最終更新日:2025/12/02

〈U〉〈C〉(…の)収縮,短縮《+of+名》 / 〈U〉(通貨・資金・支出などの)縮小,節減《+of+名》 / 〈U〉(いやなこと・よくないことを)身に負うこと,(悪習などが)身につくこと《+of+名》 / 〈C〉陣痛

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元となった辞書の項目

contraction

名詞

〈U〉〈C〉(…の)収縮,短縮《+of+名》 / 〈U〉(通貨・資金・支出などの)縮小,節減《+of+名》 / 〈U〉(いやなこと・よくないことを)身に負うこと,(悪習などが)身につくこと《+of+名》 / 〈C〉陣痛

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科学者は、さまざまな温度下で細胞膜の収縮を観察しました.

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解説

以下では、名詞「contraction」について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

英語: contraction

日本語: (1) 短縮形 (2) 収縮


  • 品詞: 名詞 (noun)

  • CEFRレベル目安: B2(中上級)

意味の説明


  1. 文字や語句を短縮した形

    例:「I am」→「I’m」のように、アポストロフィーを使って本文字列を短縮する表現を主に指す言葉です。

    「こういう場面で使われる・こういうニュアンス」

    → 日常会話やカジュアルな文章などでよく利用される「短縮形」について言及する際に使われます。


  2. 収縮(物理的・生理的)

    例:筋肉などがキュッと縮まる感覚や、妊娠時の陣痛などを指すことがあります。

    「こういう場面で使われる・こういうニュアンス」

    → 医学や生物学の文脈、または物理的現象として「収縮」を表すときにも用いられます。


同じ語形変化(品詞転換)は、「contract (動詞)」があり、これは「契約する」「収縮する」という意味です。また、形容詞では「contractual (契約上の)」、「contractile (収縮性のある)」などがあります。


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語 (prefix): なし

  • 語幹 (root): tract (「引く/引っ張る」のニュアンスを含むラテン語由来の語幹)

  • 接尾語 (suffix): -ion (名詞を作る接尾語)

したがって、「contraction」は「共に引き寄せられて縮まること」「ともに縮まる形」を指すイメージを持っています。

コロケーション・関連フレーズ 10選


  1. muscle contraction → 筋肉の収縮

  2. uterine contractions → 子宮収縮(陣痛)

  3. economic contraction → 経済収縮

  4. phase of contraction → 収縮期(物理現象や生理現象で)

  5. contraction of a phrase → フレーズの短縮

  6. linguistic contraction → 言語的短縮形

  7. the contraction of “cannot” → 「cannot」の短縮形

  8. forced contraction → 強制的な収縮

  9. contraction and relaxation → 収縮と弛緩

  10. space contraction → (物理的な)空間の収縮


3. 語源とニュアンス

「contraction」はラテン語の “contrahere” (con- + trahere = 一緒に引く) に由来します。


  • con- は「共に」「一緒に」

  • trahere は「引く」

歴史的には、中世ラテン語を経て、古フランス語などの影響を受け英語に取り入れられました。


  • 初期は主に「収縮・縮小」という意味で広く生理現象や機械的な現象にも使われてきました。

  • その後、言語の分野で「言葉を短縮する形」としての用法も拡がりました。

ニュアンスとして、くだけた日常会話では「短縮形 (I’m, you’re, we’ve など)」の意味が大半ですが、生物学や医学、ビジネスの分野では「収縮」「縮小」という意味でよく使われます。カジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞か不可算名詞か


    • 一般的に「短縮形」「収縮の現象」を指す際には可算名詞として扱われます。例:「Several contractions can be found in this paragraph.」

    • しかし、現象や抽象概念として「収縮」という場合は、文脈によって不可算名詞として扱われることもあります。


  2. イディオムや表現


    • There is a contraction in the economy. (景気が縮小している)

    • The contraction of muscle fibers. (筋肉繊維の収縮)


  3. 使用シーン


    • 文法で言う「短縮形」を「contraction」と説明するとき

    • 医学や生理学で「陣痛」や「筋肉の収縮」を指すとき

    • 経済分野で「経済縮小」を指すとき



5. 実例と例文

A) 日常会話での例文(3つ)


  1. “Do you often use contractions like ‘can’t’ and ‘won’t’ when you speak?”

    →「話すときによく『can’t』や『won’t』のような短縮形を使いますか?」


  2. “I noticed a lot of contractions in informal writing.”

    →「カジュアルな文面で短縮形がたくさんあるのに気づきました。」


  3. “English contractions can sometimes confuse non-native speakers.”

    →「英語の短縮形は、時々ノンネイティブスピーカーを混乱させます。」


B) ビジネス・フォーマルシーンでの例文(3つ)


  1. “In the financial report, we see a clear contraction in the retail market.”

    →「財務報告では、小売市場が明らかに縮小しているのがわかります。」


  2. “Please avoid using contractions in formal emails unless appropriate.”

    →「フォーマルなメールでは、必要がない限り短縮形の使用は避けてください。」


  3. “A contraction in consumer spending was noted during the last quarter.”

    →「前四半期において消費支出の縮小が見られました。」


C) 学術的・専門的文脈での例文(3つ)


  1. “The muscle contraction is regulated by the flow of calcium ions.”

    →「筋肉の収縮はカルシウムイオンの流れによって制御されています。」


  2. “During childbirth, uterine contractions occur at regular intervals.”

    →「出産時には、子宮の収縮(陣痛)が一定間隔で起こります。」


  3. “We observed a clear contraction in the gas volume under low temperatures.”

    →「低温下でガス体積の明確な収縮が観察されました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. shortening (短縮)


    • 主に文章や調理における「短くすること」を意味しますが、書き言葉での短縮にも使われます。

    • “shortening” はやや広義で、語やフレーズだけでなく時間や距離を短くするのにも用いられます。


  2. abbreviation (略語、略称)


    • 「contraction」が文中で単語を短縮する場合(can’t など)を含むのに対し、 “abbreviation” は頭字語や省略形(Dr. など)全般を広く指すため、書き方やフォーマルな略語に特化している印象です。


  3. reduction (減少、削減)


    • “reduction” は単純に量・サイズが減る・減少するという意味合いで、“contraction” がより「縮む」ニュアンスを強く含むのに対し、より抽象的・一般的に「減少」を指します。


反意語


  • expansion (拡張)


    • 「収縮」に対しては「拡張・膨張」が反意の意味合いとなり、特に物理・経済学・生物学などで対になる概念です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /kənˈtrækʃən/

  • アクセントの位置: 第2音節「-trac-」にアクセントがあります(「kən-TRAC-tion」)。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では「r」の音がやや強めに発音されます。

  • よくある発音の間違い:


    • 第2音節のアクセントを落としてしまい、/ˈkɒn.træk.ʃən/ のように先頭にアクセントがくる発音は誤りです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “contractoin” や “contration” など、母音や子音の不足・置き間違いが起きやすいので注意が必要です。

  2. “contract” との混同: 動詞「contract (契約する/収縮する)」とのスペル違いに注意。形が似ているので区別して理解しましょう。

  3. 同音異義語: 似た発音の単語はあまりありませんが、“contraption” (奇妙な機械) などと混同しないようにしましょう。

  4. 試験対策: TOEICや英検では、「短縮形に関する文法問題」あるいは「経済の縮小」に関する文章で “contraction” が出ることがあります。意味の使い分けに注意することが重要です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “con-” (一緒に) + “tract” (引っ張る) → 「引っ張ってコンパクトにするイメージ」

  • 文字を縮める→「I am → I’m」など、視覚的に「文字が寄り添って縮まる」感覚をイメージすると覚えやすいです。

  • 医学用語で使われる「陣痛」も、赤ちゃんがお腹の中で「ギュッと引き寄せられる」イメージと結びつけると忘れにくいです。


以上が名詞「contraction」の詳細解説です。文字の短縮形から、医学・経済分野での「収縮」まで、幅広い文脈に対応する単語なので、用法やスペルなどに注意して使いこなしましょう。

意味のイメージ
contraction
意味(1)

〈U〉(いやなこと・よくないことを)身に負うこと,(悪習などが)身につくこと《+of+

意味(2)

〈U〉〈C〉(…の)収縮,短縮《+of+

彼は発作中にけいれん性の筋肉収縮を経験しました。

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意味(3)

〈U〉(通貨・資金・支出などの)縮小,節減《+of+

意味(4)

〈C〉陣痛

TOEIC英単語(TSL) / 英訳 / 4択問題

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