最終更新日:2024/06/11
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fiber

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元となった辞書の項目

fiber

名詞

(1本の)繊維,すじ / 〈U〉《集合的に》繊維,繊維組織 / 〈U〉(布の)生地,織り地(textile)、 食物繊維 / 〈U〉性格,性質;根性

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解説

以下では、名詞「fiber」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

▷ 意味(英語 / 日本語)


  • 英語: fiber (米国英語)、fibre (英国英語)

  • 日本語: 繊維、または比喩的に「(道徳的な)芯」「本質」を意味する場合もあります。

「fiber」は主に「繊維」を意味する名詞です。物理的には布やロープなどを構成する糸状の細い物質を指します。また、「食物繊維」のように栄養学上の用語としても使われます。さらに「道徳的な芯」「精神の強さ」を表す比喩的な表現としても使われることがあります。

「繊維」という場面で使われると、「布を構成する小さな糸のようなものだ」というニュアンスで、日常会話からビジネス、学術的分野まで幅広く使われる単語です。また、「moral fiber(道徳心)」などの表現で、人の内面の強さや倫理観を表す、やや抽象的な意味合いでも登場します。

▷ 品詞


  • 名詞 (noun)

▷ 活用形

英語の名詞ですので、単数形と複数形があります。


  • 単数形: fiber / fibre

  • 複数形: fibers / fibres

▷ 他の品詞形

「fiber」という名詞から派生した動詞や形容詞は、日常的にはあまり見られませんが、形容詞的に「fibrous(繊維質の)」が使われます。

▷ CEFRレベルの目安


  • レベル: B1(中級)

    「fiber」自体は中級程度の単語。健康や科学などの文脈でよく出てきますが、医学・栄養分野ではより専門的な文脈でも登場します。


2. 語構成と詳細な意味

▷ 語構成


  • 語源的にはラテン語の「fibra(小枝、糸状のもの)」に由来します。

  • アメリカ英語では “fiber”、イギリス英語では “fibre” というつづりの違いがあります。

▷ 関連する派生語・類縁語


  • fibrous (形容詞): 繊維質の

  • fibrous tissue: 繊維組織

▷ よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. dietary fiber(食物繊維)

  2. optical fiber(光ファイバー)

  3. carbon fiber(カーボンファイバー)

  4. fiber intake(繊維の摂取量)

  5. synthetic fiber(合成繊維)

  6. muscle fiber(筋繊維)

  7. fiber content(繊維含有量)

  8. fiber optic cable(光ファイバーケーブル)

  9. moral fiber(道徳的な芯・強さ)

  10. fiber structure(繊維構造)


3. 語源とニュアンス

▷ 語源


  • ラテン語 “fibra” → フランス語 “fibre” → 英語 “fiber / fibre”

  • 元々は「糸」や「糸状のもの」を指す語で、そこから布、食品、光通信など、広い分野に波及して使われるようになりました。

▷ ニュアンスと使用時の注意点


  • 物理的な「繊維」の意味に加え、「精神的な強さ」を表す時もあるため、文章によっては抽象的な意味で使われる場合があります。

  • 「食物繊維」を表す “dietary fiber” は、栄養成分表などで頻繁に目にするため、日常会話でも使われます。

  • “moral fiber(道徳的芯)” はやや文語的・フォーマルな印象を与えます。

▷ 口語 / 文章 / カジュアル / フォーマル


  • 口語でも、栄養や健康、あるいは繊維製品の話など幅広いテーマで自然に使われます。

  • “moral fiber” は文語的でフォーマルな雰囲気があります。


4. 文法的な特徴と構文

▷ 名詞(可算名詞 / 不可算名詞)


  • 「fiber」は可算・不可算両方で使われますが、文脈によります。


    • 「複数形 (fibers)」で「複数の繊維」を指す可算名詞。

    • 栄養素としての「繊維(食物繊維全般)」という内容のときは、不可算名詞的にも扱われます。


▷ 一般的な構文やイディオム


  • (someone) has (strong) moral fiber.

    例: She has strong moral fiber.(彼女は堅い道徳心を持っている)

  • fiber-rich diet(食物繊維が豊富な食事)

▷ フォーマル / カジュアルな場面


  • 医学・栄養学的文書などではフォーマルに使われます。

  • 日常でも「食物繊維をもっと摂ったほうがいいよ」というようにカジュアルに使われます。


5. 実例と例文

① 日常会話での例文(3つ)


  1. “I need more fiber in my diet to help with digestion.”

    (消化のためにもっと食物繊維を摂らないと。)


  2. “Could you recommend some high-fiber snacks?”

    (食物繊維が豊富なおやつを教えてもらえますか?)


  3. “I bought a jacket made of natural fibers.”

    (天然繊維でできたジャケットを買いました。)


② ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “Our company specializes in the production of carbon fibers for various industries.”

    (当社はさまざまな産業向けのカーボンファイバー生産を専門としています。)


  2. “We are launching a new line of fiber-optic cables next quarter.”

    (次の四半期に新しい光ファイバーケーブルのラインを立ち上げる予定です。)


  3. “The market demand for synthetic fibers has increased significantly.”

    (合成繊維への市場需要が大幅に増加しています。)


③ 学術的・専門的な文脈での例文(3つ)


  1. “In this study, we examine the tensile strength of various fibers under different conditions.”

    (本研究では、さまざまな繊維の引張強度を異なる条件下で調査しています。)


  2. “A diet rich in dietary fiber is linked to lower risks of cardiovascular diseases.”

    (食物繊維が豊富な食事は心血管疾患リスクの低減に関連しています。)


  3. “The optical properties of the fiber are crucial for high-speed data transmission.”

    (高速データ通信には、このファイバーの光学的特性が非常に重要です。)



6. 類義語・反意語と比較

▷ 類義語


  1. thread(糸)


    • 織物・縫い物などの「糸」を具体的に指す語。fiberより狭い意味。


  2. filament(フィラメント)


    • 電球のフィラメントのような「細い線状のもの」。fiberと共通する部分はあるが、よりテクニカルな文脈で用いられやすい。


  3. strand(房、ひとすじ)


    • 髪の毛や糸の「ひとすじ」を指す。fiberと似ているが、「ひと束」の感覚が強い。


▷ 反意語

“fiber” の明確な反意語は存在しませんが、文脈によっては “solid piece(固形の塊)” など、繊維ではない形状のものを指す言葉が反対の概念と言えるかもしれません。


7. 発音とアクセントの特徴

▷ 発音記号(IPA)


  • アメリカ英語: /ˈfaɪbər/

  • イギリス英語: /ˈfaɪbə/

▷ 強勢(アクセント)の位置


  • 「fi-」 の母音 /aɪ/ にアクセントがきます (fi- にストレス)。

▷ アメリカ英語とイギリス英語の違い


  • スペル: fiber (米), fibre (英)

  • 発音: アメリカ英語は語尾が /-ər/、イギリス英語は /-ə/ の発音になる。

▷ よくある発音の間違い


  • /eɪ/ と誤って読むなど。正しくは「ファイバー」のイメージで /faɪbər/(米)や /faɪbə/(英)です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリング: アメリカ英語 “fiber”、イギリス英語 “fibre” を混同しやすい。

  2. 用法: 食物繊維 (dietary fiber) を “fibers” と複数形で言うことは少ない(不可算的に扱うのが普通)。

  3. 食物繊維以外の意味をちゃんと区別する(光ファイバーやカーボンファイバーなど、技術分野の用法も多い)。

  4. “moral fiber” は抽象的表現なので、健康や栄養の「繊維」と間違えないように文脈に注意。

▷ 試験対策(TOEIC・英検など)


  • TOEICや英検のリスニング・リーディング問題で、「食物繊維」や「工業材料としての繊維」に関する話題が出てくる可能性があります。特に栄養分野やテクノロジー分野の単語として覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「fiber」→「ファイバー」と日本語カタカナでもよく使われます。英語でもほぼ同じ発音のため、カタカナのイメージがそのまま使えます。

  • スペリングの違い: アメリカで使いたいなら “fiber”、イギリスなら “fibre” と覚えるとよいでしょう。

  • 覚え方のコツ: 「ファイバー(fiber)」というカタカナをイメージしつつ、「繊維=糸っぽいもの」と覚えておくと様々な分野での使われ方も納得しやすいです。


以上が、名詞「fiber」の詳細解説です。日常からビジネス、学術分野まで幅広く登場する単語なので、ぜひ使いこなせるようになりましょう。

意味のイメージ
fiber
意味(1)

(1本の)繊維,すじ

意味(2)

〈U〉《集合的に》繊維,繊維組織

意味(3)

〈U〉(布の)生地,織り地(textile)

意味(4)

〈U〉性格,性質;根性

学術英単語(NAWL) / 発音問題

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