最終更新日:2025/12/05

〈C〉〈U〉織物,編物 / 〈U〉織り方;織地 / 〈U〉構造,組織 / 〈U〉構造物,建造物

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元となった辞書の項目

fabric

名詞

〈C〉〈U〉織物,編物 / 〈U〉織り方;織地 / 〈U〉構造,組織 / 〈U〉構造物,建造物

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彼女はドレスを作るために美しい織物を買いました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: fabric

品詞: 名詞 (可算名詞)

意味 (英語):


  1. A material made by weaving, knitting, or felting fibers (such as cotton, wool, etc.).

  2. The basic structure or framework of something (often used metaphorically).

意味 (日本語):


  1. (布地) 綿やウールなどの繊維を織ったり編んだりして作られた素材。

  2. (構造・組織) 物事の基礎となる構造やフレームワークを指す比喩的な用法。

日常では、「布」や「織物」の意味でよく使われますが、転じて「組織の基盤」などの意味でも使われ、ちょっとフォーマルな雰囲気があります。

活用形:


  • 名詞なので、厳密な活用はありません。ただし、複数形は “fabrics” となります。

  • 他の品詞:形容詞的に使われる例はあまり一般的ではありませんが、 “fabricated (動詞 fabricate の過去分詞形、形容詞的用法)” などは別単語として存在します。

CEFRレベルの目安: B1(中級)

少し抽象的な意味を理解する必要があるため中級レベルに位置づけられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • fabri-: ラテン語由来 “fabrica” (工房、製作) からの派生。

  • “fabric” 全体で「織られたもの」「構造」という意味をもちます。

よく使われる派生語・関連語


  • fabricate (動詞): (機械部品などを) 組み立てる、でっち上げる

  • fabrication (名詞): 組立、製造、でっち上げ

コロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. cotton fabric → 綿の布地

  2. woolen fabric → ウールの布地

  3. synthetic fabric → 合成繊維の布地

  4. high-quality fabric → 高品質な布地

  5. lightweight fabric → 軽量な織物

  6. the fabric of society → 社会の基盤・構造

  7. the fabric of the building → 建物の構造

  8. tear the fabric → 布を裂く

  9. fabric texture → 布の質感

  10. waterproof fabric → 防水生地


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語 “fabrica” (仕事場、職人の作業場) を語源とし、中世フランス語 “fabrique” を経て、英語の “fabric” となりました。本来は「作られたもの」「組み立てられたもの」というニュアンスがあり、そこから「布」や「構造」の意味へと広がりました。

ニュアンス:


  • 「cloth (布)」よりも少しフォーマルで、織物としての明確な質感を強調する表現。

  • メタファーで使う場合は「基盤」「骨組み」など、形づくられた基礎のイメージを強調します。

  • 口語・文章の両方で使われますが、日常会話では布関連の文脈でよく登場し、比喩的用法はよりフォーマル・文章的なシーンで見られます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞: “a fabric” / “the fabric” / “fabrics” のように扱います。

  2. 比喩的用法: “the fabric of + 抽象名詞” の形でよく登場し、「~の構造・基盤」を意味します。たとえば “the fabric of democracy” (民主主義の基盤) など。

  3. イディオム: 直接 “fabric” を含む決まったイディオムは少ないですが、 “the social fabric” (社会の構造) のような表現はよく使われます。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文 (3つ)


  1. “I found a beautiful cotton fabric for the new curtains.”

    (新しいカーテン用にきれいな綿の布地を見つけたよ。)


  2. “Could you help me choose the right fabric for this dress?”

    (このドレスに合う布を選ぶのを手伝ってくれない?)


  3. “This store has a wide selection of fabrics in various colors.”

    (このお店にはさまざまな色の布地が豊富にあるよ。)


(2) ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “We need to ensure the fabric of our company culture remains strong.”

    (我々の企業文化の基盤をしっかり保つ必要がある。)


  2. “This new synthetic fabric has boosted our sales in the sportswear market.”

    (この新しい合成繊維の布地は、スポーツウェア市場での売上を伸ばしている。)


  3. “Our brand’s reputation is woven into the very fabric of our mission statement.”

    (私たちのブランドの評判は、企業理念そのものに織り込まれています。)


(3) 学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “The researcher analyzed the social fabric to understand the dynamics of the community.”

    (研究者は社会の構造を分析して、そのコミュニティの力学を理解しようとした。)


  2. “Historic preservation is crucial to maintaining the cultural fabric of our city.”

    (歴史的建造物の保存は、私たちの街の文化的基盤を維持するために重要だ。)


  3. “The architect emphasized the importance of preserving the original fabric of the building.”

    (建築家は建物のオリジナルの構造を保持することの重要性を強調した。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. cloth (布)


    • 「柔らかい布や繊維素材」を指す基本的な単語。日常使用が多く、比喩的意味はほぼ無し。


  2. textile (織物、生地)


    • 専門的なニュアンスがあり、産業や技術の文脈でよく使われる。


  3. material (材料)


    • 織物に限らず、あらゆる材料を含む広い意味。


※ “fabric” は、cloth・textile よりもややフォーマルかつ比喩的な用法で使用されることが多い。

反意語


  • “fabric” の直接的な反意語はありませんが、意味上対立する概念としては「void (空虚)」「disorganization (無秩序)」などが考えられます。

  • ただし一般的に布の反意語として使われることはありません。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA):


    • イギリス英語 (RP): /ˈfæ.brɪk/

    • アメリカ英語: /ˈfæ.brɪk/


  • アクセント:


    • 最初の “fa-” の部分に強勢が置かれます。


  • よくある間違い:


    • 「fab-ric」ではなく「fa–bric」のように、最初の母音をしっかりと「æ」と発音するのがポイントです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “fabric” を “fabrik” と書いてしまうミス。語源的に “c” が正しいことを意識しましょう。

  • 同音異義語との混同: 似た発音の単語は特に多くはありませんが、 “fabricate” と部分が似ているため混同しないように注意。

  • 試験対策: 英検やTOEICなどのリーディングで「社会の基盤」や「組織の構造」の意味を知らないと誤解する可能性があります。文脈から「布」以外の意味も取れるように覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ヒント: ラテン語 “fabrica” が「作る場所」を意味することから、何かが“作られている”イメージを思い浮かべると記憶しやすいです。

  • 音とスペリングのポイント: “fabric” の “c” は “k” の音。スペリングを “fab-r-ic” と分けて音読すると間違いにくいです。

  • 勉強テクニック: “the fabric of ~” という形で頻出のフレーズを何度か音読すると、布、組織、構造といった全ての意味が頭に入りやすくなります。


以上が “fabric” の詳細な解説です。ブラウスやカーテンなど、具体的にイメージしやすい使い方から、社会や組織の基盤まで、幅広い意味で使える単語なので、ぜひ多彩に活用してみてください。

意味のイメージ
fabric
意味(1)

〈C〉〈U〉織物,編物

意味(2)

〈U〉織り方;織地

意味(3)

〈U〉構造,組織

意味(4)

〈U〉構造物,建造物

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