元となった辞書の項目
rock
解説
1. 基本情報と概要
英語: rock
日本語: 岩、石(多くの場合は大きめの石を指す)/ロック音楽(音楽のジャンルを指す場合もあります)
品詞: 名詞 (countable [可算], または音楽ジャンルとしてのuncountable [不可算] で使われることもあります)
意味のやさしい説明
- 「rock」は「岩」や「石」を指して、物理的な固いかたまりを表すときに使います。少し大きめの石や岩のイメージです。
→ 「岩がある」「石が落ちてきた」といった場面で使います。 - また、音楽のジャンルとして「ロック音楽(ロック)」を指すときにもよく使われます。
→ 「ロックを聴く」「ロックバンド」といった文脈で登場します。
活用形(可算・不可算)
- 単数形: rock
- 複数形: rocks(「岩・石が複数ある」場合など)
- 不可算: rock(特に「ロック音楽」を指すときは不可算名詞として扱うことが多い)
他の品詞形
- 動詞: to rock(揺らす、揺れる)
例: She rocked the cradle.(彼女は揺りかごを揺らした) - 形容詞: rocky (岩の多い、岩だらけの)
例: a rocky mountain (岩だらけの山)
CEFRレベルの目安
- A2 (初級): 「rock」として「石・岩」としての基本的な名詞は初級レベルで登場しやすい単語です。
- B1 (中級): ロック音楽や比喩表現(rock-bottomなど)としての使い方はもう少し中級以上で学ぶことが多いです。
2. 語構成と詳細な意味
「rock」という単語には特別な接頭語・接尾語はありません。語幹は“rock”です。
派生語や類縁語
- rocky (形容詞)
- rocker (名詞:ロッカー、揺りいす、あるいはロック音楽をやる人)
- rockiness (名詞:岩だらけ、あるいは困難などを比喩的に表すことも)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- rocky road → (岩の多い道、比喩的に「困難な道のり」)
- rock bottom → (最低点、どん底)
- rock formation → (岩の形成、岩石層)
- throw a rock → (石を投げる)
- on the rocks → (氷入りで(お酒の飲み方)、または「暗礁に乗り上げて」)
- rock music → (ロック音楽)
- rock sample → (岩石の標本)
- solid as a rock → (とても頑丈・ゆるぎない)
- gather rocks → (石を集める)
- rock surface → (岩の表面)
3. 語源とニュアンス
語源
- 中世ラテン語の「rocca」や古フランス語の「roche」から来ているとされます。
- 古い時代から「岩・石」の意味で使われてきました。
使用時のニュアンスや注意点
- 物理的な石・岩を指すとき:「a rock on the ground(地面にある岩)」。少しカジュアルでもフォーマルでも使えます。
- 音楽(ロック)の意味で使う場合:「I love rock.(ロックが好きです)」のようにカジュアルな文脈が多いです。
- 「rock-bottom(どん底)」など比喩的表現にも多用されます。
- 口語・文章どちらでも使うが、ロック音楽についてはカジュアルな会話に登場しやすいです。
4. 文法的な特徴と構文
名詞
- 可算名詞: 石(形あるもの)としての「rock」を「a rock」「rocks」と使う。
- 不可算名詞: 音楽ジャンルとしての「rock」を「rock music」として扱う場合は原則不可算。冠詞はつけない。
- 可算名詞: 石(形あるもの)としての「rock」を「a rock」「rocks」と使う。
イディオムや構文例
- hit rock bottom → どん底に落ちる
- between a rock and a hard place → 進退きわまる、どちらに転んでも厳しい状況
- hit rock bottom → どん底に落ちる
フォーマル/カジュアル
- 石や岩を単純に指す場合は、フォーマル・カジュアルを問わず幅広く使用可能です。
- 音楽としての「rock」は口語的な会話で頻出。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I found a cool rock at the beach.”
ビーチでかっこいい石を見つけたよ。 - “Be careful not to trip on that rock.”
その石につまずかないように気をつけてね。 - “Do you like rock, or are you more into pop?”
ロックは好き?それともポップのほうが好き?
(2) ビジネスシーンでの例文
- “We need a solid foundation; it should be built on rock, not sand.”
確かな基盤が必要だ。砂ではなく岩の上に築かれるべきだ。 - “His determination is rock-solid, so I trust his leadership.”
彼の決意は揺るぎない(岩のように堅い)ので、彼のリーダーシップを信頼している。 - “We plan to sponsor a local rock festival for brand exposure.”
ブランド認知のために地元のロックフェスをスポンサーする予定です。
(3) 学術的文脈での例文
- “The geologist collected various rock samples from the mountain.”
その地質学者は山からさまざまな岩石標本を採取した。 - “We need to analyze the sedimentary layers within this rock formation.”
この岩層内の堆積層を分析する必要があります。 - “Rock strata provide valuable insights into Earth’s history.”
岩層は地球の歴史に関する貴重な知見を提供してくれます。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- stone (ストーン)
- 「small stone(小さな石)」など、rockよりも少し小さめのイメージ。
- 「small stone(小さな石)」など、rockよりも少し小さめのイメージ。
- boulder (ボウルダー)
- 大きな石や巨石を指す。
- 大きな石や巨石を指す。
- pebble (ペブル)
- 小石のこと。
- 小石のこと。
- gravel (グラベル)
- 砂利。複数の小石が集まった様子。
反意語
- 特に「固いもの」の反対として「softness」(柔らかさ)などが挙げられますが、「rock」の直接的な反意語はあまりありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- イギリス英語 (BrE): /rɒk/ (「ロ」に近い短い母音)
- アメリカ英語 (AmE): /rɑːk/ (「ラーク」に近い音、日本語の「ア」に近い母音でやや長め)
- イギリス英語 (BrE): /rɒk/ (「ロ」に近い短い母音)
- アクセント: 1音節なので単語全体が強勢になります。
- よくある間違い: /l/ と /r/ を混同してしまい、“lock” (ロック、カギ) と混同する場合があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 綴り: 「rock」と「rook」(チェスの駒「ルーク」)を混同しないようにしましょう。
- 同音異義語: アメリカ英語では「rock」と「rack」の母音が似ていると感じる学習者もいますが、母音が異なります。
- 試験対策: TOEICでは「rock music」というフレーズ、比喩的に「rock-solid plan(揺るぎない計画)」などが出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ連想: 「Rock = ガチガチに固い石」。これをイメージすれば、「揺るぎない」という比喩は「rock」から自然に連想できます。
- 音楽ジャンルの覚え方: 「岩(rock)はどっしりして力強い」→「ロック音楽も力強いサウンド」という関連で覚えやすくなります。
- スペリングのコツ: “r + o + c + k” と順番どおりに発音を意識して書くと、ほかの似た綴りと混同しにくいです。
以上が名詞「rock」の詳細な解説です。学習や実践でぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉岩片;《米話》石,小石
意味(2)
〈C〉岩のように強固(堅固)なもの,しっかりして頼りになるもの
意味(3)
〈U〉〈C〉岩,岩石;岩壁;《しばしば複数形で》岩礁