最終更新日:2025/12/02

slip

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元となった辞書の項目

slip

名詞

〈C〉(木・紙の細長い) 小片, 伝票 / (継ぎ木・さし木来の) 切り枝 / 《a ( ) of …》きゃしゃ《な…》

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解説

1. 基本情報と概要

単語: slip

品詞: 名詞(可算名詞・不可算名詞で使われることがある)

主な意味(英語 / 日本語)


  1. (英) a small piece of paper or a small document / (日) 小さな紙片や書類


    • 例えば “a slip of paper” のように、小さな紙切れやメモ用紙を指します。日常的な場面で使われるシンプルな語です。


  2. (英) a small mistake or error / (日) 小さなミスや間違い


    • 「うっかりミス」「不注意からの誤り」を表すときに使います。


  3. (英) a fall or slide caused by losing one’s footing / (日) 足を滑らせること、滑って倒れること


    • 「アイスの上で滑って転んでしまった」というような場面を表すときに使われます。


  4. (英) an undergarment worn by women under a dress / (日) ドレスなどの下に着る女性用の下着(スリップ)


    • アパレル用語としても使われます。


「slip」は複数の意味を持っており、「単に紙片・メモ」「小さなミス」「滑る行為」「(女性用)下着」など、多彩な場面で幅広く使われます。

CEFRレベルの目安としては B1(中級) あたりです。日常会話でもよく出てくる単語ですが、いくつも意味があるので使い分けに慣れるとさらに英語がスムーズになります。

活用形


  • 名詞なので基本的に変化はありませんが、複数形は slips となります。

品詞変化例


  • 動詞形:to slip (滑る、滑り込む、こっそり動く、うっかり間違える など)


    • 例: “I slipped on the ice.”(氷の上で滑った)


  • 形容詞形:slippery (滑りやすい)


    • 例: “The floor is slippery.”(床が滑りやすい)



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「slip」は、接頭語・接尾語がついていない非常に短い単語なので、派生語の形でも大きな変化はありません。

派生語や類縁語


  • slippery(形容詞: 滑りやすい)

  • slip-up(名詞: 失敗、間違い)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10選)


  1. a slip of paper / 紙切れ

  2. a slip of the tongue / 口を滑らせること(言い間違い)

  3. make a slip / ミスをする

  4. slip in time / 時間のずれや誤差

  5. deposit slip / 預金伝票

  6. pay slip / 給与明細

  7. credit card slip / クレジットカードの控え

  8. slip on the ice / 氷の上で滑る

  9. a Freudian slip / フロイト的な失言(深層心理が表れる言い間違い)

  10. slip into bed / ベッドに滑り込む(動詞的用法と混在表記ですが、関連表現として)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「slip」は、古英語や中世英語の段階から「滑る、スルっと動く」という意味を伴っており、ゲルマン系の言語で同じルーツを持つとされています。

  • 名詞としては「 slipping(滑る行為)」が短縮されてできたと考える説もあります。

ニュアンス


  • “a slip of paper” は日常的・カジュアルな言い回しで、小さい紙をサッと渡すようなイメージがあります。

  • “a slip-up” は口語的で、比較的カジュアルに「やっちゃったミス」を指すニュアンス。

  • フォーマル文書でも「deposit slip」や「pay slip」という言い方はよく出てきます。

使用時の注意点として、ひとつの単語で複数の意味を持つため、文脈によって意味を取り違えないようにしましょう。カジュアルな場面からフォーマルな手続き書類まで幅広く使えます。


4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント


  • 可算・不可算の両方で使われる場合がありますが、通常は具体的な「紙」や「ミス」のように「数えられるもの」として単数形・複数形を使います。


    • a slip, two slips, several slips など


  • ただし、「slip」として抽象的に「滑る行為」や「間違いの概念」を漠然と指す場合には不可算扱いされる例外的な用法もあります(あまり多くはありません)。

一般的な構文やイディオム


  • “give someone a slip of paper” = 誰かに紙切れを渡す

  • “it was just a slip” = ただのうっかりミスだった

  • “slip of the tongue” = 口を滑らせる

  • “Freudian slip” = フロイト的失言(無意識の本音が出てしまったような言い間違い)

フォーマル/カジュアルに関しては、文脈次第で使われる場面が変わります。ビジネス文書などでは “slip” が重要書類の一種(領収書、伝票など)として扱われる場合が多いです。


5. 実例と例文

A. 日常会話での例文(3つ)


  1. “Please hand me a slip of paper so I can write this down.”

    (メモを書きたいから小さい紙を一枚くれる?)

  2. “I took a bad slip on the wet floor today.”

    (今日は床が濡れていてひどく滑っちゃったんだ。)

  3. “Sorry, that was just a slip of the tongue.”

    (ごめん、今のはただの言い間違いだったんだ。)

B. ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Could you attach the deposit slip to the sales report?”

    (売上報告書に預金伝票を添付してもらえますか?)

  2. “Please make sure to keep your pay slip for your records.”

    (給与明細は記録に残しておいてください。)

  3. “We had a minor slip in our calculations. Let’s correct the figures.”

    (計算にちょっとしたミスがありました。数値を修正しましょう。)

C. 学術的・フォーマルな文脈での例文(3つ)


  1. “Any slip in the experimental procedure can compromise the result.”

    (実験手順でわずかなミスがあっても、結果に影響が出る可能性があります。)

  2. “He included a reference slip with each journal article.”

    (彼は雑誌論文ごとに参考文献のメモ用紙を添付した。)

  3. “The concept of a Freudian slip illustrates how unconscious thoughts may appear in speech.”

    (フロイト的失言という概念は、無意識の考えが会話に現れることを示しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. small paper note / 小さなメモ用紙


    • “slip of paper” が “small piece of paper” とほぼ同じ意味。ニュアンスの違いはあまりない。


  2. blunder / 重大なミス


    • “slip” は小さなミスを意味することが多いが “blunder” はより大きな・重大なミスを指す。


  3. oversight / 見落とし


    • “slip” と似たように「うっかりミス」のニュアンスがある。


反意語(Antonyms)


  • precision / 正確さ

  • perfection / 完璧さ


    • 「ミス」の意味の “slip” と対照的にミスのない状態を表す単語。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /slɪp/

  • イギリス英語: /slɪp/

どちらも同じ発音記号で、アクセントは一音節なので特に強勢位置の違いはありません。

よくある間違いとして “sリップ” のように “slɪ” を長音で発音してしまうケースがありますが、実際は短い「スリップ」です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “ship” と書いてしまうなど、似た綴りに注意。

  2. スリッパ (slipper) との混同: “slipper” は履物、「slip」は動詞・名詞。

  3. 意味の取り違え: “slip” は「紙」「ミス」「滑る行為」「下着」と複数の意味を持つため、文脈に合わせて正しく理解する必要がある。

  4. 試験対策のポイント: TOEICや英検などで “a slip of paper” や “slip up” のイディオムが出題されることがあるので、注意して覚えておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 音から覚える: “Slip” は “スリップ” と短く言うと「滑る」イメージが頭に残りやすいです。

  • ビジュアル化: うっかり転んでしまう場面を想像すると「滑る」という動詞のイメージと結びつき、その延長で “a slip (転ぶことの名詞形)”、さらに紙についたタイトル “slip” も思い出しやすくなります。

  • おまけの覚え方: 小さな紙切れが「するり」と手渡される感じをイメージすると “slip (するりと渡す感じ)” という発想で記憶に残るかもしれません。


以上が名詞「slip」の詳細解説です。小さくて短い単語ですが、いくつもの意味と使い方があり、日常会話からビジネスまで幅広く活躍します。ぜひいろいろな文脈で使ってみてください!

意味のイメージ
slip
意味(1)

(木・紙の細長い)小片;伝票

意味(2)

(継ぎ木・さし木来の)切り枝・《a ( ) of…で形容詞的に》《まれ》きゃしゃ(な…)

基礎英単語(NGSL) / 和訳 / 4択問題

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