元となった辞書の項目
council
解説
1. 基本情報と概要
英語: council
日本語: 評議会、協議会、地方議会、審議会など
品詞: 名詞(可算名詞)
「council」は、選ばれた人々が問題を協議したり、決定事項をまとめたりする組織や会議を指す言葉です。地方自治体の審議会や各種団体の評議会など、公的な要件や正式な場面で使われることが多いです。日本語では「評議会」「会議体」などが近いイメージです。
- 活用形:
- 単数形: council
- 複数形: councils
- 単数形: council
他の品詞になった場合
- 「council」は一般的に名詞としてのみ使われますが、似たスペリングの単語に「counsel(動詞・名詞)」があります。両者はスペル・意味が異なるため注意が必要です(「counsel」は「助言(する)」の意味)。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 公的な組織や政治など少し専門的な話題でも理解・議論できるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「council」は、ラテン語の “concilium”(集会、会議)に由来しています。はっきりした接頭語・接尾語は持ちませんが、「con-」(共に)+「calare」(呼びかける)が起源とされ、「一緒に呼び集めて行う会議」のイメージです。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- city council(市議会)
- town council(町議会)
- council member(評議員、議員)
- council meeting(評議会の会議)
- council chamber(評議会の議場)
- council resolution(評議会の決議)
- council tax(地方税・議会税 [イギリスで使われる表現])
- school council(学校評議会)
- advisory council(諮問委員会)
- executive council(執行評議会)
3. 語源とニュアンス
語源:
ラテン語の “concilium” から派生し、フランス語を経由して英語に入ったとされています。「人々が集まり話し合う」というニュアンスを持ちます。使用時の注意点・ニュアンス:
- 公式な組織やフォーマルな場面で使用されることが多いです。
- 地方自治体など「正式に決定権を持つ集まり」を表す場合にぴったりです。
- 「counsel(助言)」とスペリング・音が似ているので混同に注意してください。
- 公式な組織やフォーマルな場面で使用されることが多いです。
口語か文章か / カジュアルかフォーマルか:
「council」は比較的フォーマルな単語で、公式文書・記事・公的スピーチなどでよく見かけます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算名詞): 必要に応じて冠詞(a, the)をつけたり、複数形(councils)で用いたりします。
一般的な構文例:
- The council + 動詞 ... (評議会が~する)
- ... was approved by the council. (~は評議会によって承認された)
- The council + 動詞 ... (評議会が~する)
使用シーン: 地方議会や団体の評議会に言及する場面で多用されます。公式文書やニュース報道などでもよく出現します。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3文)
- “My mother was elected to the city council last year.”
(母は昨年、市議会に選出されました。) - “I heard the council is discussing new recycling rules.”
(評議会が新しいリサイクル規則について話し合っているそうです。) - “Are you going to the council meeting tonight?”
(今夜の評議会の会合に行くの?)
ビジネスシーンでの例文 (3文)
- “We need approval from the local council before starting this construction project.”
(この建設プロジェクトを始めるには、地方議会の承認が必要です。) - “Our proposal will be presented to the council next week.”
(私たちの提案は来週、評議会に提出されます。) - “The council’s decision will have a significant impact on our business strategy.”
(評議会の決定は、私たちの事業戦略に大きな影響を与えます。)
学術的な文脈での例文 (3文)
- “The city council’s policies on urban planning have been studied extensively.”
(都市計画に関する市議会の政策は幅広く研究されています。) - “According to the council’s resolution, public funding for environmental research will increase.”
(評議会の決議によると、環境研究への公的資金が増額されるとのことです。) - “Several academic councils are collaborating to publish a report on education reform.”
(いくつかの学術評議会が協力して教育改革に関する報告書を公表する予定です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- committee(委員会)
- 「特定の目的のために組織された小規模の委員会」を指すことが多い
- 「特定の目的のために組織された小規模の委員会」を指すことが多い
- board(理事会、委員会)
- 主に企業や組織の運営・管理に責任を持つグループ
- 主に企業や組織の運営・管理に責任を持つグループ
- assembly(集会、議会)
- 公の場に集まる大規模な集会に用いられることが多い
- 公の場に集まる大規模な集会に用いられることが多い
- panel(討論会・審査員団)
- 一時的に選ばれた小規模な専門家グループを指す
- 一時的に選ばれた小規模な専門家グループを指す
- congress(議会)
- 国単位の立法機関を指すことが多い
- 国単位の立法機関を指すことが多い
- committee(委員会)
反意語(Antonyms)
「council」に直接対立する単語はあまりありませんが、強いて言えば「individual(個人)」など、集団ではない概念が対照的です。使い分け例:
- Council: 地方議会や公式な評議会(決定権を持つことが多い)
- Committee: 大きな組織の中に作られた部分的な委員会
- Council: 地方議会や公式な評議会(決定権を持つことが多い)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈkaʊn.sɪl/
- 第一音節「coun-」に強勢があります。カタカナで書くと「カウ(ン)シル」に近い音です。
- 第一音節「coun-」に強勢があります。カタカナで書くと「カウ(ン)シル」に近い音です。
- アメリカ英語とイギリス英語の発音:
大きな差はなく、いずれも「カウ(ン)スィル」に近い発音をします。 - よくある発音の間違い:
「counsel(/ˈkaʊn.səl/)」と混同して「シル」の部分を「セル」と発音してしまうミスに要注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- council と counsel の混同
- council(/ˈkaʊn.sɪl/): 評議会
- counsel(/ˈkaʊn.səl/): 助言、弁護士(名詞)、助言する(動詞)
スペルだけでなく発音も異なります。
- council(/ˈkaʊn.sɪl/): 評議会
- スペルのミス
- “council” の最後は “-cil” です。“-sel” と書かないよう注意。
- “council” の最後は “-cil” です。“-sel” と書かないよう注意。
- 試験での出題傾向
- 公的機関名やフォーマルな文章中で出題されやすいです。TOEICや英検のリーディングパートなどで目にする可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のコツ:
「council」は、円卓会議のように「みんなで集まって議論する顔合わせ」をイメージすると、スペルもイメージと結びつきやすいです。 - counsel との区別のヒント:
- 「counCIL」は「サークル(circle)」のように人が集まる → 評議会
- 「counSEL」は「セール(sell)」に近い音 → 「助言(アドバイス)を売る?」と連想(ちょっとこじつけですが)
- 「counCIL」は「サークル(circle)」のように人が集まる → 評議会
このように、スペリングと発音を何度も声に出しながら学習すると、混同を防げます。
意味のイメージ
意味(1)
諮問会,協議会,評議会・会議,協議
意味(2)
地方自治体の議会(州・市・町議会など)