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cargo
解説
1. 基本情報と概要
単語: cargo
品詞: 名詞 (countable / uncountable の両方で使われるが、多くの場合は不可算名詞扱い)
意味(英語): Goods or items carried by a vehicle (such as a ship, aircraft, truck, or train).
意味(日本語): 船や飛行機、トラック、列車などで運ばれる「貨物」「積み荷」「荷物」。
「運送・物流の文脈で使われることが多く、ビジネスや貿易の状況でよく見かける単語です。たとえば、船で輸送される大量の貨物を指す場合によく使われます。」
- 活用形: 「cargo」は名詞のため、複数形はふつう “cargoes” または “cargos” と表記されます。英語ではどちらも使われますが、近年は “cargos” もよく見られます。
- 他の品詞への変化例: 直接的に「cargo」が動詞や形容詞になるケースは一般的ではありませんが、関連する形容詞として「cargo-related」という表現や、派生語として「cargo carrier(貨物運送業者・貨物輸送機)」などがあります。
難易度 (CEFR): B2 (中上級)
- 貨物や運送など、ビジネスや貿易の詳細な分野で登場する単語。日常会話で頻用される単語ではないため、ある程度の英語レベルで習得するとよい。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹など
- 「cargo」はスペイン語の “cargar”(「荷を積む」の意)を語源とするといわれます。明確な接頭語・接尾語を持たない形で英語に取り入れられた単語です。
派生語・類縁語の例
- cargo hold: 船・飛行機などの貨物室
- cargo carrier: 貨物運送業者 or 貨物輸送機
- cargo container: 貨物用コンテナ
- cargo manifest: (貨物の) 明細書
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- cargo ship(貨物船)
- cargo plane(貨物機)
- cargo capacity(貨物容量)
- cargo manifest(貨物明細書)
- cargo handling(貨物の取り扱い)
- heavy cargo(重い積み荷)
- cargo terminal(貨物ターミナル)
- cargo load(貨物の積載量)
- cargo inspection(貨物検査)
- bulk cargo(ばら積み貨物)
3. 語源とニュアンス
語源
- スペイン語の「cargar」(= “to load” 「荷を載せる」)が由来とされ、そこからポルトガル語や英語に取り入れられました。
- 16世紀〜17世紀には船舶の積み荷全般を「cargo」と呼ぶようになり、徐々に「積み荷」「輸送される貨物」を指す一般的な単語になっていきました。
ニュアンスと使用時の注意点
- かなりフォーマルというわけではありませんが、ビジネスや貿易、物流業界など、比較的専門的な文脈で使用されることが多い言葉です。
- 「荷物」といっても基本的に大きなスケールの「貨物」を指し、旅行カバンなど個人の「荷物」は “luggage” や “baggage” と区別します。
4. 文法的な特徴と構文
名詞 (cargo) の可算/不可算
- 元々は不可算名詞として扱われることが多いですが、「異なる種類の貨物/積み荷」という場合、複数形 “cargoes/cargos” を用いて可算名詞のように扱うこともあります。
- 一般的な文脈では “The ship carried a lot of cargo.” のように不可算名詞として使われる場合が多いです。
- 元々は不可算名詞として扱われることが多いですが、「異なる種類の貨物/積み荷」という場合、複数形 “cargoes/cargos” を用いて可算名詞のように扱うこともあります。
使用される構文・イディオムの例
- “to load/unload cargo” (貨物を積む/降ろす)
- “to carry cargo” (貨物を運ぶ)
- “a cargo of 〜” (〜の貨物)
- “to load/unload cargo” (貨物を積む/降ろす)
フォーマル/カジュアル
- 物流やビジネスなどの文書では頻繁に用いられるため、文語・フォーマル寄りのニュアンスが強いです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I saw a huge ship at the port carrying tons of cargo.”
(港で大量の貨物を運んでいる大きな船を見たよ。) - “They said the cargo includes new furniture for the store.”
(その貨物にはお店用の新しい家具が含まれているそうだよ。) - “I wonder how long it’ll take for the cargo to arrive.”
(その貨物が届くまでどのくらいかかるんだろう。)
(2) ビジネスでの例文
- “Our company specializes in transporting perishable cargo by air.”
(当社は生鮮貨物を空輸することを専門としています。) - “We need to check the cargo manifest before unloading.”
(荷下ろしの前に貨物明細書を確認する必要があります。) - “The insurance covers any damage to the cargo during transit.”
(保険は輸送中に生じた貨物の損傷を補償します。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “Recent studies focus on optimizing cargo distribution in maritime logistics.”
(近年の研究では、海運物流における貨物分配の最適化に焦点が当てられています。) - “The economic impact of air cargo on global trade has been extensively analyzed.”
(航空貨物が世界貿易に与える経済的影響は広範に分析されてきました。) - “The survey data indicates a shift from bulk cargo to containerized cargo.”
(調査データは、ばら積み貨物からコンテナ貨物への移行を示しています。)
(4) 追加例文(その他の文脈)
- “Many developing nations rely on sea cargo for essential goods.”
(多くの途上国は必需品の輸送に海上貨物を頼っています。) - “They had to reroute the cargo due to severe weather conditions.”
(厳しい天候のため、貨物のルートを変更しなければなりませんでした。) - “The cargo was inspected by customs officers upon arrival.”
(到着時に貨物は税関職員による検査を受けました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- freight(貨物、運送貨物)
- “cargo” とほぼ同義ですが、輸送形態(陸・海・空)全般を指す広い意味でよく使われます。
- “cargo” とほぼ同義ですが、輸送形態(陸・海・空)全般を指す広い意味でよく使われます。
- shipment(発送物、荷物)
- 発送する貨物そのものを指すほか、発送の行為を表す文脈でも使われます。
- 発送する貨物そのものを指すほか、発送の行為を表す文脈でも使われます。
- load(積荷)
- 比較的カジュアルに「荷物」「積荷」を表す場合に使われます。ただし日常会話では「たくさん」の意味(a load of …)でも用いられます。
反意語(Antonyms)
- passenger(乗客)
- 「人」と「貨物」の対比として。輸送の対象が“人”である場合は “passenger” となり、貨物とは反対。
ニュアンスの違い
- “cargo” は「運ばれる物質(大きな規模)」というニュアンス。
- “freight” は輸送行為や輸送代金、貨物そのものも含む広い概念。
- “shipment” は「発送するプロセス」と「発送される物」の両方を表す。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈkɑːrɡoʊ/(米英ともに類似)
- アクセントは第1音節「car-」に置かれます。
- アメリカ英語: [kɑːr-goʊ](カーゴウ)
- イギリス英語: [kɑː-gəʊ](カーゴウ、後半がやや「ゴウ」)
よくある間違い
- 最初の「car-」の発音が「カー」ではなく「カ」ですばやく発音されるケースがあるが、英語では「car」のように伸ばす感じに近い。
- 語尾の「-o」を曖昧にしてしまう人が多いが、しっかり “go” と発音すると通じやすい。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “cargo” を “cargoe” や “cargoo” と書いてしまうミス。
- “cargo” を “cargoe” や “cargoo” と書いてしまうミス。
- 複数形の混乱
- 複数形 “cargoes” と “cargos” の両方があるため、試験などでどちらも正解とされる場合が多い。
- 複数形 “cargoes” と “cargos” の両方があるため、試験などでどちらも正解とされる場合が多い。
- “luggage/baggage” との混同
- “cargo” は大規模な貨物を指し、旅行者の個人の荷物は “luggage” / “baggage” と区別する。
- “cargo” は大規模な貨物を指し、旅行者の個人の荷物は “luggage” / “baggage” と区別する。
- 試験での出題傾向
- TOEICや英検などのリーディングで、物流や貿易に関する文章の語彙として出題されることがある。文脈から意味を推測できるようにしておくとよい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「car(車)にゴー(go)と荷物を載せて進むイメージ」で「cargo(貨物)」と覚えるとわかりやすいかもしれません。
- スペイン語の「cargar」=「荷をのせる」と関連づけて、ラテン系言語の単語とのつながりを覚えておくのも手。
- 「car + go → 大きな車で貨物を運ぶイメージ」と連想すると記憶に残りやすいでしょう。
以上が、名詞「cargo」の詳細説明です。ぜひ学習に役立ててください。
意味のイメージ
意味(1)
(船・飛行機の)積荷,貨物