最終更新日:2025/10/29
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via

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元となった辞書の項目

via

前後置詞

...を経由して / ...によって

このボタンはなに?

私は香港を経由して日本に旅行しました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: via

品詞: 前置詞 (preposition)

意味(英語)


  • “by way of” や “through” を表す英語の前置詞で、「〜を経由して」「〜を通じて」という意味です。

意味(日本語)


  • 「〜経由で」「〜を通して」という意味を表す前置詞です。

    例えば、旅行するときに「この町を経由して目的地へ行く」という場合や、「メールを通じて情報を送る」という場合などに使われます。形は短いですが、フォーマルな文脈から日常会話まで幅広く利用される便利な言葉です。

活用形・他の品詞形


  • 前置詞なので、活用形(時制変化など)はありません。

  • 「via」は他の品詞には一般的になりにくいですが、英語ではラテン語由来の「via」が名詞として「way(道)」の意味でラテン語の文章等に登場する場合もあります。ただし現代英語ではほとんど前置詞としての用法が中心です。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    “via” はニュース記事やビジネス文章、プレゼンテーションなど、ややかしこまった文脈で目にすることも多い単語なので、インプットとしてはB2レベル(中上級相当)ぐらいの理解度があると使いこなしやすいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • via はラテン語の「via(道)」が直接由来です。

    接頭語・接尾語として分解できる部分はとくになく、「via」そのものが「道」という意味をもつ語根です。

詳細な意味


  1. 物理的に場所を通過することを表す


    • 例: “travel via Paris” → 「パリを経由して旅する」


  2. 手段や媒体を通じて行うことを表す


    • 例: “contact me via email” → 「メールを通じて連絡をください」


よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. via email(メールで)

  2. via phone(電話で)

  3. via satellite(衛星を通じて)

  4. via the internet(インターネットを通じて)

  5. via public transportation(公共交通機関を経由して / 利用して)

  6. via a third party(第三者を介して)

  7. via an app(アプリを通じて)

  8. via social media(ソーシャルメディアを通じて)

  9. via direct link(直接のリンクを通じて)

  10. via highway(高速道路を経由して)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語「via(道)」に由来します。ラテン語圏では「Via Appia(アッピア街道)」など、道路を指す名詞として使われてきました。英語では、時代を経て「〜を通って」「〜を経由して」という前置詞の意味を担うようになりました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「via」は比較的フォーマルな響きがあり、ビジネス文書や論文など、説明文で使われることが多いです。一方で、日常会話でも「I’ll contact you via email.(メールで連絡するね)」などとカジュアルに使う場面もあります。

  • 「by way of」や「through」のように、やや長い表現を手短に言い換えたい時にも用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 前置詞なので、後ろに名詞や名詞句を取ります。

    例: “via + 名詞(Paris, email, the internet, etc.)”

  • 可算・不可算などの区別はなく、どのような名詞・名詞句にも前置詞として付けられます。

  • フォーマル/カジュアルいずれのシーンでも使用可能ですが、ビジネスや学術的な文脈ではより頻度が高い印象があります。

一般的な構文例


  1. S + V + via + 名詞


    • “We traveled to Rome via Milan.”


  2. S + be + 形容詞 + via + 名詞


    • あまり使われない構文ですが、文脈によってはありえます。

    • 例: “The connection is established via satellite.”


イディオム


  • 直接的に「via」を含む慣用句は多くありませんが、「via media」というラテン語表現は“中道”を指すラテン語由来のフレーズです。ただし現代英語ではあまり日常的に登場しません。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I’ll send you the photos via email shortly.”


    • 「写真をメールで送るね。」


  2. “We went to that new café via the park, it was a nice walk.”


    • 「あの新しいカフェに行くとき、公園を通って行ったよ。いい散歩になった。」


  3. “Can you give me a call via Skype tomorrow?”


    • 「明日スカイプで電話してくれる?」


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Please share the updated report via our internal platform.”


    • 「最新のレポートは社内用プラットフォームを通じて共有してください。」


  2. “We will transfer the funds via bank transfer by the end of the week.”


    • 「今週末までに銀行振込で資金を送金します。」


  3. “Our team will be in contact with the client via email on a daily basis.”


    • 「私たちのチームは毎日クライアントとメールでやり取りを行います。」


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The data were collected via an online survey distributed to 500 participants.”


    • 「データは500人の参加者に配布されたオンライン調査を通じて収集されました。」


  2. “These signals are transmitted via fiber-optic cables to the main server.”


    • 「これらの信号は光ファイバーケーブルを通じてメインサーバーに送られます。」


  3. “Information was disseminated via official academic journals and conferences.”


    • 「情報は公式の学術誌や学会を通じて広められました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. through(〜を通して / 〜を介して)


    • より広範囲に使われ、「via」よりも日常的な響き。空間を突き抜けたり、手段を示すのに使われる。

      例: “We drove through the tunnel.”


  2. by way of(〜を経由して)


    • 「via」とほぼ同じ意味だが、少し長く丁寧。文語的。

      例: “She arrived by way of Hong Kong.”


  3. using(〜を使って)


    • 手段を強調。「via」よりも直接的に道具を使うイメージ。

      例: “We communicated using an online chat tool.”


反意語


  • 前置詞として「via」の直接的な反意語はあまりありませんが、意味の上で「〜を使わない」「〜を経由しない」という場合には「without passing through」などの表現が挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈvaɪ.ə/ または /ˈviː.ə/


    • アメリカ英語では /ˈvaɪ.ə/(ヴァイア) と /ˈviː.ə/(ヴィーア)の両方が聞かれます。

    • イギリス英語でも両方の発音が存在し、どちらか一方が標準というわけではなく、個人差があります。


  • アクセントは最初の音節に置き、「ヴァイア」あるいは「ヴィーア」のように発音します。

  • まれに「ヴィア」と読まれることがありますが、現代の英語話者は「ヴァイア」「ヴィーア」が主流です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • 「via」を「vie」や「vya」などと綴るミスが時々あるので注意。


  2. 発音の混乱


    • “/ˈvaɪ.ə/”と“/ˈviː.ə/”のどちらもアリですが、一貫して使うようにすると自然に聞こえます。


  3. 用途の勘違い


    • 「by」や「through」と混同する場合がありますが、“via”は「経由する」や「手段を介する」イメージが強いことを意識しましょう。


  4. 資格試験での出題


    • TOEICやIELTS、英検の読解問題などで「via」を “by” “through” と正しく区別できるかを問う問題が時々見られます。

    • 特にリーディングで文脈を読み取る際、 “via” の正確な意味を把握しておくと有利です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “via = road(道)” というラテン語のイメージを持ちましょう。道を通って移動するイメージが「経由して」という意味につながります。

  • 短い単語なので、形を間違えないために「‘vi’ + ‘a’ で『道!』」と視覚的に覚えましょう。

  • 例文やコロケーション(via email, via phoneなど)を丸ごと覚えてしまうと実践で使いやすいです。


以上が、前置詞「via」の詳細解説です。手段や経路を表す便利な単語として、さまざまな場面で活躍します。ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
via
意味(1)

…経由で, を経て

意味(2)

…によって

基礎英単語(NGSL) / リスニング問題

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