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adopt
解説
動詞「adopt」の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: adopt
品詞: 動詞 (verb)
活用形: adopt - adopted - adopting
意味(英語):
- To legally take another’s child and bring it up as one’s own child.
- To start to use or follow an idea, method, policy, etc.
意味(日本語):
- 他人の子どもを法的に引き取り、自分の子どもとして育てる。
- 新しい考え方や方法、方針などを取り入れて使い始める。
「adopt」は、主に「法律上・正式に子どもを養子として迎える」ときに使われるほか、「新しい考えや方法を採用する」というニュアンスでも使われます。
他の品詞・関連例:
- 名詞: adoption(養子縁組、採用)
- 形容詞: adoptive(養子関係の、採用の)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2: 日常会話から学術的内容まで広く対応できるレベル。やや専門性のある単語でも理解し、適切に使える。
2. 語構成と詳細な意味
- 「adopt」はラテン語の “adoptare” に由来し、
- 接頭語 “ad-” は「〜へ」を意味し、
- 語幹の “opt” は「選ぶ」という意味を持ちます。
→ もともとは「(子として)選んで迎え入れる」というニュアンスがあります。
- 接頭語 “ad-” は「〜へ」を意味し、
よく使われるコロケーション(関連表現10選)
- adopt a child / 子どもを養子にする
- adopt a policy / 方針を採用する
- adopt a resolution / 決議を採択する
- adopt a new approach / 新しいアプローチを取り入れる
- adopt an idea / アイデアを取り入れる
- adopt a standard / 基準を採用する
- adopt a pet / ペットを引き取る
- adopt a measure / 手段を講じる
- be adopted by the committee / 委員会によって採択される
- formally adopt / 公式に採用する
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語 “adoptare”(選んで迎える)
- “ad-”(〜へ)+ “optare”(選ぶ) → 「選んで自分のものにする」という含み
ニュアンス・注意点:
- 「養子にする」という正式な意味合いが強いですが、転じて「新しい考え・方法を取り入れる」という場面でも多用されます。
- フォーマルな文書・法律的な文脈でもよく登場しますが、日常会話でも「I decided to adopt a new routine.(新しい習慣を取り入れることにした)」のように使われます。
- 口語でも書き言葉でも、どちらでも使いやすい動詞です。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞 (transitive verb): 「なにを」採用する、「だれを/どの子を」養子にする、という目的語を取ります。
- 例: “I adopted a dog.” / “Our company adopted a new policy.”
- 使い方としては「adopt + 名詞」で「〜を採用する/〜を養子にする」となります。
- フォーマルからカジュアルまで幅広い文脈で使われるため、状況に応じた目的語の取り方に注意するとよいでしょう。
イディオム・構文例:
- adopt out: (子どもを)養子に出す
- adoptive parent: 養親
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文
- “We decided to adopt a puppy from the shelter.”
(私たちはシェルターから子犬を引き取ることに決めました。) - “I’m going to adopt a healthier lifestyle starting next month.”
(来月からもっと健康的なライフスタイルを取り入れるつもりです。) - “They adopted a new way of dividing household chores.”
(彼らは家事の分担方法を新しく採用しました。)
5.2 ビジネスでの例文
- “Our company plans to adopt a new policy to enhance data security.”
(当社はデータセキュリティを強化するために新しい方針を採用する予定です。) - “To stay competitive, we have adopted an innovative marketing strategy.”
(競争力を保つために、私たちは革新的なマーケティング戦略を採用しました。) - “Management is aiming to adopt a flexible work schedule to improve morale.”
(経営陣は士気を高めるためにフレキシブルな勤務体制を取り入れようとしています。)
5.3 学術的な文脈での例文
- “Many educational institutions are adopting a more interactive teaching model.”
(多くの教育機関が、よりインタラクティブな教授法を採り入れ始めています。) - “Researchers adopted a mixed-methods approach to gather both quantitative and qualitative data.”
(研究者たちは定量データと定性データの両方を収集するために、混合法アプローチを採用しました。) - “Given the results, we recommend policymakers adopt an evidence-based policy framework.”
(この結果を踏まえ、政策立案者に対しエビデンスに基づく政策枠組みを採用するよう提案します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
embrace(積極的に取り入れる)
- “We decided to embrace a new design concept.”(新しいデザインコンセプトを積極的に取り入れることにした。)
- 「adopt」は採用するという意味合いがやや広いのに対し、「embrace」はもっと積極的で歓迎する感じを伴います。
- “We decided to embrace a new design concept.”(新しいデザインコンセプトを積極的に取り入れることにした。)
take on(引き受ける、採用する)
- “She decided to take on new responsibilities.”(彼女は新しい責任を引き受けることにした。)
- 「take on」は「新たな責任や役割を引き受ける」という場面でも使います。
- “She decided to take on new responsibilities.”(彼女は新しい責任を引き受けることにした。)
accept(受け入れる)
- “After some discussion, the team accepted the proposal.”(議論の後、チームは提案を受け入れた。)
- 「adopt」と比べて、感覚としては「異論なく受け入れる」という意味が強い。
- “After some discussion, the team accepted the proposal.”(議論の後、チームは提案を受け入れた。)
foster(育てる、促進する)
- “We aim to foster creativity in our workplace.”(私たちは職場で創造性を育むことを目指している。)
- 「adopt」は正式に養子にする意味を伴うが、「foster」は里親として一時的に預かるなどの意味があり、ニュアンスが異なる。
- “We aim to foster creativity in our workplace.”(私たちは職場で創造性を育むことを目指している。)
implement(実行に移す、導入する)
- “The new software has been implemented across all departments.”(新しいソフトウェアが全部署に導入された。)
- 「adopt」は「採用する」を意味し、「implement」は採用した上で具体的に実行するニュアンス。
- “The new software has been implemented across all departments.”(新しいソフトウェアが全部署に導入された。)
反意語 (Antonyms)
- reject(拒絶する)
- abandon(放棄する)
- discard(捨てる、見捨てる)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- 米音: /əˈdɑːpt/
- 英音: /əˈdɒpt/
- 米音: /əˈdɑːpt/
- アクセント: 第2音節の “dopt” 部分に強勢が置かれる(/ə-DOPT/)。
- よくある間違いとして、「アダプト(adapt)」と混同しやすいので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “adopt” と “adapt” はつづりも音も似ているため混同注意。
- adopt = 「採用する、養子にする」
- adapt = 「適応させる、改造する」
- adopt = 「採用する、養子にする」
- TOEICや英検などでは、企業の新方針採用や技術導入に関する文脈で出題されることが多いです。
- “The company adopted a new strategy to increase sales.” のような問題で見かけます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ad + opt」で「選んで(opt)自分のものにする(ad-)」と覚えるとよいでしょう。
- 「a dogをopt(選ぶ)」→ “adopt” と絡めてイメージするのも一つの手です。
- 似たスペリングの “adapt” と区別するには、「adOpt → Optionを選ぶ → 養子や方法を選ぶ」と連想してみましょう。
以上が動詞「adopt」の詳細な解説です。ぜひ日常会話やビジネス、学術の文脈など幅広い場面で活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(法律によって)(…として)…'を'養子にする,家族(部族)の一員にする《+名+as+名》
意味(2)
(投票など正式な手順で)…'を'採択する,承諾する
意味(3)
〈考え・習慣など〉'を'取り入れる,採用する