最終更新日:2025/11/29

〈U〉閉鎖 / 閉店, 休業 / 終止, 終局

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元となった辞書の項目

closure

名詞

〈U〉閉鎖 / 閉店, 休業 / 終止, 終局

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解説

以下では、英単語「closure」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: closure

品詞: 名詞 (countable, uncountable どちらの場合もあります)

意味 (英語)


  1. The act or process of closing something.

  2. A feeling of finality or resolution, especially after an emotional or traumatic experience.

意味 (日本語)


  1. 何かを閉じること、または閉まること。

  2. 特に感情的な経験やトラウマを乗り越え、整理がついた状態、完結した感覚。

「closure」は、物理的に扉や会議などを「終わりにする」「閉じる」行為や状態を表すだけでなく、感情面や心理面で「けじめをつける」「気持ちの整理がつく」といったニュアンスでも使われる単語です。悲しみや後悔に区切りをつけるときに「I need closure.(心の整理が必要だ)」などと言ったりします。


  • 活用形: 名詞につき、形そのものは変化しません (複数形:closures)。

  • 他の品詞例: close(動詞/形容詞), closely(副詞), closure(名詞)など

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 新聞やニュース、ビジネス関連でも登場するが、初級学習者には少し抽象的かもしれません。中上級以上で使いこなしやすい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: clos(e)


    • ラテン語 “claudere”(閉じる)に由来


  • 接尾語: -ure


    • 物事や行為の結果としての状態を表す接尾語


他の単語との関連性


  • close (動詞): 「閉じる/近い」

  • enclose: 「同封する/囲む」

  • disclosure: 「開示、暴露」(dis- が否定ではなく「離す/分離」の接頭語として働き、情報を外へ「出す」ニュアンス)

  • foreclosure: 「差し押さえ(すること)」(for- は「前へ」「先に進む」の接頭語で、特に法律や金融の文脈で使われる)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. “achieve closure” → 「整理をつける、完全に終結する」

  2. “gain closure” → 「心の区切りを得る」

  3. “seek closure” → 「心の整理を求める」

  4. “provide closure” → 「区切りを与える、決着をつける」

  5. “closure of a business” → 「事業の閉鎖」

  6. “road closure” → 「道路の通行止め」

  7. “factory closure” → 「工場の閉鎖」

  8. “closure meeting” → 「最終打ち合わせ会議」

  9. “closure due to circumstances” → 「何らかの事情による閉鎖(中止)」

  10. “lack of closure” → 「決着がつかない状態、もやもやした状態」


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “claudere”(閉じる)を起源とし、フランス語“clôture”を経て英語に取り入れられたといわれています。

  • 歴史的用法: もともとは物理的に「閉鎖」される状態を指していましたが、現代では心理的・精神的に「完結すること」という意味合いでよく使われます。

  • ニュアンスと使用時の注意点:


    • 感情面で使うときは「けじめをつける」のようなニュアンスが強いです。

    • ビジネスやカジュアル、どちらの場面でも使われますが、ややフォーマルな響きもあるため、かしこまった文脈でも通用します。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞(countable/uncountable)


    • 「a closure」(具体的な閉鎖・終了案件を指す)

    • 「closure」(抽象的な概念、不可算的に用いる場合も多い)


  • 一般的な構文例


    1. “Closure is needed for everyone involved.” (抽象名詞として)

    2. “They announced the closure of the plant.” (具体的な事柄として)


  • イディオム・表現


    • “bring something to closure”: 「何かを終結させる」

    • “find closure”: 「気持ちに整理がつく」


フォーマル・カジュアルの使い分け


  • フォーマル: “The committee reached closure on the issue.”

  • カジュアル: “I just need some closure.”


5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “I’m still upset about the breakup. I need some closure.”


    • 「別れのことをまだ引きずっているんだ。気持ちの整理をしたいよ。」


  2. “After I talked to him, I finally found closure.”


    • 「彼と話し合って、ようやく気持ちの区切りがついたんだ。」


  3. “Can we talk about what happened? I think it’ll give us closure.”


    • 「この前のことについて話し合わない? きっとお互い気持ちがすっきりすると思う。」


ビジネス (ややフォーマル)


  1. “The CEO announced the closure of three branches due to budget cuts.”


    • 「社長は予算削減のため、3つの支店を閉鎖すると発表した。」


  2. “We need to bring closure to this project by the end of the month.”


    • 「今月末までにこのプロジェクトを完了させる必要があります。」


  3. “Let’s schedule a final meeting to achieve closure on the new policy changes.”


    • 「新方針の変更について、最終確認会議を設定して結論を出しましょう。」


学術的 / 公的文脈


  1. “The research paper calls for closure regarding ethical concerns before publication.”


    • 「その研究論文は、出版前に倫理面の懸念を解決する必要性を述べている。」


  2. “Official closure of the investigation was announced by the authorities.”


    • 「当局により、その捜査は正式に打ち切られたと発表された。」


  3. “Psychologists emphasize the importance of closure in the grieving process.”


    • 「心理学者は、悲嘆のプロセスにおける気持ちの整理の大切さを強調している。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. conclusion(結論)


    • 「何かを終わらせる、結果としての結論」。ただし、「closure」よりも論理的・形式的要素が強い。


  2. completion(完成)


    • 「作業やプロジェクトを完遂すること」。純粋に「終わりまでこなした」ことを指し、感情面での決着というよりは作業の完了イメージ。


  3. resolution(解決)」


    • 「問題を解決して決着をつける」イメージで「closure」に近いが、より課題を解消するニュアンス。


反意語


  1. continuation(継続)


    • 「続くこと、継続していること」。「終わる(closure)」の逆の概念。


  2. inception(開始、発端)


    • 「始まり」を示す単語で、「閉鎖」「終わり」の対極にある。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /ˈkloʊ.ʒɚ/

    • イギリス英語: /ˈkləʊ.ʒə/


  • アクセント: 英語では最初の音節 “clo-” に強勢を置きます。

  • よくある間違い: “clo-sure” の “-sure” を /ʃər/ や /ʒər/ と曖昧に発音しないよう注意。また、アメリカ英語とイギリス英語で母音の質に少し違いがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “closure” は“closer” (より近い) と間違えやすいです。

  • 同音異義語的ミス: “closer”(形容詞・比較級)と混同しないように注意してください。発音もニュアンスも異なります。

  • 試験対策: TOEICや英検などのリスニングやリーディングセクションで、文脈から「心理的な決着」か「物理的な閉鎖」かを判断する問題が出ることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “close” + “-ure” = (何かを閉じる行為や状態) → 「終わり・締めくくり」と関連付けると覚えやすいです。

  • スペルの語尾は “-sure” と覚える(“-ure”の一種)。「secure(安全な)」や「ensure(確実にする)」などと同じ “-ure” 仲間をイメージするのも手です。

  • 感情面で “closure” は「これ以上引きずらないためのドアをパタンと本当に閉める」イメージがあると覚えやすいでしょう。


以上が名詞「closure」の詳細な解説です。物理的な「閉鎖」と心理的な「区切り」の両方の意味があるのがポイントで、日常会話からビジネスシーンまで幅広く活用できます。

意味のイメージ
closure
意味(1)

〈U〉閉鎖;閉店,休業

意味(2)

〈C〉《英》=cloture

意味(3)

〈U〉終止,終局

TOEIC英単語(TSL) / 英訳 / 4択問題

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