data

以下では、英単語 data を詳しく解説していきます。

1. 基本情報と概要

意味（英語・日本語）

• data: 「データ」
  
  「情報や事実、数値などをまとめたもの」という意味です。たとえば実験結果や調査の結果をまとめたものを指します。「こういった情報を扱う時の総称」です。

品詞

• 名詞 (noun)

活用形

• 単数形: 「datum」（かなり形式的・学術的に使われることがありますが、日常ではあまり使われません）
  


• 複数形: 「data」
  
  ※現代英語では「data」を単数扱いすることも一般的です。

他の品詞

• もともとは、「datum（元となる事実・情報）」の複数形が「data」ですが、動詞や形容詞としての変化はありません。

難易度（CEFR レベル目安）

• B2（中上級）
  
  → 専門的な文脈や学術的なレポートなどで頻繁に使うため、中上級レベルとされています。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 「data」はラテン語の「datum（与えられたもの）」の複数形。
  
  
  
  • datum: 「与えられた事実（データの最小単位）」
    
  
  
  • data: 「複数の事実や情報の集合」というのが本来の成り立ち。
  
  

関連語・派生語

• database（データベース）
  


• dataset（データセット）
  


• data-driven（データ駆動型の～）
  

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. data analysis（データ分析）
   


2. data collection（データ収集）
   


3. data set（データセット）
   


4. data center（データセンター）
   


5. data breach（データ漏えい）
   


6. data mining（データマイニング）
   


7. data point（データの一点）
   


8. data security（データの安全、セキュリティ）
   


9. data privacy（データのプライバシー）
   


10. big data（ビッグデータ）

3. 語源とニュアンス

語源

• ラテン語 datum（与えられたもの）の複数形が data。
  


• 元来は「複数」を意味するため、「the data are ...」と複数動詞を用いるのが伝統的・正式な用法でした。

ニュアンス

• 近年では専門用語として “the data is …” のように不可算名詞（集合的名詞）として扱うケースが非常に多いです。
  


• 数的な情報やファクトの集合を指すため、理系分野やビジネスシーンで頻出します。

使用シーン

• 論文や分析レポートなどフォーマルな文書から、日常会話での「データではこう言われている」など、幅広く使われます。
  


• ただし、あまりカジュアルな状況で「Data says～」のように言うと堅苦しく聞こえることがあります（「The information says～」等に言い換える場合も）。

4. 文法的な特徴と構文

文法ポイント

• かつては複数形（data are）として扱われることが多かったが、現代英語では単数扱い（data is）も広く受容されています。
  


• 論文などフォーマルなスタイルで「data are」を使う場合もありますが、ビジネスや日常会話では単数扱いが一般的です。

専門的イディオム／構文例

• The data suggests that …（データによると～であることが示唆される）
  


• Base your decisions on data.（意思決定をデータに基づいて行え）

使用シーン

• フォーマル: 学術論文、ビジネス文書
  


• カジュアル: 日常会話で統計的な情報を言及するとき

5. 実例と例文

日常会話での例文

1. I need more data to back up my argument.
   
   （私の主張を裏付けるために、もっとデータが必要なんだ。）
   


2. Could you send me the data on last month’s sales?
   
   （先月の売上データを送ってくれる？）
   


3. According to the data, we spend too much on snacks.
   
   （データによると、私たちはお菓子にお金を使いすぎのようだね。）

ビジネスシーンでの例文

1. The data shows our user base has increased by 20% this quarter.
   
   （データによると、この四半期でユーザー数が20%増えています。）
   


2. We should collect real-time data to improve our marketing strategy.
   
   （マーケティング戦略を改善するために、リアルタイムのデータを収集するべきです。）
   


3. Make sure to back up all the data in the shared folder.
   
   （共有フォルダー内のデータはすべてバックアップをとってください。）

学術的な文脈での例文

1. The data are inconclusive and require further analysis.
   
   （そのデータはまだ結論を出せるものではなく、追加分析が必要だ。）
   


2. These data support the hypothesis that climate change is accelerating.
   
   （これらのデータは、気候変動が加速しているという仮説を裏付けている。）
   


3. The research team is collecting longitudinal data to study behavioral changes.
   
   （研究チームは、行動の変化を調べるために長期的なデータを収集している。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. information（情報）
   
   
   
   • 「data」とほぼ同義ですが、より一般的・広範な「情報」を指すことが多い。
     
   
   


2. statistics（統計）
   
   
   
   • 「数値情報」に特化したイメージが強い。
     
   
   


3. figures（数値）
   
   
   
   • 「数字、統計値」といった意味合いが強調される。
     
   
   

反意語

厳密な反意語はありません。以下は対比の例として：

• opinion（意見）
  
  
  
  • 「データ」とは違い、主観的な考えや感想を指す。
  
  

ニュアンスの違い

• data は主に「客観的な事実」。
  


• information は文脈によって主観的・客観的どちらにもなり得る。

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号（IPA）

• アメリカ英語: /ˈdeɪ.tə/ （デイタ）
  


• イギリス英語: /ˈdɑː.tə/（ダーた / ダータ）または /ˈdeɪ.tə/

アクセント

• data の第一音節 da（または day）に強勢が置かれます。

よくある発音の間違い

• /ˈdɑː.tə/ を聞き慣れないと /dətə/ のようにあいまいに発音してしまうことがあるので注意。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

1. 単数扱いか複数扱いかで迷う
   
   
   
   • 現在では単数扱い（data is）が多いですが、論文などでは複数扱いも残っています。試験では文脈を確認して用いましょう。
     
   
   


2. スペルミス
   
   
   
   • deta や date と間違えないよう注意。
     
   
   


3. 同音異義語との混同
   
   
   
   • datum の形もありますが、実際に会話で使う機会はほとんどありません。
     
   
   


4. 試験対策
   
   
   
   • TOEIC・英検などでは、文書読解におけるビジネス文書や科学系トピックで頻出します。文型や前置詞を伴う表現（e.g., “based on data”）にも注意しましょう。
   
   

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「date（日付）」ではなく「data（データ）」としっかり区別するため、“ta” が情報を「束ねる」イメージを持つと覚えやすいかもしれません。
  


• 「データ」というカタカナ表記が定着しているため、日本語と同じ感覚で使うと間違えにくいですが、文法上の単複には注意が必要です。
  


• 「datum」が “一点の事実” であり、それが集まって「data」というイメージをすると、集合名詞として扱いやすくなるでしょう。

以上が data の詳細な解説です。学術からビジネス、日常会話まで幅広く使われる単語なので、文脈に応じた単複の使い分けと正しい発音を意識して学習してください。