最終更新日:2025/11/30

指導者,師 / (良き)助言者,顧問

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元となった辞書の項目

mentor

名詞

指導者,師 / (良き)助言者,顧問

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解説

以下では名詞 “mentor” について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英語の意味


  • Mentor: A person who gives someone advice and help over a period of time, especially at work or school.

日本語の意味


  • 「メンター」:仕事や学業などにおいて、長期的に助言や指導を行う人。経験や知識を活かして、相手の成長をサポートする役割を担います。「先生」や「指導者」に近いですが、より個別的・継続的にアドバイスをするニュアンスが強い言葉です。

「mentor」は「誰かの成長を導く人」のことを指すので、例えば職場で新人を育成する先輩社員、大学で学生を指導する教授や先輩などをイメージできます。


  • 品詞: 名詞 (countable noun)

  • 活用形: mentor (単数), mentors (複数)

  • 他の品詞:


    • 動詞形: “to mentor” (指導する、助言する)

      例: “She mentors young professionals in her company.”(彼女は会社の若手社員を指導しています。)


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)


    • B2:中上級レベル。日常会話だけでなく、ビジネスやアカデミックな場面でも使える語彙を身につけ始める段階の人が学習する語です。



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語や接尾語は特になく、“mentor”全体が語源から来ています(ギリシャ神話に由来)。

  • 語幹: “mentor” そのものが語幹。

関連性・派生語など


  • mentee (名詞): 指導を受ける人、弟子、教え子

  • mentoring (動名詞): 指導する行為、メンターとしての活動

  • verb形の “mentor”: 指導・助言をする

よく使われるコロケーション(10個)


  1. career mentor (キャリア・メンター)

  2. academic mentor (学術的な/大学でのメンター)

  3. personal mentor (個人的なメンター)

  4. business mentor (ビジネス・メンター)

  5. mentoring program (メンタリング・プログラム)

  6. seek a mentor (メンターを探す)

  7. serve as a mentor (メンターとして働く/務める)

  8. trusted mentor (信頼できるメンター)

  9. mentor-mentee relationship (メンターとメンティーの関係)

  10. informal mentor (非公式なメンター)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “Mentor” はギリシャ神話に登場する『オデュッセイア』(The Odyssey) の人物名 “Mentor” に由来します。オデュッセウスが不在の間、息子テーレマコスに助言を与え導いた存在として知られています。

微妙なニュアンスや使用時の注意


  • 「mentor」はカジュアルすぎず、フォーマルすぎずもなく、幅広い場面で使えます。ビジネスや学術の場でもよく登場する語です。

  • “teacher” や “advisor” と比べると、支援や指導がより個人的、継続的であるというニュアンスが含まれます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(可算名詞): a mentor / mentors

  • “[名詞] + mentor” で「◯◯に関するメンター」を表現したり、 “[形容詞] + mentor” で「◯◯なメンター」を表すことが多いです。

    例: “a technical mentor” (技術的なアドバイスをするメンター)


  • 動詞としての使い方 “to mentor”:


    • 目的語に「指導・助言を与えられる人」が来ます。

      例: “She mentors students in their research projects.”

    • 他動詞として使われるので、目的語を直接とります。


イディオムや一般的な構文


  • “mentor someone through something”

    例: “He mentored her through the challenging project.”

  • “act as a mentor to someone”

  • フォーマル度:ビジネスや公式な場面でも問題なく使用可能です。カジュアルな会話でも普通に通じます。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I’m looking for a mentor who can help me with my writing skills.”

    (文章力を伸ばすためのメンターを探しています。)

  2. “My older sister has been my mentor in life since I was a child.”

    (姉は子供の頃からずっと人生のメンターのような存在です。)

  3. “He found a mentor at his local community center who taught him public speaking.”

    (彼は地域のコミュニティセンターで、スピーチの仕方を教えてくれるメンターを見つけました。)

ビジネスシーン(3つ)


  1. “Our company launched a mentoring program to support new employees.”

    (会社は新入社員を支援するためにメンタリングプログラムを立ち上げました。)

  2. “He acts as a career mentor for many junior colleagues.”

    (彼は多くの後輩にとってキャリアのメンター役を担っています。)

  3. “Finding the right mentor can significantly advance your professional growth.”

    (適切なメンターを見つけることは、あなたのプロとしての成長を大幅に促進します。)

学術的な文脈(3つ)


  1. “Her academic mentor helped her refine her research methodology.”

    (彼女の学術メンターは、研究方法をより洗練させる手助けをしてくれました。)

  2. “The professor served as a mentor for many graduate students.”

    (その教授は多くの大学院生のメンターとして指導した。)

  3. “Having a reliable mentor can be crucial during the thesis writing process.”

    (信頼できるメンターの存在は、論文執筆過程においてとても重要です。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. advisor(アドバイザー)


    • 指示や助言を行う人。よりフォーマルや官職的な立場の場合もある。


  2. coach(コーチ)


    • スポーツやビジネスなどで目標達成に向けてトレーニングやアドバイスを行う人。


  3. guide(ガイド)


    • 道筋を示す人。旅行ガイドなどの意味も含むが、場合によっては指導者的存在を表す。


  4. teacher(先生)


    • 一般的に知識や技術を教える職業。やや広い意味での指導者。


  5. counselor(カウンセラー)


    • 心理的な相談や助言を行う人。メンターよりもカウンセリング要素が強い。


※ “mentor” はよりパーソナルな関係で継続的に指導を行うニュアンス。

反意語


  • mentee(教えられる側) … 反意語というより対になる語。

  • antagonist(対立者) … 文脈が異なるため、単純な反意語としてはあまり使われません。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • アメリカ英語: /ˈmɛn.tɔr/ または /ˈmɛn.tər/

    • イギリス英語: /ˈmen.tɔː(r)/


  • アクセント(強勢)は先頭の “men-” の部分に置かれます。

  • アメリカ英語では「メンター(メンタァ)」、イギリス英語では「メントー(メントォ)」となりやすいです。

  • よくあるミスとしては、第一音節の “men” を /miːn/ と誤って伸ばしてしまうことなどが挙げられます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペル: “mentor” と “menter” を混同しないように注意しましょう。

  • 発音: “men-” のところを “mean-” と読んでしまわないように。

  • 動詞形(to mentor)の使い方に慣れない学習者がいます。また、名詞の “mentoring” (メンタリング) も同じく馴染みがない人が多いです。

  • TOEICやビジネス英語など、仕事に関するトピックでよく出題されたり、リーディングで登場することがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「メンター」は「面倒(めんどう)を見てくれる人」と関連づけると覚えやすいかもしれません(日本語の「面倒」の音に近い)。

  • ギリシャ神話の“Mentor”のエピソードを思い出すと、「導き手」「助言者」というイメージが強く心に残ります。

  • ワンポイント学習テクニック:


    • “mentor” と “mentee” をセットで覚えると、指導する側と受ける側の関係をわかりやすく頭に残せます。



以上が名詞 “mentor” の詳細解説です。学習やビジネスの文脈など、幅広い場面で活躍する便利な単語なので、ぜひ積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
mentor
意味(1)

指導者,師・(良き)助言者,顧問

貴殿には、いろいろ御指導いただきました。

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