル」というイメージと紐付けをすると記憶に残りやすいです。
- 「好きなものを取れる自由なスタイル」というイメージと紐付けをすると記憶に残りやすいです。
- 動詞の「to buffet」は「BUFF-it」、何度も打たれる強い衝撃のイメージ
- 「バフッ (buff) と風や波がぶつかる!」と思い浮かべると覚えやすいでしょう。
- 「バフッ (buff) と風や波がぶつかる!」と思い浮かべると覚えやすいでしょう。
- 勉強テクニック
- 短い口頭練習をして、名詞と動詞の発音を交互に言ってみる (buh-FAY / BUFF-it)。
- スペリングでは
f
の数とt
の数を意識して書き取り練習すると定着します。
- 短い口頭練習をして、名詞と動詞の発音を交互に言ってみる (buh-FAY / BUFF-it)。
以上が「buffet」の詳細解説です。名詞としての「ビュッフェ形式の食事」が日常的で、動詞としては「打ちのめす・翻弄する」が少し文語的な用法になります。ぜひ発音の違いとともにマスターしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《米》食器だな
意味(2)
ビュッフェ(列車内や駅内のカウンター式の軽食堂)
意味(3)
立食(正式に食卓につかずセルフサービスする食事)
意味(4)
(パーティー・園遊会などで料理・飲物を置いた)立食台,模擬店