最終更新日:2025/12/05

〈U〉《...との》別れ《to》〈C〉別れの言葉

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元となった辞書の項目

farewell

名詞

〈U〉《...との》別れ《to》〈C〉別れの言葉

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私は大学に行く前に友達に別れを告げました。

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解説

1. 基本情報と概要

英語: farewell

日本語: 別れ、送別、または別れの挨拶

品詞: 名詞(また、間投詞的に「Farewell!」と言えば「さようなら!」の意味でも使えます)

「farewell」は人と別れるときの「別れの挨拶」を表す名詞です。「送別会」や「別れの言葉」など、別れのシーンでフォーマルな響きを持つ言葉として使われます。ふつうの「goodbye」よりも少し改まった印象があります。


  • 活用形: 名詞なので時制による形の変化はありませんが、複数形として「farewells(別れのあいさつの数々)」とすることがあります。

  • 他の品詞例:


    • 形容詞的用法: “farewell party” (送別会)、“farewell speech” (別れのスピーチ)

    • 間投詞: “Farewell!” (さようなら!)


CEFRレベル: B2(中上級)


  • B2: 中上級レベル。日常会話の枠を超えて、ややフォーマルな場面にも対応できる段階です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • “fare” + “well” の2つの要素が含まれています。

    • もともと “fare” には「移動する、旅をする」などの意味があり、“well” は「上手に、良い状態で」という意味を持ちます。「相手が良い状態で旅立つように」という願いが込められた表現です。


  • 意味の詳細:


    1. 名詞としては「別れのあいさつ」「送別」「別離の儀式」を指す。

    2. (間投詞として)「さようなら」「ごきげんよう」の丁寧・フォーマルな版。


  • 関連語:


    • bid farewell: 「別れを告げる」

    • farewell party: 「送別会」

    • farewell speech: 「別れのスピーチ」


  • よく使われるコロケーション10選


    1. farewell address(退任演説、送別の挨拶)

    2. farewell party(送別会)

    3. bid farewell(別れを告げる)

    4. a heartfelt farewell(心からの別れ)

    5. a fond farewell(名残惜しい別れ)

    6. official farewell(公式な別れの挨拶)

    7. final farewell(最後の別れ)

    8. farewell ceremony(送別式)

    9. tearful farewell(涙をともなう別れ)

    10. grand farewell(盛大な送り出し)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: “farewell” は中英語の “fare wel” に由来し、もともとは「旅立ちがうまくいくように」という祈りや祝福の意味を持っていました。

  • ニュアンス:


    • 「goodbye」と比べてややフォーマルで、長期的、または重要な別れのシーンで使われる傾向があります。友人同士のカジュアルな別れでも使えますが、儀式的、公式的な場面でよく耳にする単語です。

    • 文章やスピーチで使うと厳粛な響き、別れの重要性を強調することができます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント:


    • 名詞としては可算扱いも不可算扱いもあり得ます。複数形「farewells」は「別れの挨拶の数々」を示す場合などに用いられます。

    • 間投詞の形で単独で使われる場合は「Farewell!」と句点をつけて書きます。


  • 一般的な構文・使い方:


    1. 名詞的用法: “We organized a farewell for our colleague.”(同僚のために送別会を開いた)

    2. 間投詞的用法: “Farewell, my friend!”(さらば、友よ!)

    3. 形容詞的用法: “We held a farewell ceremony.”(送別式を行った)


  • フォーマル/カジュアル:


    • フォーマル: “His farewell address was very moving.”

    • カジュアル: 友人同士では代わりに “Goodbye, take care!” のほうが自然なことが多いが “Farewell!” も文語調やロマンチックな感じであえて使う場合があります。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I just wanted to say farewell before I move to another city.”

    (別の街に引っ越す前に、別れの挨拶をしたかったんだ。)

  2. “We had a small farewell get-together at our house.”

    (家でささやかな送別パーティーを開いたよ。)

  3. “Farewell for now, and don’t forget to keep in touch!”

    (とりあえずはここでお別れだけど、連絡するのを忘れないでね!)

(2) ビジネスでの例文


  1. “Our company hosted a formal farewell ceremony for the retiring CEO.”

    (当社は退任するCEOのために正式な送別式を行いました。)

  2. “I’m writing this email to bid farewell, as today is my last day at the firm.”

    (本日は会社での最終日ですので、このメールでお別れのご挨拶を申し上げます。)

  3. “They held a farewell luncheon to honor her contributions.”

    (彼女の功績を讃えて、送別ランチ会を開催しました。)

(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “In his farewell address, the professor emphasized the importance of academic freedom.”

    (教授は退任スピーチで学問の自由の重要性を強調しました。)

  2. “A historic farewell was recorded in the annals of the university when the president resigned.”

    (学長が辞任した際、その歴史的な送別が大学の記録に残りました。)

  3. “The farewell symposium provided an opportunity for all the scholars to discuss his legacy.”

    (その送別シンポジウムは、学者たちが彼の業績について議論する機会を提供しました。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. goodbye(さようなら)


      • 最も一般的な別れの言葉。「farewell」ほどフォーマルではなく、日常的に使う。


    2. parting(別れ)


      • ふつう名詞や形容詞的に使い、「別れの~」というニュアンス。「farewell」よりは少し感情を含まない、状況描写的。


    3. valediction(別れの言葉、告別)


      • 非常にフォーマル・文語的。スピーチや文章として正式に別れを告げる場合に用いる。



  • 反意語:


    1. welcome(歓迎)


      • 人を迎えるときの言葉で、farewell(別れ)と真逆のシチュエーション。




7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˌfeərˈwel/ (米・英共通)


    • アメリカ英語: 「フェアウェル」に近い発音。「r」をしっかり発音して響かせる。

    • イギリス英語: ややソフトに「フェアウェル」と発音し、アメリカ英語ほど “r” を巻かない。


  • アクセント: 「フェアウェル」の “well” 部分にやや強めのアクセントがきます。

  • よくある間違い: “Fare-well” のように過剰に区切って発音しないよう注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “fairwell” と “farewell” を混同しないように注意。

  2. 同音異義語との混同: とくに “fair” と “fare” は発音が似ているため、スペリングを書き間違えやすい。

  3. 試験でのヒント: TOEIC などでは「farewell party」や「farewell speech」のようなビジネス文脈の語彙として出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「Fare(旅)」+「well(よく)」=「(旅立ちが)良いものでありますように」という祈りから来た言葉

  • 覚え方: “fare” と “well” をイメージして、「旅立ちがうまくいくように送り出す言葉」と覚えると分かりやすい

  • スペルに注意: “fair(公正な)” ではなく “fare(旅・運賃)” なので、旅立ちのイメージで覚えると混同を防ぎやすいです。

以上が「farewell」の詳細な解説です。フォーマルな別れの場面や、長い旅立ちを前にするときに役立つ表現なので、覚えておくとさまざまなスピーチや挨拶で使えるでしょう。

意味のイメージ
farewell
意味(1)

さらば,ごきげんよう(good-by)

意味(2)

別れの言葉

意味(3)

(…との)別れ,いとまごい《+to+

TOEIC英単語(TSL) / 英訳 / 4択問題

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