最終更新日:2025/11/14
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(道などが)真っすぐでない,回り道の / (話し方が)遠回しの,率直でない / (結果などが)間接的な,二次的な

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元となった辞書の項目

indirect

形容詞

(道などが)真っすぐでない,回り道の / (話し方が)遠回しの,率直でない / (結果などが)間接的な,二次的な

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彼は交通渋滞を避けるために迂回路を取った。

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解説

以下では、形容詞“indirect”を、学習者にもわかりやすいように詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語 / 日本語)


  • 英語: “indirect”

  • 日本語: 「間接的な」「遠回しな」「直接ではない」

「indirect」は、何かをストレート(直接)ではなく、迂回したり遠回りな形で行うこと、または表現することを指します。「回りくどい」「遠回しに」というニュアンスで使われる単語です。

品詞と活用


  • 品詞: 形容詞(adjective)

  • 代表的な活用形:


    • 原形: indirect

    • 比較級: more indirect

    • 最上級: most indirect


他の品詞への変化


  • 副詞形: indirectly


    • 例: He indirectly suggested I should quit.(彼は遠回しに、私が辞めるべきだと示唆した。)


  • 名詞形: indirectness(※あまり日常的に使われません)


    • 例: The indirectness of his comment made it hard to understand.(彼のコメントの遠回しさが理解を難しくさせた。)


CEFRレベル


  • B2(中上級)


    • 「pairs」「groups」「communicate」といった基本単語はAレベルですが、“indirect”は、少し抽象的で文脈理解が必要です。B2レベル(中上級)程度の単語と考えられます。



2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語「in-」: 「否定」「〜でない」を表す

  • 語幹「direct」: 「まっすぐな」「直接の」という意味

つまり、“in-” + “direct” = 「直接でない」 → 「間接的な」「遠回りの」という由来になっています。

派生語・類縁語


  • “direct”: 直接の

  • “indirectly”: 副詞形(間接的に)

  • “indirection”: 行動や思考が直接的でないこと(専門的、文語的ニュアンス)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)


  1. indirect speech → 間接話法

  2. indirect approach → 間接的なアプローチ

  3. indirect question → 間接疑問文

  4. indirect effect → 間接的な影響

  5. indirect cost → 間接費用

  6. indirect reference → 遠回しな言及

  7. indirect hint → 遠回しなヒント

  8. indirect route → 遠回りの経路

  9. indirect communication → 間接的なコミュニケーション

  10. indirect involvement → 間接的な関与


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 中期英語で使われ出し、古フランス語 “indirect” またはラテン語 “indirectus” に由来します。“in-”(否定)と “directus”(まっすぐ)からきています。

  • 歴史的特徴: まっすぐではない、「曲がった」「遠回り」というイメージから、「すぐには言わない、しない」という意味へ広がっていきました。

  • ニュアンス:


    • ときには「曖昧」「はっきり言わない」と批判的に捉えられる場合もあります。

    • 口語でも文章でも使われますが、ビジネスやアカデミックな文脈で「間接的に影響する」などの表現でよく使われます。

    • カジュアル: 「もうちょっとはっきり言ってほしいな」という感情を表すときにも使います。

    • フォーマル: レポートなどで「This factor has an indirect effect on …」のように使われます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞 “indirect” は名詞を修飾し、「間接的な」「遠回りの」といった意味を添えます。


    • 例: “an indirect answer”(遠回しな答え)


  • 関連構文: “indirect speech” は文法用語で「間接話法」を表します。

  • フォーマル/カジュアル: 両方で使われますが、ビジネス文書や学術論文では特にフォーマルな文脈でよく目にします。


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “He gave me an indirect hint about the surprise party.”

    (彼はサプライズパーティーについて、遠回しなヒントをくれた。)

  2. “If you have something to say, don’t be so indirect about it.”

    (何か言いたいことがあるなら、そんなに遠回しに言わないでよ。)

  3. “Her remarks were too indirect to understand.”

    (彼女の発言は遠回しすぎて理解しにくかったよ。)

ビジネス(少しフォーマル)


  1. “We need to consider the indirect impact of these new regulations.”

    (私たちは、これらの新たな規制の間接的な影響を考慮する必要があります。)

  2. “The company has numerous indirect costs associated with production.”

    (その会社には生産に関連する多くの間接費用があります。)

  3. “An indirect approach might be more effective in negotiations.”

    (交渉においては、間接的なアプローチのほうが効果的かもしれません。)

学術的(フォーマル)


  1. “Indirect speech is commonly used to report what others have said.”

    (他者が言ったことを報告するのに、間接話法が一般的に使われます。)

  2. “These findings suggest an indirect relationship between the variables.”

    (これらの発見は、変数間に間接的な関係があることを示唆しています。)

  3. “An indirect question often begins with expressions like ‘Could you tell me…?’.”

    (間接疑問文はしばしば “Could you tell me…?” のような表現で始まります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. roundabout(遠回しの)


    • ニュアンス: 「大きく回ってから言う・する」という、さらに迂回した感じ。カジュアルに使うことも。


  2. circuitous(回りくどい)


    • ニュアンス: 特に「道順ややり方が遠回り」という表現に合う。文章でややフォーマル。


  3. oblique(遠回しの、斜めの)


    • ニュアンス: 文章・学術寄りで、「斜めの」「はっきりしていない」という響き。


反意語


  1. direct(直接の)


    • ニュアンス: 「まっすぐな」「率直な」という最も基本的な対義語。


  2. straightforward(率直な)


    • ニュアンス: 「わかりやすく」「はっきりしている」。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: /ˌɪn.dɪˈrɛkt/(イン・ディ・レクト)

    • イギリス英語: /ˌɪn.daɪˈrɛkt/ または /ˌɪn.dɪˈrɛkt/(イン・ダイ・レクト / イン・ディ・レクト)


  • 強勢(アクセント)の位置: “di” または “dai” の部分にメインのアクセントがあります。


  • よくある間違い: “in-direct” と区切ってしまうと、単語の流れが不自然になることがあります。しっかり /in-di-RECT/ と音の流れで発音するとよいでしょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “indirrect”や“inderect”などがありがちなミスです。


    • 「in- + direct」で構成されていると意識するとよいです。


  • 同音異義語との混同: 特にありませんが、“incorrect”(間違った)などと見た目が似ているので注意しましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検でも「indirect cost」「indirect speech」などの形で、ビジネス・文法問題に出る可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「direct(まっすぐ)」に「in-(〜でない)」がついて「まっすぐじゃない=間接的な」とイメージして覚えると定着しやすいです。

  • “indirect” → “in-direct” と「中にある(in)ダイレクト」と間違えないように、「in(否定)」+「direct(直接)」と思い浮かべる習慣をつけましょう。

  • 「遠回しなの?はっきりしたの?」という対比を考えると、状況と結びつけて理解しやすくなります。


以上が形容詞 “indirect” の詳細な解説です。何かをはっきり言わず遠回しに伝えたいときや、影響が直接ではなく間接的であるというニュアンスを出したいときに、日常会話からビジネスまで幅広く使われる単語です。

意味のイメージ
indirect
意味(1)

(話し方が)遠回しの,率直でない

意味(2)

(結果などが)間接的な,二次的な

意味(3)

(道などが)真っすぐでない,回り道の

学術英単語(NAWL) / 和訳 / 単語カード問題

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