最終更新日:2025/10/31
正解を見る

明示されていない / 特定されていない / 不特定の

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

unspecified

形容詞

明示されていない / 特定されていない / 不特定の

このボタンはなに?
このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: unspecified

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): not stated clearly or exactly; not defined or described in detail.

意味(日本語): はっきりと指定されていない、明確な説明がないという意味です。

「具体的に決まっていない、まだ確定していない状況で使われる形容詞です。ビジネス文書や公的な場面で、何かが“まだ記載されていない”場合などによく用いられます。」

活用

形容詞のため、動詞のような時制にともなった活用はありません。比較級・最上級としては、非常にまれですが下記の形が理論上は作れます。


  • 比較級: more unspecified (ほぼ使われません)

  • 最上級: most unspecified (ほぼ使われません)

他の品詞形


  • 名詞形や動詞形は一般的にはありませんが、同根となる specify (動詞: 明示する) から派生して、過去分詞形である specified やその否定形として unspecified が存在します。

CEFRレベル目安


  • B2 (中上級): 日常でそこまで頻繁に使われるわけではありませんが、論文やビジネス文章など、ややフォーマルな場面で目にする可能性があるため、中上級レベルに相当すると考えられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭辞 (prefix): “un-” = 「否定」「~でない」

  • 語幹 (root): “specifi” (動詞形 “specify” (明示する))

  • 接尾辞 (suffix): “-ed” (過去分詞形を形容詞化している)

“un-” + “specified” = “unspecified” という形で、「特定されていない」「指定されていない」という意味になります。

関連語


  • to specify (動詞): 明示する、特定する

  • specified (形容詞 / 過去分詞): 特定された、指定された

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. unspecified reason(理由不明)

  2. for an unspecified period(不特定の期間のあいだ)

  3. at an unspecified time(はっきりした時間が決まっていない時に)

  4. remain unspecified(明示されずに残る)

  5. unspecified date(日付未定)

  6. unspecified location(場所未定)

  7. an unspecified amount(不明な量)

  8. due to an unspecified cause(原因不明のため)

  9. some unspecified details(いくつか未発表の詳細)

  10. the cause is unspecified(原因は特定されていない)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 接頭辞 “un-” は「否定」「反対」を表す古英語由来。

  • “specify” はラテン語の「species(種類)」などに由来し、「はっきりと言う・特定する」という意味を派生。

歴史的には、「特定する(specify)」ことがなされていない状態を示すために、否定の “un-” を付けて「指定されていない」という意味が生まれました。

ニュアンス・使用上の注意


  • フォーマル寄り: “unspecified” は公文書、レポート、契約書などフォーマルな文章でよく使われます。

  • 中立的でやや硬め: 感情的なニュアンスはほぼなく、事実を淡々と伝える言葉です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として名詞を修飾する場合に使用されます。

  • “unspecified” は可算名詞・不可算名詞の区別を問わず、名詞の前に置いて「まだ決まっていない」「不明の」という意味を付加します。

一般的な構文例


  • “There is an unspecified issue with the system.”

  • “They delayed the meeting for unspecified reasons.”

イディオムや言い回し


  • はっきりとしたイディオムは少ないですが、「for some (as yet) unspecified reason」=「まだ説明されていない理由で」という言い回しがよく使われます。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “They said the event was canceled for unspecified reasons, so I have no idea why.”

    (イベントは不明な理由で中止になったと言われたので、理由はわからないんだ。)


  2. “I heard there will be new rules, but the details are still unspecified.”

    (新しいルールができるとは聞いたけど、詳細はまだ明示されていないんだ。)


  3. “She left the party at an unspecified time last night.”

    (彼女は昨晩、いつの間にかパーティーからいなくなっていたよ。)


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “The customer has requested a refund for an unspecified amount.”

    (顧客は不明な金額の返金を要求しています。)


  2. “We need to address several unspecified issues before the product launch.”

    (製品の発売前に、まだ把握できていないいくつかの問題に対応する必要があります。)


  3. “An unspecified delay in shipping has affected the delivery schedule.”

    (配送上の未定の遅れが、納期に影響を及ぼしています。)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The study reports an increase in anxiety for unspecified reasons.”

    (その研究では、理由不明ながら不安が増大していると報告しています。)


  2. “Due to unspecified variables in the data set, the results may be inconclusive.”

    (データセット内の不明な変数のため、結果は確定的とは言えない可能性があります。)


  3. “Researchers have found an anomaly under unspecified conditions.”

    (研究者たちは、不明な条件下で異常が起きていることを発見しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. indefinite (不明確な)

  2. undetermined (決定されていない)

  3. undefined (定義されていない)

  4. vague (あいまいな)

  5. ambiguous (どちらとも取れる、あいまいな)


  • “unspecified” はあくまでも「情報が明記されていない」状態を表すため、しばしば「まだ公表されていない」あるいは「決まっていない」というニュアンスが強いです。

  • “vague” や “ambiguous” は「曖昧すぎてどちらに解釈していいか不明」というニュアンスが強く、ニュアンスはやや異なります。

反意語 (Antonyms)


  • specified (指定された)

  • defined (定義された)

  • determined (決定された)


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • 【米・英共通】 /ˌʌnˈspesɪfaɪd/

アクセントは “–spec–” の部分に強勢があります。


  • 例: un-SPE-ci-fied

アメリカ英語とイギリス英語の違い


  • 発音上の大きな相違はありませんが、アメリカ英語では “r” の音が明確に発音される場合があります。とはいえ “unspecified” に “r” は登場しないため、差はほとんどないといえます。

よくある発音の間違い


  • “un” を強く読まない: /ʌn/ を /æn/ と発音してしまうミス。

  • “-spec-” で “スペック” と日本語っぽく発音しないように注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “unspecified” を “unsepcified” や “unspecifed” と書き間違えることがあるので注意。

  • 同音異義語との混同: とくに同音異義語はありませんが、”unspecified” と “unspecific” を混同することがあります。 “unspecific” は一般的ではなく、ほとんど使われません。

  • TOEICや英検での出題傾向: 契約書や説明文など、文章中で括弧書きで“unspecified reason”のように登場する可能性があります。読解中、「なぜ理由がはっきりしていないのか」を問われるパターンがあるかもしれません。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “un-” が “NO” や “NOT” のような意味を持つ接頭辞とイメージし、そこに “specified” (特定された) が続いているので、「NO + specified=特定されていない」と覚えやすいです。

  • スペリングのポイントは “specify” に “un-” と “-ed” を付けた形ということを頭に置くとミスを減らせます。

  • 普段からニュースや公的レポートで「原因は不明」「日時は未定」などに相当するフレーズとして意識すると、実務的にも便利です。


以上が “unspecified” の詳細な解説です。フォーマルな文脈やレポート、ビジネス文書などで、何かがまだ定められていない場合によく用いられる単語なので、ぜひ使い方を押さえておいてください。

意味のイメージ
unspecified
意味(1)

明示されていない;特定されていない

意味(2)

詳細不明の;特定不能の;不特定の

TOEIC英単語(TSL) / 和訳 / 単語カード問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★