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concentration
解説
名詞 “concentration” の徹底解説
1. 基本情報と概要
単語: concentration
品詞: 名詞 (名詞形のみ)
意味 (英語・日本語)
- 英語: “the act of focusing one’s attention or mental effort on a particular object, activity, or thought.”
- 日本語: 「集中、専念。または、何かが濃縮されている状態のこと。」
「目的や作業に強く意識を向けている状態」を表す単語です。日常生活では「勉強に集中する」「テストや仕事に集中する」といった場面でよく使われます。また、物質がある場所に高濃度に集まっている状態を指す場合にも使われます。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
日常会話だけでなく、学業やビジネスの文脈でも使われる重要度の高い単語です。
活用形
- 名詞としての活用はありません。
ただし、動詞 “concentrate” (集中する) や形容詞 “concentrated” (濃縮された、集中した) などの関連語形があります。
他の品詞への変化例
- 動詞: concentrate (何かに集中する)
- 例: I need to concentrate on my homework.
- 例: I need to concentrate on my homework.
- 形容詞: concentrated (濃縮された、集中した)
- 例: The juice is very concentrated. (ジュースが非常に濃い)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: なし
- 語幹: “concentr” (ラテン語の “con-” + “centrum” (中心)に由来)
- 接尾語: “-ation” (動作や状態を示す名詞化)
「集中」という意味と、「物質が集中して濃縮されている」という2つの主要な意味があります。
派生語や類縁語
- concentrate (動詞): 集中する
- concentrated (形容詞): 濃縮された、濃い、集中した
- concentric (形容詞): 同心の(中心が同じ)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- high concentration (高い濃度)
- low concentration (低い濃度)
- concentration span (集中力の持続時間)
- concentration of power (権力の集中)
- concentration camp (強制収容所)
- concentration gradient (濃度勾配)
- total concentration (完全な集中)
- concentration on the task (作業への集中)
- improve your concentration (集中力を高める)
- require intense concentration (強い集中を要する)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “con-”(共に) + “centrum”(中心)に由来する語。“concentrate” は「同じ中心に集める」という原意から「集中する」という意味が派生しました。
ニュアンス
- 「何かに強く意識を向ける」ときに使われるカジュアル〜フォーマルな単語です。日常会話、ビジネスシーン、学術的な文脈など幅広く使えます。
- 物理的・科学的な文脈では「(ある場所に)濃度が高く存在する」イメージ。
- 個人的な「集中」から社会的・歴史的な文脈(例:concentration camp)まで広い範囲で使用されます。使用時は文脈に注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
使用シーン
- 可算/不可算: 基本的には不可算名詞として用いられることが多いですが、「a concentration of something」のように特定の集合や塊を指す場合は可算扱いされる場合もあります。
- カジュアル/フォーマル: 学術論文やビジネス書類でも頻出しますが、日常会話でも「I lost my concentration.」のように自然に使えます。
一般的な構文やイディオム
- “lose concentration” (集中を失う)
- “maintain concentration” (集中を保つ)
- “break one’s concentration” (集中を途切れさせる)
- “regain concentration” (集中を取り戻す)
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “I need complete concentration to finish this puzzle.”
(このパズルを仕上げるには完全な集中が必要なんだ。) - “Could you turn down the music? I’m losing my concentration.”
(音楽の音量を下げてくれない?集中が途切れちゃうんだ。) - “He has a short concentration span, so he gets distracted easily.”
(彼は集中力があまり続かないから、すぐ気が散っちゃうんだ。)
ビジネス (3例)
- “Our team’s concentration during the meeting was remarkable.”
(ミーティング中の私たちのチームの集中力は素晴らしかったです。) - “To improve productivity, we need to find ways to maintain concentration.”
(生産性を高めるためには、集中力を維持する方法を見つける必要があります。) - “A high concentration of tasks piled up at the end of the quarter.”
(四半期末にタスクが集中してしまいました。)
学術的 (3例)
- “The concentration of the solution was measured using a spectrophotometer.”
(溶液の濃度は分光光度計を用いて測定されました。) - “His research focuses on the concentration of pollutants in coastal areas.”
(彼の研究は沿岸地域の汚染物質の濃度に焦点を当てています。) - “Concentration camps during World War II remain a tragic historical topic.”
(第二次世界大戦中の強制収容所は悲劇的な歴史的トピックとして残っています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- focus (フォーカス)
- 「集中」や「焦点を当てる」という意味。主に意識や注意を向けるニュアンス。
- 「集中」や「焦点を当てる」という意味。主に意識や注意を向けるニュアンス。
- attention (注意)
- 「注意を向ける」という意味で、より広く使われ、精神的な集中を指す。
- 「注意を向ける」という意味で、より広く使われ、精神的な集中を指す。
- absorption (没頭)
- 「熱中している」「まるで吸い込まれるように集中している」イメージ。
反意語
- distraction (気を散らすもの)
- 「集中していない状態」あるいは「邪魔をするもの」。
- 「集中していない状態」あるいは「邪魔をするもの」。
- dispersion (分散)
- 物質や液体が分散している状態、もしくは注意が分散している状態を示す。
- 濃度の集中とは対照的。
- 物質や液体が分散している状態、もしくは注意が分散している状態を示す。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA表記
- アメリカ英語: /ˌkɑːn.sənˈtreɪ.ʃən/
- イギリス英語: /ˌkɒn.sənˈtreɪ.ʃən/
強勢(アクセント)
- “con-cen-TRA-tion” の “TRA” の部分に強勢がきます。
アメリカ英語とイギリス英語の違い
- 母音の発音が少し異なります。アメリカ英語は “ɑː” (カー) っぽい音、イギリス英語は “ɒ” (オ) っぽい音に傾向があります。
よくある発音の間違い
- 第2音節の “cen” を /sen/ ではなく /san/ と発音してしまう。
- “-tion” を /ʃən/ ではなく /ʃiːən/ としてしまうなど。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “concentration” の “t” と “r” の順番を間違えるケース (例: concetration / conctration)。
- “concentration” の “t” と “r” の順番を間違えるケース (例: concetration / conctration)。
- “concentrate” (動詞) と混同しやすい:
- I have to concentration on my work. (×) → I have to concentrate on my work. (◯)
- My concentration is not very good today. (◯)
- I have to concentration on my work. (×) → I have to concentrate on my work. (◯)
- TOEICや英検などでも、ビジネス文書や会話文、科学的文脈で出題されることがあります。意味の違い(「集中」と「濃度」)を押さえておくことが重要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「中心へ寄せる (con + center)」というイメージを持つと覚えやすいです。
- “concentrate” (動詞) とはペアで覚えると便利です。
- スペリングは“con + cen + tra + tion”と4つのまとまりで区切って練習するとミスが減るでしょう。
- 手を合わせて“ギュッ”と集中させるイメージを描くと意味・スペリングともに印象に残ります。
以上が名詞 “concentration” の詳細解説です。日常からビジネス、学術まで幅広く使われる頻出単語なので、しっかり身につけておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉(人口などの)集中
意味(2)
〈U〉濃縮;〈液体の〉濃度
意味(3)
〈U〉(…への)(光線・注意などの)集中;(仕事などへの)専念,専心《+on+名》